更新日:2020.05.07
Updated: 2020.05.07
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(Nov 26).
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2020年11月26日(木)14:00~
場所:オンライン(Zoom)
Date and time:Nov 26 (Thursday), 14:00~
Site:Online by Zoom
====
[発表者1 (Presenter1)]
Yifeng Liu
[題目 (title)]
1992 年ニカラグア津波地震と前震及び余震の遠地波形の特徴
[要旨 (Abstract)]
地震動から求められるマグニチュードの?きさに対して、低周波側にエネルギーを持っていながら?きな津波が観測される地震が津波地震である。津波地震は観測事例が少ないことから、その発?メカニズムはいまだ不明である。本研究では、津波地震と同様の特徴を?すM5-M7の中規模の地震が本震前後に、震源域周辺で発?しているか調べた。1976 年?2020 年にニカラグア沿岸部の沈み込み帯付近で起こった51個の低?逆断層型の地震について、Global CMTカタログに基づき、それぞれのイベントのメカニズムからS波のradiation patternを計算し、補正をした。また、表?波マグニチュードと実体波マグニチュードに加えて、いくつかの帯域でレーリー波とS波の最?amplitude ratioを計算し、?較することにより、ソースの特徴を抽出する事に取り組んだ。結果、中規模の津波地震的特徴をもつイベントが面的に発生していることが明らかになった。
[発表者2 (Presenter2)]
岡田悠太郎 (Yutaro OKADA)
[題目 (title)]
GNSSデータを用いた短期的スロースリップイベントの検出手法の開発と南海沈み込み帯への適用
Development of the detection method for short-term slow slip events using GNSS data and its application to the Nankai subduction zone
[要旨 (Abstract)]
南海トラフ沿岸域のプレート境界固着域(e.g., Yokota et al., 2016)深部側では,スロー地震の一種である短期的スロースリップイベント(以降 S-SSE)が発生することが,傾斜計やGNSSを用いた先行研究によって明らかにされている(e.g., Sekine et al, 2010; Nishimura, 2014).さらに近年では,海底地殻変動観測網の拡充に伴い,固着域の浅部側でもSSEが観測されている(Araki et al., 2017; Yokota and Ishikawa, 2020).そこで本研究では,固着域の浅部側を含めた南海トラフ沿岸域で発生するS-SSEの特徴をより詳細に理解するために,既存の S-SSEの検出手法(Rousset et al., 2017; Nishimura et al., 2013)を基に,新たなS-SSE検出手法を開発し,西南日本のGNSSデータに適用した.
本研究では,1997年2月から2020年1月の23年間で,計277個のS-SSEの検出に成功した.このうち九州地方沖合で検出されたS-SSEの中には,繰り返し地震(Uchida et al., 2020)やスロー地震の一種である超低周波地震(Baba et al., 2020),長期的SSE(Takagi et al., 2019)と時空間的に近接して発生するものが含まれていた.セミナー発表ではこれらの解析結果に加えて,先行研究との検出結果の比較や,西南日本で発生するS-SSEの地域特性の比較,活動様式の時間変化等についても議論を行う.
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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(Nov 26).
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2020年11月26日(木)14:00~
場所:オンライン(Zoom)
Date and time:Nov 26 (Thursday), 14:00~
Site:Online by Zoom
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[発表者1 (Presenter1)]
Yifeng Liu
[題目 (title)]
1992 年ニカラグア津波地震と前震及び余震の遠地波形の特徴
[要旨 (Abstract)]
地震動から求められるマグニチュードの?きさに対して、低周波側にエネルギーを持っていながら?きな津波が観測される地震が津波地震である。津波地震は観測事例が少ないことから、その発?メカニズムはいまだ不明である。本研究では、津波地震と同様の特徴を?すM5-M7の中規模の地震が本震前後に、震源域周辺で発?しているか調べた。1976 年?2020 年にニカラグア沿岸部の沈み込み帯付近で起こった51個の低?逆断層型の地震について、Global CMTカタログに基づき、それぞれのイベントのメカニズムからS波のradiation patternを計算し、補正をした。また、表?波マグニチュードと実体波マグニチュードに加えて、いくつかの帯域でレーリー波とS波の最?amplitude ratioを計算し、?較することにより、ソースの特徴を抽出する事に取り組んだ。結果、中規模の津波地震的特徴をもつイベントが面的に発生していることが明らかになった。
[発表者2 (Presenter2)]
岡田悠太郎 (Yutaro OKADA)
[題目 (title)]
GNSSデータを用いた短期的スロースリップイベントの検出手法の開発と南海沈み込み帯への適用
Development of the detection method for short-term slow slip events using GNSS data and its application to the Nankai subduction zone
[要旨 (Abstract)]
南海トラフ沿岸域のプレート境界固着域(e.g., Yokota et al., 2016)深部側では,スロー地震の一種である短期的スロースリップイベント(以降 S-SSE)が発生することが,傾斜計やGNSSを用いた先行研究によって明らかにされている(e.g., Sekine et al, 2010; Nishimura, 2014).さらに近年では,海底地殻変動観測網の拡充に伴い,固着域の浅部側でもSSEが観測されている(Araki et al., 2017; Yokota and Ishikawa, 2020).そこで本研究では,固着域の浅部側を含めた南海トラフ沿岸域で発生するS-SSEの特徴をより詳細に理解するために,既存の S-SSEの検出手法(Rousset et al., 2017; Nishimura et al., 2013)を基に,新たなS-SSE検出手法を開発し,西南日本のGNSSデータに適用した.
本研究では,1997年2月から2020年1月の23年間で,計277個のS-SSEの検出に成功した.このうち九州地方沖合で検出されたS-SSEの中には,繰り返し地震(Uchida et al., 2020)やスロー地震の一種である超低周波地震(Baba et al., 2020),長期的SSE(Takagi et al., 2019)と時空間的に近接して発生するものが含まれていた.セミナー発表ではこれらの解析結果に加えて,先行研究との検出結果の比較や,西南日本で発生するS-SSEの地域特性の比較,活動様式の時間変化等についても議論を行う.
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© Research Center for Earthquake Hazards.
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