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うなぎセミナー 12/1

うなぎセミナー 12/1

セミナー等

SEMINARS

更新日:2022.04.13

Updated: 2022.04.13

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • 開催日時:2022年12月1日(木) 14時00分~
  • Date and Time: 2022年12月1日(木) 14時00分~

今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(December, 1).

************** Seminar on Seismology IV B, D /地震学ゼミナールIV B, D (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2022年 12月 1日 (木) 14:00~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2022-12-1, 14:00~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

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Presenter (発表者) 1: 野末 陽平 (Yohei NOZUE)

Title(題目):スパースモデリングを用いた測地データの解析による歪み速度場の推定

Abstract(要旨):
 GNSS観測データなど空間的に離散的なデータから連続的な変形場(変位速度場・歪み速度場)を推定することは重要な課題である。例えば、Okazaki et al. (2021) は変位速度場を基底関数展開し、変位速度の空間平滑性を先験情報として目的関数に課すことで変形場を推定した。しかし、平滑化の先験情報が課されているため、この方法では、断層帯近傍での歪み集中を適切に推定することは難しい。一方、Nishimura et al. (2018)はブロック断層モデルを用いて、主要な活断層帯の変位速度を推定した。しかし、どの活断層をブロック境界とするか任意性がある上、ブロック内の非一様変形がブロック境界の活断層に押しつけられるといった問題がある。
 そこで、本研究では、平滑性と局在性を適切にバランスさせた歪み速度場を、GNSSデータから推定する手法を開発することを目的とする。野末・深畑(2022)の結果を踏まえ、3次B-スプライン関数を基底関数に選択し、変位速度場を基底関数展開した際の係数を推定した。展開係数の推定は目的関数の最小化に相当する。目的関数としては、歪み速度の空間変化率のL1ノルムとL2ノルムおよび変位速度の残差2乗和の項からなる’Elastic net’を用いた。ここで、L1ノルムとL2ノルムは、それぞれ歪み速度の局在性(非零成分の個数は限定されること)および平滑性(値の変化が小さいこと)を先験情報として課すことに対応する。L1ノルム・L2ノルム・残差2乗和のバランスは超パラメータを用いて規定した。
 比較的容易な1次元の目的関数を定式化した。横ずれ断層での定常的なstrike-slipに伴う1次元の仮想的な変位速度データを作成し、提案手法を適用した。真の分布と推定された変形場の関係から、提案手法の妥当性と問題点を確認した。具体的には、変位速度データが誤差を含まない場合の推定を最初に行い、その後誤差の大きさを変更しながら変形場を推定することで、推定結果が誤差にどれほど依存するかを確認した。また、断層帯を横切る測線の近傍にあるGEONET観測点での実際の変位速度データを取得し、提案手法を適用した。本発表では、それらの推定結果を紹介した後、上記の問題点を改善する手法について述べる。


Presenter (発表者) 2: 野田雄貴 (Yuki NODA)

Title (題目): 長野県西部地域で発生したM3-4クラスの地震の前震活動の時空間的特徴 (Spatiotemporal characteristics of foreshock sequences of magnitude M3-4 earthquakes in the western Nagano Prefecture region)

Abstract (要旨):
 大きな地震(本震)が発生する前に,その震源の近傍で複数の小さな地震(前震)が発生することがあり,前震が本震と時空間的に近接して発生することは,その背後にある破壊核形成過程の存在を示唆している.これまでに発生したいくつかの地震について,その発生過程が非地震性の現象を伴うとするpreslipモデルや,地震発生に伴う応力変化によるものとするcascade triggeringモデルによって説明されてきた.しかし,これまで行われてきた多くの地震観測では使用可能な観測点数の制約やデータの精度などの問題もあり,どのような説明が実際の過程を正確に表しているかについては議論の余地がある.
 長野県西部地域では1995年6月から稠密地震観測網が展開されていて,観測点は1984年に発生した長野県西部地震の余震域の東部を中心に設置されている.その中で10kHzのサンプリング周波数でデータを記録しているものが最大で57ヶ所に設置された.この地域で発生する地震は震源が浅いものが多く,さらに観測点の周囲が静かでノイズレベルが小さいため,多数の高品質な微小地震データが得られている.
 この稠密地震観測で得られた10kHz波形データを使用し,1995年の観測開始から2008年7月までに発生したM3.7~M4.1の6つの地震(本震)について,それぞれの周囲で発生した地震の破壊開始点の高精度な相対震源決定を行なった.本発表ではいくつかの先行研究によって示唆された長野県西部地域における地下の流体分布との位置関係や,震源分布の平面度合い,震源の移動速度からそれぞれの地震活動の発生過程を考察する.

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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(December, 1).

************** Seminar on Seismology IV B, D /地震学ゼミナールIV B, D (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2022年 12月 1日 (木) 14:00~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2022-12-1, 14:00~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

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Presenter (発表者) 1: 野末 陽平 (Yohei NOZUE)

Title(題目):スパースモデリングを用いた測地データの解析による歪み速度場の推定

Abstract(要旨):
 GNSS観測データなど空間的に離散的なデータから連続的な変形場(変位速度場・歪み速度場)を推定することは重要な課題である。例えば、Okazaki et al. (2021) は変位速度場を基底関数展開し、変位速度の空間平滑性を先験情報として目的関数に課すことで変形場を推定した。しかし、平滑化の先験情報が課されているため、この方法では、断層帯近傍での歪み集中を適切に推定することは難しい。一方、Nishimura et al. (2018)はブロック断層モデルを用いて、主要な活断層帯の変位速度を推定した。しかし、どの活断層をブロック境界とするか任意性がある上、ブロック内の非一様変形がブロック境界の活断層に押しつけられるといった問題がある。
 そこで、本研究では、平滑性と局在性を適切にバランスさせた歪み速度場を、GNSSデータから推定する手法を開発することを目的とする。野末・深畑(2022)の結果を踏まえ、3次B-スプライン関数を基底関数に選択し、変位速度場を基底関数展開した際の係数を推定した。展開係数の推定は目的関数の最小化に相当する。目的関数としては、歪み速度の空間変化率のL1ノルムとL2ノルムおよび変位速度の残差2乗和の項からなる’Elastic net’を用いた。ここで、L1ノルムとL2ノルムは、それぞれ歪み速度の局在性(非零成分の個数は限定されること)および平滑性(値の変化が小さいこと)を先験情報として課すことに対応する。L1ノルム・L2ノルム・残差2乗和のバランスは超パラメータを用いて規定した。
 比較的容易な1次元の目的関数を定式化した。横ずれ断層での定常的なstrike-slipに伴う1次元の仮想的な変位速度データを作成し、提案手法を適用した。真の分布と推定された変形場の関係から、提案手法の妥当性と問題点を確認した。具体的には、変位速度データが誤差を含まない場合の推定を最初に行い、その後誤差の大きさを変更しながら変形場を推定することで、推定結果が誤差にどれほど依存するかを確認した。また、断層帯を横切る測線の近傍にあるGEONET観測点での実際の変位速度データを取得し、提案手法を適用した。本発表では、それらの推定結果を紹介した後、上記の問題点を改善する手法について述べる。


Presenter (発表者) 2: 野田雄貴 (Yuki NODA)

Title (題目): 長野県西部地域で発生したM3-4クラスの地震の前震活動の時空間的特徴 (Spatiotemporal characteristics of foreshock sequences of magnitude M3-4 earthquakes in the western Nagano Prefecture region)

Abstract (要旨):
 大きな地震(本震)が発生する前に,その震源の近傍で複数の小さな地震(前震)が発生することがあり,前震が本震と時空間的に近接して発生することは,その背後にある破壊核形成過程の存在を示唆している.これまでに発生したいくつかの地震について,その発生過程が非地震性の現象を伴うとするpreslipモデルや,地震発生に伴う応力変化によるものとするcascade triggeringモデルによって説明されてきた.しかし,これまで行われてきた多くの地震観測では使用可能な観測点数の制約やデータの精度などの問題もあり,どのような説明が実際の過程を正確に表しているかについては議論の余地がある.
 長野県西部地域では1995年6月から稠密地震観測網が展開されていて,観測点は1984年に発生した長野県西部地震の余震域の東部を中心に設置されている.その中で10kHzのサンプリング周波数でデータを記録しているものが最大で57ヶ所に設置された.この地域で発生する地震は震源が浅いものが多く,さらに観測点の周囲が静かでノイズレベルが小さいため,多数の高品質な微小地震データが得られている.
 この稠密地震観測で得られた10kHz波形データを使用し,1995年の観測開始から2008年7月までに発生したM3.7~M4.1の6つの地震(本震)について,それぞれの周囲で発生した地震の破壊開始点の高精度な相対震源決定を行なった.本発表ではいくつかの先行研究によって示唆された長野県西部地域における地下の流体分布との位置関係や,震源分布の平面度合い,震源の移動速度からそれぞれの地震活動の発生過程を考察する.

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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