更新日:2018.04.07
Updated: 2018.04.07
今週のセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(11/8) this week.
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
日時:11月8日(木)14:00~16:00
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: 8th Nov., 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
====
[発表者 (Presenter)]
水戸川司(Tsukasa MITOGAWA)
[題目 (Title)]
海溝型巨大地震サイクルに伴う内陸断層のクーロン応力変化
Coulomb stress change of inland faults during an earthquake cycle of the subduction zone
[要旨 (Abstract)]
沈み込み帯の内陸地震活動は,海溝型巨大地震の影響を受けることが指摘されており,そのメカニズムは海溝型巨大地震によって応力が減少する内陸断層は応力が回復するまでの間,破壊は起こらないためと考えられている.このような影響を定量的に評価するために,モデル計算によって内陸活断層の∆CFS(Coulomb Failure Stress)の時間変化を評価する研究がいくつか行われてきた.本研究では,南海トラフを模した,単純な斜め沈み込み帯における海溝型巨大地震発生サイクルをモデル化して,内陸断層での応力変化が位置や断層タイプによってどのように変化するかを調べ,西南日本の主要活断層の応力変化と過去の地震活動を簡単に比較した.本発表ではこれらについての報告を行う.
==
[発表者 (Presenter)]
片上智史(Satoshi KATAKAMI)
[題目 (Title)]
宮城県沖の微動活動
Tectonic tremor activity off Miyagi
[要旨 (Abstract)]
沈み込み帯の地震発生域の深部や浅部側ではスロースリップや低周波微動など沈み込み帯の地震発生プロセスを解明する上で無視できない「スローな現象」が確認されている(e.g. Obara and Kato, 2016)。 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生前にも、振幅がバックグラウンドノイズレベルの10倍程度で継続時間が数日におよぶ微動の存在が、本震発生域直上に設置された海底地震計によって観測された(Ito et al., 2015)。この微動活動はスロースリップ(Ito et al., 2013)の発生に伴い観測され、2011年1月末から東北地方太平洋沖地震の最大前震発生直前(3月9日)まで断続的に発生していた。これらの低周波微動は、海溝軸近傍の少数の観測点でのみ観測され、また振幅が小さいことから、走時差を利用した震源決定方法は適用できない。従って、単独観測点法(Sit et al., 2012)を用いて微動の検出を行い、震源の決定は行わず各観測点で観測される微動シグナルの観測頻度に基づき微動の活動度のみを評価した。本発表では、単独観測点法にて検出された微動のエネルギーを推定し、それらの分布から微動発生域を同定する。また、2011年の微動活動のみならず、2002〜2015年の宮城県沖での微動活動の有無についても、単独観測点法とenvelope correlation method(e.g. Obara et al., 2002)を海底地震計に適応した両結果に基づき言及する。
===
皆さまのご来聴をお待ちしております。
=== 今後の予定(Schedule) ===
11/15 三宅(Miyake), 高橋(Takahashi)
11/22 加藤(Katoh)
11/29 山村(Yamamura)
今週のセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(11/8) this week.
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
日時:11月8日(木)14:00~16:00
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: 8th Nov., 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
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[発表者 (Presenter)]
水戸川司(Tsukasa MITOGAWA)
[題目 (Title)]
海溝型巨大地震サイクルに伴う内陸断層のクーロン応力変化
Coulomb stress change of inland faults during an earthquake cycle of the subduction zone
[要旨 (Abstract)]
沈み込み帯の内陸地震活動は,海溝型巨大地震の影響を受けることが指摘されており,そのメカニズムは海溝型巨大地震によって応力が減少する内陸断層は応力が回復するまでの間,破壊は起こらないためと考えられている.このような影響を定量的に評価するために,モデル計算によって内陸活断層の∆CFS(Coulomb Failure Stress)の時間変化を評価する研究がいくつか行われてきた.本研究では,南海トラフを模した,単純な斜め沈み込み帯における海溝型巨大地震発生サイクルをモデル化して,内陸断層での応力変化が位置や断層タイプによってどのように変化するかを調べ,西南日本の主要活断層の応力変化と過去の地震活動を簡単に比較した.本発表ではこれらについての報告を行う.
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[発表者 (Presenter)]
片上智史(Satoshi KATAKAMI)
[題目 (Title)]
宮城県沖の微動活動
Tectonic tremor activity off Miyagi
[要旨 (Abstract)]
沈み込み帯の地震発生域の深部や浅部側ではスロースリップや低周波微動など沈み込み帯の地震発生プロセスを解明する上で無視できない「スローな現象」が確認されている(e.g. Obara and Kato, 2016)。 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生前にも、振幅がバックグラウンドノイズレベルの10倍程度で継続時間が数日におよぶ微動の存在が、本震発生域直上に設置された海底地震計によって観測された(Ito et al., 2015)。この微動活動はスロースリップ(Ito et al., 2013)の発生に伴い観測され、2011年1月末から東北地方太平洋沖地震の最大前震発生直前(3月9日)まで断続的に発生していた。これらの低周波微動は、海溝軸近傍の少数の観測点でのみ観測され、また振幅が小さいことから、走時差を利用した震源決定方法は適用できない。従って、単独観測点法(Sit et al., 2012)を用いて微動の検出を行い、震源の決定は行わず各観測点で観測される微動シグナルの観測頻度に基づき微動の活動度のみを評価した。本発表では、単独観測点法にて検出された微動のエネルギーを推定し、それらの分布から微動発生域を同定する。また、2011年の微動活動のみならず、2002〜2015年の宮城県沖での微動活動の有無についても、単独観測点法とenvelope correlation method(e.g. Obara et al., 2002)を海底地震計に適応した両結果に基づき言及する。
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皆さまのご来聴をお待ちしております。
=== 今後の予定(Schedule) ===
11/15 三宅(Miyake), 高橋(Takahashi)
11/22 加藤(Katoh)
11/29 山村(Yamamura)
© Research Center for Earthquake Hazards.
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