更新日:2019.04.10
Updated: 2019.04.10
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(23 January).
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV(修士・博士)
日時:1月23日(木)14:00~
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: Jan. 23, 14:00 ~
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
====
[発表者1 (Presenter1)]
岡田悠太郎 (Yutaro Okada)
[題目 (title)]
西南日本の四国地方における3成分GNSSデータを用いた短期的スロースリップイベントの検出とその継続期間の推定
Detection of short-term slow slip events and estimation of their duration by using three components GNSS data in the Shikoku region, southwest Japan
[要旨 (Abstract)]
西南日本において,スロー地震の一種である短期的スロースリップイベント(以下SSE)は主に傾斜計を用いて観測されてきた(Hirose and Obara, 2005; Sekine et al., 2010)が,近年ではGNSSデータを用いての検出が行われるようになった(Nishimura et al., 2013).また世界的にも,GNSSデータを用いてM6程度の小さなSSEを検出する様々な手法が提案されている(Frank et al., 2015a; Rousset et al., 2017; Takagi et al., 2019; Michel et al., 2019a).本研究では,GNSSデータを用いた短期的SSEの検出手法のさらなる高度化を目指し,西南日本の四国地方を対象にGNSSデータの3成分全てを用いた短期的SSEの検出とその継続期間の推定を行った.結果として,本研究では2003年から2018年の16年間で計82個の短期的SSEの検出に成功した.また検出した短期的SSEの地震モーメントと継続期間の関係は,スロー地震のスケーリング則(Ide et al., 2007)とおおむね一致した.今回の発表では,これらの事項に加え,既存の検出手法との比較や短期的SSEの活動の地域特性,本研究で新規に検出した短期的SSEについても議論を行う.
[発表者2 (Presenter2)]
森祐太朗 (Yutaro Mori)
[題目 (title)]
3次元的な構造を考慮したプレート沈み込みによる島弧形成の数値シミュレーション
3-D Numerical Simulation of Island Arc Formation Due to Plate Subduction
[要旨 (Abstract)]
一般に、沈み込み帯では大陸側のリソスフェア(島弧)が海溝軸とほぼ平行に隆起し、島弧-海溝系が形成される。これまで2次元の数値モデルによってその物理メカニズムが合理的に説明されている[Fukahata & Matsu’ura(2016)]。しかし、現実のプレート境界は3次元的な形状を持ち、例えば海溝軸の屈曲部に大きな重力の負異常が生じたりしているが、そういった現象は未解明の問題として残っている。
本研究は、プレートの定常沈み込みに伴うリソスフェアの変形を計算する3次元モデルを実装することにより、3次元的な形状のプレート境界が島弧-海溝系の変形に与える効果を明らかにすることを目標としている。今回の発表では、海溝軸が屈曲している場合について島弧の変形を3次元モデルにより計算した結果を報告し、そのメカニズムについて議論する。
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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(23 January).
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV(修士・博士)
日時:1月23日(木)14:00~
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: Jan. 23, 14:00 ~
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
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[発表者1 (Presenter1)]
岡田悠太郎 (Yutaro Okada)
[題目 (title)]
西南日本の四国地方における3成分GNSSデータを用いた短期的スロースリップイベントの検出とその継続期間の推定
Detection of short-term slow slip events and estimation of their duration by using three components GNSS data in the Shikoku region, southwest Japan
[要旨 (Abstract)]
西南日本において,スロー地震の一種である短期的スロースリップイベント(以下SSE)は主に傾斜計を用いて観測されてきた(Hirose and Obara, 2005; Sekine et al., 2010)が,近年ではGNSSデータを用いての検出が行われるようになった(Nishimura et al., 2013).また世界的にも,GNSSデータを用いてM6程度の小さなSSEを検出する様々な手法が提案されている(Frank et al., 2015a; Rousset et al., 2017; Takagi et al., 2019; Michel et al., 2019a).本研究では,GNSSデータを用いた短期的SSEの検出手法のさらなる高度化を目指し,西南日本の四国地方を対象にGNSSデータの3成分全てを用いた短期的SSEの検出とその継続期間の推定を行った.結果として,本研究では2003年から2018年の16年間で計82個の短期的SSEの検出に成功した.また検出した短期的SSEの地震モーメントと継続期間の関係は,スロー地震のスケーリング則(Ide et al., 2007)とおおむね一致した.今回の発表では,これらの事項に加え,既存の検出手法との比較や短期的SSEの活動の地域特性,本研究で新規に検出した短期的SSEについても議論を行う.
[発表者2 (Presenter2)]
森祐太朗 (Yutaro Mori)
[題目 (title)]
3次元的な構造を考慮したプレート沈み込みによる島弧形成の数値シミュレーション
3-D Numerical Simulation of Island Arc Formation Due to Plate Subduction
[要旨 (Abstract)]
一般に、沈み込み帯では大陸側のリソスフェア(島弧)が海溝軸とほぼ平行に隆起し、島弧-海溝系が形成される。これまで2次元の数値モデルによってその物理メカニズムが合理的に説明されている[Fukahata & Matsu’ura(2016)]。しかし、現実のプレート境界は3次元的な形状を持ち、例えば海溝軸の屈曲部に大きな重力の負異常が生じたりしているが、そういった現象は未解明の問題として残っている。
本研究は、プレートの定常沈み込みに伴うリソスフェアの変形を計算する3次元モデルを実装することにより、3次元的な形状のプレート境界が島弧-海溝系の変形に与える効果を明らかにすることを目標としている。今回の発表では、海溝軸が屈曲している場合について島弧の変形を3次元モデルにより計算した結果を報告し、そのメカニズムについて議論する。
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© Research Center for Earthquake Hazards.
© Research Center for Earthquake Hazards.