更新日:2019.04.10
Updated: 2019.04.10
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(26 December).
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV(修士・博士)
日時:12月26日(木)14:00~
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: Dec. 26, 14:00 ~
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
====
[発表者1 (Presenter1)]
水戸川司(Tsukasa Mitogawa)
[題目 (title)]
西南日本のブロック間断層におけるメガスラスト地震サイクル中のクーロン破壊応力変化
Coulomb stress changes on block boundary faults during the megathrust earthquake cycle in southwest Japan
[要旨 (Abstract)]
沈み込み帯の内陸地震活動は,周期的に発生するメガスラスト地震により,その発生時期が影響を受けている可能性が指摘されている.このような影響を歴史地震資料が多く残される西南日本において,?CFS(クーロン破壊応力変化)を用いて評価する研究がいくつか行われてきた.しかし,これらの研究は地震活動にのみ着目しており,GNSSで観測されるような現在の地表地殻変動は再現されていない。本研究では,GNSSデータを再現するブロック断層モデル(Nishimura et al., 2018)によって推定されたブロック相対速度と南海トラフ沿いのすべり欠損速度を用いて,粘弾性を考慮した海溝型地震サイクル中でのブロック間の断層での地震活動期について評価を試みた.また,?CFSを用いた地震サイクルシミュレーションの基本的な振る舞いを見るために,単純な断層の幾何形状を仮定した斜め沈み込み帯でのシミュレーションの結果も合わせて紹介する.
[発表者2 (Presenter2)]
大柳修慧 (Shukei Ohyanagi)
[題目 (title)]
日本海溝における浅部低周波微動と地震学的構造の関係
Relation of a shallow low frequency tremor activity and a seismic structure near the Japan Trench
[要旨 (Abstract)]
近年の稠密OBS観測やS-net(ケーブル式OBS観測網)による広域観測により、日本海溝浅部における活発な低周波微動(LFT)活動が明らかになった [Nishikawa et al., 2019; Ohta et al., 2019; Tanaka et al., 2019]。これらの既往研究はエンベロープ相関法を用いてLFTの震源を決定している為、震源の深さを精度良く決定する事が出来ない。この為、LFTがプレート境界と付加体内部のどちらで発生しているのか明瞭ではなかった。発表者は日本海溝の福島県沖で行ったOBSArray of Arrays観測のデータを用いてアレイ解析を行い、福島県沖の浅部LFTがプレート境界に沿って発生している事を明らかにした。本研究では、これらのLFTのenergy rateについて求めた。Energy rateの高いLFTはup dip側のみで発生し、down dip側では発生しなかった。またLFTはup dip側で活発で、down dip側では活動度が低かった。本発表ではLFT活動度の不均質性と、同地域の地震学的構造(沈み込む堆積層や海山らしき構造)との関連を議論する。また、博士課程での研究方針を簡単に述べる。
今後の発表スケジュールは下記の通りです。
====
今後の予定
1月9日:PLATA MARTINEZ Raymundo Omar(D2), FARAZI Atikul Haque(M1)
1月16日:栗原(M1),野田(M1)
1月23日:森(M1),岡田(M1)
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
Here is information of the Unagi-seminar(26 December).
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV(修士・博士)
日時:12月26日(木)14:00~
場所:宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: Dec. 26, 14:00 ~
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
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[発表者1 (Presenter1)]
水戸川司(Tsukasa Mitogawa)
[題目 (title)]
西南日本のブロック間断層におけるメガスラスト地震サイクル中のクーロン破壊応力変化
Coulomb stress changes on block boundary faults during the megathrust earthquake cycle in southwest Japan
[要旨 (Abstract)]
沈み込み帯の内陸地震活動は,周期的に発生するメガスラスト地震により,その発生時期が影響を受けている可能性が指摘されている.このような影響を歴史地震資料が多く残される西南日本において,?CFS(クーロン破壊応力変化)を用いて評価する研究がいくつか行われてきた.しかし,これらの研究は地震活動にのみ着目しており,GNSSで観測されるような現在の地表地殻変動は再現されていない。本研究では,GNSSデータを再現するブロック断層モデル(Nishimura et al., 2018)によって推定されたブロック相対速度と南海トラフ沿いのすべり欠損速度を用いて,粘弾性を考慮した海溝型地震サイクル中でのブロック間の断層での地震活動期について評価を試みた.また,?CFSを用いた地震サイクルシミュレーションの基本的な振る舞いを見るために,単純な断層の幾何形状を仮定した斜め沈み込み帯でのシミュレーションの結果も合わせて紹介する.
[発表者2 (Presenter2)]
大柳修慧 (Shukei Ohyanagi)
[題目 (title)]
日本海溝における浅部低周波微動と地震学的構造の関係
Relation of a shallow low frequency tremor activity and a seismic structure near the Japan Trench
[要旨 (Abstract)]
近年の稠密OBS観測やS-net(ケーブル式OBS観測網)による広域観測により、日本海溝浅部における活発な低周波微動(LFT)活動が明らかになった [Nishikawa et al., 2019; Ohta et al., 2019; Tanaka et al., 2019]。これらの既往研究はエンベロープ相関法を用いてLFTの震源を決定している為、震源の深さを精度良く決定する事が出来ない。この為、LFTがプレート境界と付加体内部のどちらで発生しているのか明瞭ではなかった。発表者は日本海溝の福島県沖で行ったOBSArray of Arrays観測のデータを用いてアレイ解析を行い、福島県沖の浅部LFTがプレート境界に沿って発生している事を明らかにした。本研究では、これらのLFTのenergy rateについて求めた。Energy rateの高いLFTはup dip側のみで発生し、down dip側では発生しなかった。またLFTはup dip側で活発で、down dip側では活動度が低かった。本発表ではLFT活動度の不均質性と、同地域の地震学的構造(沈み込む堆積層や海山らしき構造)との関連を議論する。また、博士課程での研究方針を簡単に述べる。
今後の発表スケジュールは下記の通りです。
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今後の予定
1月9日:PLATA MARTINEZ Raymundo Omar(D2), FARAZI Atikul Haque(M1)
1月16日:栗原(M1),野田(M1)
1月23日:森(M1),岡田(M1)
© Research Center for Earthquake Hazards.
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