更新日:2015.09.29
Updated: 2015.09.29
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします.
**************♦ うなぎセミナーのご案内 ♦**************
日時:10月29日(木)14:00~
場所:本館E-232D室
[担当]:長谷川崇
[題目]:巨大地震後のGRACE衛星重力データを用いた粘弾性構造の推定
Viscoelastic strutures estimated from postseismic gravity changes recovered from GRACE satellite gravity data
[要旨]:
全球の重力場を約1カ月間隔で提供するGRACEミッションの成功により、2004年スマトラアンダマン地震をはじめとするM9クラスの巨大地震により生じたcoseismic及びpostseismicな重力変化の観測とその粘弾性モデリングが近年行われている。
GRACEから得られる重力データは、その空間分解能が約400km以上、時間分解能が1カ月に限られるものの、他の手法では観測が困難な海域の地殻変動を含めた地球質量の再配分を反映する。そのため、Afterslipと粘弾性緩和により生じるシグナルの差や、粘弾性構造の違いにより生じる粘弾性緩和のシグナルの差について、他の手法より高い感度をもつ。
本研究は、断層変位に対する粘弾性重力応答の計算にTanaka et al., Geophys J Int, 2007でまとめられた逆ラプラス積分法を用いて、2004年スマトラ地震に関するGRACE重力データのinversionを行った。本年7月の発表の続報であるが、先の発表では計算に誤りがあったため、これを訂正し得られた結果を発表する。
2004年スマトラ地震の重力シグナルから得られた粘弾性構造は、リソスフェアの厚さは120km、アセノスフェアの厚さと粘性率はそれぞれ100km、4*1018Pasとなった。地震後afterslipのモーメントマグニチュードは8.5となった。GRACEデータから得られたこれらの粘弾性パラメータとafterslipモデルから地表面変位はタイのGPS観測から得られた変位の時間発展をよく説明できており、その妥当性も確認できた。
発表では、2010チリ地震の結果と合わせてこれらの結果を示す。
**************♦ 皆 さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
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日時:10月29日(木)14:00~
場所:本館E-232D室
[担当]:長谷川崇
[題目]:巨大地震後のGRACE衛星重力データを用いた粘弾性構造の推定
Viscoelastic strutures estimated from postseismic gravity changes recovered from GRACE satellite gravity data
[要旨]:
全球の重力場を約1カ月間隔で提供するGRACEミッションの成功により、2004年スマトラアンダマン地震をはじめとするM9クラスの巨大地震により生じたcoseismic及びpostseismicな重力変化の観測とその粘弾性モデリングが近年行われている。
GRACEから得られる重力データは、その空間分解能が約400km以上、時間分解能が1カ月に限られるものの、他の手法では観測が困難な海域の地殻変動を含めた地球質量の再配分を反映する。そのため、Afterslipと粘弾性緩和により生じるシグナルの差や、粘弾性構造の違いにより生じる粘弾性緩和のシグナルの差について、他の手法より高い感度をもつ。
本研究は、断層変位に対する粘弾性重力応答の計算にTanaka et al., Geophys J Int, 2007でまとめられた逆ラプラス積分法を用いて、2004年スマトラ地震に関するGRACE重力データのinversionを行った。本年7月の発表の続報であるが、先の発表では計算に誤りがあったため、これを訂正し得られた結果を発表する。
2004年スマトラ地震の重力シグナルから得られた粘弾性構造は、リソスフェアの厚さは120km、アセノスフェアの厚さと粘性率はそれぞれ100km、4*1018Pasとなった。地震後afterslipのモーメントマグニチュードは8.5となった。GRACEデータから得られたこれらの粘弾性パラメータとafterslipモデルから地表面変位はタイのGPS観測から得られた変位の時間発展をよく説明できており、その妥当性も確認できた。
発表では、2010チリ地震の結果と合わせてこれらの結果を示す。
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© Research Center for Earthquake Hazards.
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