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うなぎセミナー 1/10

うなぎセミナー 1/10

セミナー等

SEMINARS

更新日:2018.04.07

Updated: 2018.04.07

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D
  • 開催日時:2019年1月10日(木) 14時00分~
  • Date and Time: 2019年1月10日(木) 14時00分~

今週のセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(1/10) this week.

************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************

日時:1月10日(木)14:00~16:00
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
   (地震予知研究センター本館セミナー室)

Date and time: 10th Jan., 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html

====

[発表者 (Presenter)]
佐脇 泰典(Yasunori SAWAKI)

[題目 (Title)]
広帯域レシーバ関数の周波数依存性: 西南日本を例に
Frequency Dependency of Broad-Band Receiver Function: A case of Nankai Subduction Zone

[要旨 (Abstract)]
 沈み込み帯における深部低周波地震を始めとしたスロー地震発生メカニズムの見識を広げる上で, 大陸プレート・海洋プレート境界の詳細な物理的特徴を調べていく必要がある. レシーバ関数(RF; Receiver Function)は, モホ面やプレート境界といった重要な地震波速度境界を検出する手法であるが, 計算の不安定性や解釈の多様性により, 地震波の低周波成分のみ(~0.6 Hz; Shiomi et al., 2008)が用いられる事が多い. Extended-Time Multitaper Method (Shibutani et al., 2008により修正) などにより計算の不安定性は改善されたが, 依然として周波数変化を調べた研究は少ない.
 本研究はプレート境界近傍の地震学的な周波数構造とスロー地震の関係を明らかにする事を目的として, 西南日本における広帯域RF(最大周波数0.5-5 Hz)の周波数依存性を調べた.
 浅部プレート境界(~20 km)では, RFの海洋モホ面起源の正振幅が高周波側で広がりを持つ(分離する), またはプレート境界起源の負振幅がdown-dipの高周波側で出現する, という周波数特性が得られた. これはプレート境界下面側の薄い低速度層(LVZ)の存在を示唆し, Akuhara et al.(2017)の結果と調和的である.
 またプレート境界の傾斜構造や異方性がRFに与える影響を考慮し, これらの効果を分離する解析手法(Harmonic Decomposition Analysis; Bianchi et al., 2010)を用いた初期結果についても発表する.

 

[発表者 (Presenter)]
藤田 萌実(Megumi FUJITA)

[題目 (Title)]
EnKFを用いた豊後水道L-SSE発生域の摩擦特性及びすべり発展推定
Estimation of Frictional Properties and Slip Evolution on the Bungo Channel Long-term SSE Fault with Ensemble Kalman Filter

[要旨 (Abstract)]
 長期的スロースリップイベント(L-SSE)は、海溝型巨大地震発生域深部のプレート境界面で発生する応力解放過程である。L-SSEの活動が海溝型巨大地震の発生に影響を及ぼす可能性が指摘されており、L-SSE発生域の摩擦特性及びすべり発展の理解は重要な課題である。
 Hirahara and Nishikiori (2018, JpGU)では、豊後水道L-SSEを想定して、逐次データ同化手法の一つであるアンサンブルカルマンフィルタ(EnKF)をGNSSデータに適用し、L-SSE発生域でのすべり発展と摩擦パラメータを推定する手法を開発した。その発展として本研究では、実際のGNSS観測データにEnKFを適用して豊後水道L-SSE発生域での摩擦特性及びすべり発展を推定することを目指す。
 本発表においては、実観測データ適用に向けて行った数値実験に関する結果報告及び実観測データの補正方法の検討に関する議論を行う。

===

皆さまのご来聴をお待ちしております。

=== 今後の予定(Schedule) ===
1/17  Mpuang, 劉(Liu)
1/24  予備日
1月末  修論発表予行

今週のセミナーについてお知らせいたします。

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************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************

日時:1月10日(木)14:00~16:00
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
   (地震予知研究センター本館セミナー室)

Date and time: 10th Jan., 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html

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[発表者 (Presenter)]
佐脇 泰典(Yasunori SAWAKI)

[題目 (Title)]
広帯域レシーバ関数の周波数依存性: 西南日本を例に
Frequency Dependency of Broad-Band Receiver Function: A case of Nankai Subduction Zone

[要旨 (Abstract)]
 沈み込み帯における深部低周波地震を始めとしたスロー地震発生メカニズムの見識を広げる上で, 大陸プレート・海洋プレート境界の詳細な物理的特徴を調べていく必要がある. レシーバ関数(RF; Receiver Function)は, モホ面やプレート境界といった重要な地震波速度境界を検出する手法であるが, 計算の不安定性や解釈の多様性により, 地震波の低周波成分のみ(~0.6 Hz; Shiomi et al., 2008)が用いられる事が多い. Extended-Time Multitaper Method (Shibutani et al., 2008により修正) などにより計算の不安定性は改善されたが, 依然として周波数変化を調べた研究は少ない.
 本研究はプレート境界近傍の地震学的な周波数構造とスロー地震の関係を明らかにする事を目的として, 西南日本における広帯域RF(最大周波数0.5-5 Hz)の周波数依存性を調べた.
 浅部プレート境界(~20 km)では, RFの海洋モホ面起源の正振幅が高周波側で広がりを持つ(分離する), またはプレート境界起源の負振幅がdown-dipの高周波側で出現する, という周波数特性が得られた. これはプレート境界下面側の薄い低速度層(LVZ)の存在を示唆し, Akuhara et al.(2017)の結果と調和的である.
 またプレート境界の傾斜構造や異方性がRFに与える影響を考慮し, これらの効果を分離する解析手法(Harmonic Decomposition Analysis; Bianchi et al., 2010)を用いた初期結果についても発表する.

 

[発表者 (Presenter)]
藤田 萌実(Megumi FUJITA)

[題目 (Title)]
EnKFを用いた豊後水道L-SSE発生域の摩擦特性及びすべり発展推定
Estimation of Frictional Properties and Slip Evolution on the Bungo Channel Long-term SSE Fault with Ensemble Kalman Filter

[要旨 (Abstract)]
 長期的スロースリップイベント(L-SSE)は、海溝型巨大地震発生域深部のプレート境界面で発生する応力解放過程である。L-SSEの活動が海溝型巨大地震の発生に影響を及ぼす可能性が指摘されており、L-SSE発生域の摩擦特性及びすべり発展の理解は重要な課題である。
 Hirahara and Nishikiori (2018, JpGU)では、豊後水道L-SSEを想定して、逐次データ同化手法の一つであるアンサンブルカルマンフィルタ(EnKF)をGNSSデータに適用し、L-SSE発生域でのすべり発展と摩擦パラメータを推定する手法を開発した。その発展として本研究では、実際のGNSS観測データにEnKFを適用して豊後水道L-SSE発生域での摩擦特性及びすべり発展を推定することを目指す。
 本発表においては、実観測データ適用に向けて行った数値実験に関する結果報告及び実観測データの補正方法の検討に関する議論を行う。

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皆さまのご来聴をお待ちしております。

=== 今後の予定(Schedule) ===
1/17  Mpuang, 劉(Liu)
1/24  予備日
1月末  修論発表予行

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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