2016年4月1日三重県南東沖の地震の際に観測されたひずみ地震動について紹介します.
地震によって発生する振動は四方八方に伝わっていきます.この振動が地面やさらに建物などに到達すれば,地震の揺れとして感じられます.
ここで紹介するのは,地面の揺れを,土地のひずみ(変形)として観測したものです.
下の図は紀州観測点(三重県熊野市)で観測されたひずみ地震動です.上から順に南北(N-S)方向,東西(E-W)方向の伸縮とせん断(SHR)ひずみです.紀州観測点は震央から約70 km離れています.図中のE-6(10の-6乗)の変化は,土地の1 kmの長さが1 mm変化することに相当します.周期10秒程度のひずみ地震動が卓越していることがわかります.
次の図は,同じく紀州観測点のデータですが,周期30秒より長い変化のみをとりだしています.地震の際の断層のずれによるステップ状の土地の伸縮がとらえられています.
次の図は,逢坂山観測点(滋賀県大津市)で観測されたひずみ地震動です.震央からは約180 km離れています.
次の図は,逢坂山観測点のデータに,上と同じように周期30秒より長い変化のみをとりだしています.紀州観測点の場合と違い,観測点近傍の局所的な土地の伸縮変化をえがいています(特にE-W,東西成分).
2016年4月1日三重県南東沖の地震の際に観測されたひずみ地震動について紹介します.
地震によって発生する振動は四方八方に伝わっていきます.この振動が地面やさらに建物などに到達すれば,地震の揺れとして感じられます.
ここで紹介するのは,地面の揺れを,土地のひずみ(変形)として観測したものです.
下の図は紀州観測点(三重県熊野市)で観測されたひずみ地震動です.上から順に南北(N-S)方向,東西(E-W)方向の伸縮とせん断(SHR)ひずみです.紀州観測点は震央から約70 km離れています.図中のE-6(10の-6乗)の変化は,土地の1 kmの長さが1 mm変化することに相当します.周期10秒程度のひずみ地震動が卓越していることがわかります.
次の図は,同じく紀州観測点のデータですが,周期30秒より長い変化のみをとりだしています.地震の際の断層のずれによるステップ状の土地の伸縮がとらえられています.
次の図は,逢坂山観測点(滋賀県大津市)で観測されたひずみ地震動です.震央からは約180 km離れています.
次の図は,逢坂山観測点のデータに,上と同じように周期30秒より長い変化のみをとりだしています.紀州観測点の場合と違い,観測点近傍の局所的な土地の伸縮変化をえがいています(特にE-W,東西成分).
© Research Center for Earthquake Hazards.
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