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うなぎセミナー 10/15

うなぎセミナー 10/15

セミナー等

SEMINARS

更新日:2020.05.07

Updated: 2020.05.07

  • 開催場所:オンライン(Zoom)
  • Place: オンライン(Zoom)
  • 開催日時:2020年10月15日(木) 14時00分~
  • Date and Time: 2020年10月15日(木) 14時00分~

今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(Oct 15).

************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2020年10月15日(木)14:00~
場所:オンライン(Zoom)

Date and time:Oct 15 (Thursday), 14:00~
Site:Online by Zoom

====

[発表者1 (Presenter1)]
田中俊雄(Toshio Tanaka)

[題目 (title)]
有馬-高槻断層帯および六甲・淡路島断層帯の周辺地域における推定応力の空間分布と断層の関連性についての研究(予定)

[要旨 (Abstract)]
研究対象の地域の特徴と、今後の研究方針などについて(研究成果の要約ではなく、本日の発表についての要約)
研究目的
・活断層(有馬-高槻断層帯、六甲・淡路島断層帯)の周辺地域において、実際に地震が発生している上部地殻内での応力の空間分布を正確に把握する。上部地殻に影響を与えている可能性のある、下部地殻内の延性せん断帯の運動についても推定する。
・これらの分析を通して、上部と下部を含めた地殻全体との総合的な関係を考慮した上で、応力場の空間分布と断層の関連性の解明をめざす。
研究対象地域の歴史的特徴
1. 大阪堆積盆地の発生
中央構造線断層帯の活動の影響も受け、約3.3~3.5Maに形成を開始。
2. 大阪湾断層帯の発生と淡路島の隆起
約1~2Maに大阪湾断層帯は本格的な活動を開始。淡路島北部両岸の活断層群では、逆断層運動が開始。
3. 右横ずれ断層運動の活発化と六甲山地の傾動開始
約1Ma以降、六甲山地東麓では東西方向の圧縮応力の集中とそれに伴う活断層の分化。
研究方法
①六甲・淡路島断層帯
兵庫県南部地震(1995 M7.3)との関連性を重視し、地震発生前、余震継続時、余震活動衰退期以降に分け、断層帯周辺地域の応力の時間的変化を、地殻の伸長・圧縮などとも関連づけて調べる。震源地から北東や南西に沿う方向、および断層帯の南北での地殻構造の違いも考慮し、応力場の空間分布と断層の関連性の解明をめざす。
②有馬‐高槻断層帯
断層帯の北側と南側に位置する領域での差異に注目し、主応力の空間分布を正確に求める。丹波山地における応力との差異にも注目する。大阪府北部地震(2018 M6.1)の発生原因についても改めて考える。北側の丹波山地までをも含めた広い範囲について、断層帯の南北での地殻構造の違いも考慮し、応力場の空間分布と断層の関連性の解明をめざす。
研究成果の社会への還元
六甲・淡路島断層帯や有馬-高槻断層帯での応力の状態を正確に把握することは、次の海溝型巨大地震の予知につながる可能性がある。得られた成果は、何らかの形で社会に還元したい。


[発表者2 (Presenter2)]
植村美優 (Uemura Miyuu)

[題目 (title)]
海底地震計から検出された地震波速度変化の要因
Factors of temporal variations in seismic velocity detected from ocean bottom seismograph

[要旨 (Abstract)]
地震に伴う地震波速度変化の検出方法の一つに地震波干渉法が挙げられる。地震波干渉法では「震源分布が均一、かつ、時間変化しない」ことを前提条件としており、この前提条件が満たされない場合、実際とは異なる(見かけ上の)速度変化が検出される。地震波干渉法を用いた研究では常時微動が用いられることが多いが、常時微動の震源分布は時間変化することが多々ある。例えば、都市部では工場の稼働による振動や電車・自動車などの走行に伴う振動などの人間活動に由来した振動が常時微動を形成しているため曜日により震源分布が変化する。また、常時微動には風や海洋由来の振動も含まれており、風速や風向、海流や海象の変化により震源分布が変化する可能性が高い。本発表では、宮城県沖に設置されていた海底地震計記録に地震波干渉法を適用した際に得られる速度変化(実際の変化か見かけ上の変化かは問わない)の要因について議論する。

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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(Oct 15).

************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2020年10月15日(木)14:00~
場所:オンライン(Zoom)

Date and time:Oct 15 (Thursday), 14:00~
Site:Online by Zoom

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[発表者1 (Presenter1)]
田中俊雄(Toshio Tanaka)

[題目 (title)]
有馬-高槻断層帯および六甲・淡路島断層帯の周辺地域における推定応力の空間分布と断層の関連性についての研究(予定)

[要旨 (Abstract)]
研究対象の地域の特徴と、今後の研究方針などについて(研究成果の要約ではなく、本日の発表についての要約)
研究目的
・活断層(有馬-高槻断層帯、六甲・淡路島断層帯)の周辺地域において、実際に地震が発生している上部地殻内での応力の空間分布を正確に把握する。上部地殻に影響を与えている可能性のある、下部地殻内の延性せん断帯の運動についても推定する。
・これらの分析を通して、上部と下部を含めた地殻全体との総合的な関係を考慮した上で、応力場の空間分布と断層の関連性の解明をめざす。
研究対象地域の歴史的特徴
1. 大阪堆積盆地の発生
中央構造線断層帯の活動の影響も受け、約3.3~3.5Maに形成を開始。
2. 大阪湾断層帯の発生と淡路島の隆起
約1~2Maに大阪湾断層帯は本格的な活動を開始。淡路島北部両岸の活断層群では、逆断層運動が開始。
3. 右横ずれ断層運動の活発化と六甲山地の傾動開始
約1Ma以降、六甲山地東麓では東西方向の圧縮応力の集中とそれに伴う活断層の分化。
研究方法
①六甲・淡路島断層帯
兵庫県南部地震(1995 M7.3)との関連性を重視し、地震発生前、余震継続時、余震活動衰退期以降に分け、断層帯周辺地域の応力の時間的変化を、地殻の伸長・圧縮などとも関連づけて調べる。震源地から北東や南西に沿う方向、および断層帯の南北での地殻構造の違いも考慮し、応力場の空間分布と断層の関連性の解明をめざす。
②有馬‐高槻断層帯
断層帯の北側と南側に位置する領域での差異に注目し、主応力の空間分布を正確に求める。丹波山地における応力との差異にも注目する。大阪府北部地震(2018 M6.1)の発生原因についても改めて考える。北側の丹波山地までをも含めた広い範囲について、断層帯の南北での地殻構造の違いも考慮し、応力場の空間分布と断層の関連性の解明をめざす。
研究成果の社会への還元
六甲・淡路島断層帯や有馬-高槻断層帯での応力の状態を正確に把握することは、次の海溝型巨大地震の予知につながる可能性がある。得られた成果は、何らかの形で社会に還元したい。


[発表者2 (Presenter2)]
植村美優 (Uemura Miyuu)

[題目 (title)]
海底地震計から検出された地震波速度変化の要因
Factors of temporal variations in seismic velocity detected from ocean bottom seismograph

[要旨 (Abstract)]
地震に伴う地震波速度変化の検出方法の一つに地震波干渉法が挙げられる。地震波干渉法では「震源分布が均一、かつ、時間変化しない」ことを前提条件としており、この前提条件が満たされない場合、実際とは異なる(見かけ上の)速度変化が検出される。地震波干渉法を用いた研究では常時微動が用いられることが多いが、常時微動の震源分布は時間変化することが多々ある。例えば、都市部では工場の稼働による振動や電車・自動車などの走行に伴う振動などの人間活動に由来した振動が常時微動を形成しているため曜日により震源分布が変化する。また、常時微動には風や海洋由来の振動も含まれており、風速や風向、海流や海象の変化により震源分布が変化する可能性が高い。本発表では、宮城県沖に設置されていた海底地震計記録に地震波干渉法を適用した際に得られる速度変化(実際の変化か見かけ上の変化かは問わない)の要因について議論する。

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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