2014年11月22日の長野県北部の地震（M6.7）の地殻変動を調べるために国土地理院電子基準点（GNSS）データの基線解析を行いました。

図は、電子基準点大町に対する電子基準点白馬の座標の時系列を示したもので、地震の発生した11/22 22:08頃（グラフの横軸はGPS時刻なので13:08頃）に、東西、南北、上下の各成分で大きなオフセットが見られます。このオフセットは、電子基準点白馬における地震に伴う地殻変動と考えられ、白馬が東南東方向に約30cm、上下方向に約10cm沈降したと考えられます。

これ以外の観測点のデータも解析を行いましたが、有意な変化は見つかりませんでした。
震源断層がきわめて浅く、電子基準点白馬の近傍に位置していることが示唆されます。

謝辞：本解析には国土地理院電子基準点データおよびRTKlib2.4.2を使用させていただきました。

（文責　西村）