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うなぎセミナー 12/7

うなぎセミナー 12/7

セミナー等

SEMINARS

更新日:2023.04.12

Updated: 2023.04.12

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • 開催日時:2023年12月7日(木) 13時30分~
  • Date and Time: 2023年12月7日(木) 13時30分~

今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(December, 7).

************** Seminar on Seismology IV B, D /地震学ゼミナールIV B, D (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2023年 12月 7日 (木) 13:30~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2023-12-07, 13:30~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

   Please join the seminar on-site, especially students who need credit.

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Speaker(発表者)1: Kentaro Kuniyoshi

Title(題目): ゲレロ地震空白域南東部におけるテクトニック微動の震源決定

Abstract(要旨):
 テクトニック微動(微動)は、様々な沈み込み帯で観測されているが、活動が明らかになっていない地域もある。メキシコ、ゲレロ州沖では、大地震が過去100年間発生していないゲレロ地震空白域の存在が指摘されている(e.g., Kostoglodov et al., 2001)。北西部においては、2017年から2018年にかけて実施した海底地震観測により、微動と通常の地震について活動の時空間的特徴が明らかにされた(Plata-Martinez et al., 2021)。しかし、ゲレロ地震空白域南東部では海底地震観測がこれまで行われておらず、微動活動の有無及び時空間的特徴がわかっていない。そこで本研究では、2022年3月から2023年3月にかけてゲレロ地震空白域南東部に設置された8台の海底地震計のデータを用いて、微動と通常の地震活動について調べる。微動の震源決定には改良エンベロープ相関法(Mizuno and Ide, 2019)を用いた。Mizuno and Ide (2019) では西南日本で発生する微動の震源決定を目的として手法開発が行われたが、本研究ではゲレロ地震空白域南東部の観測網に対してこの手法を適用するため、手法の改善を行なった。また、2022年9月と12月には観測網周辺で、M7前後の巨大地震が3回発生している。今回は、これらの巨大地震と検出された微動の活動変化、及び手法の改善点について、得られた結果を発表する。

* * * * * * * * * * * * * *

Speaker(発表者)2: Takashi Nishizawa

Title(題目): スラブの傾斜は何で決まるのか?

Abstract(要旨):
 沈み込む海洋プレート(スラブ)の形状は、プレートテクトニクスにおける基本的なパラメターである。スラブ形状は地域ごとに異なり、沈み込み帯の様々な現象と密接に関わっている。例えば、スラブの傾斜は巨大海溝型地震の発生の有無や上盤側の応力状態と関係があることが知られている(e.g., Jarrard et al., 1986)。しかし、スラブ形状が何で決まるかは良く分かっていない。Uyeda& Kanamori (1976)は、年齢の若いスラブは軽いため低角に沈み込むと主張した。一方、全世界の沈み込み帯を網羅的に調べると、その相関関係はほとんど無い(Lallemandet al., 2005)ことが報告されている。この理由として、年齢の古いスラブは、負の浮力が大きく曲がり易くなる一方で、厚いために曲がりにくくなる効果が働くためではないかと考えられる。そして、沈み込んだスラブは加熱されるため、その厚さは収束速度に関連して減少することが期待される。加えて、スラブの非弾性変形(降伏)と海溝軸の湾曲も、スラブの傾斜変化に影響を与える可能性がある。海洋プレートは沈み込む際に、海溝付近で大きく曲げられる。この曲がりの弾性変形分は元に戻るが、弾性限界を越えて降伏が生じると変形が保持されスラブは曲がったまま沈み込んでいくこととなる。また、海溝軸に沿ってスラブが湾曲していると、強度が高くなり、曲がりにくくなると考えられる(Mahadevan et al., 2010; like a pizza!)。これらの効果は、これまでほとんど注目されてこなかったが、深さ方向に形状をモニタリングしたり、海溝軸の曲率を求めたりすることでパラメター化可能である。本発表では、観測データから取得した各種パラメターの関係を整理し、これらの関係を検証する。対象領域は地形版の相関フィルターによって自動的に分割したセグメントを用い、これにより拡充したデータを基に重回帰分析の導入までを行う。

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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(December, 7).

************** Seminar on Seismology IV B, D /地震学ゼミナールIV B, D (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV B, D / Seminar on Seismology IV B, D(修士・博士)
日時:2023年 12月 7日 (木) 13:30~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2023-12-07, 13:30~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

   Please join the seminar on-site, especially students who need credit.

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Speaker(発表者)1: Kentaro Kuniyoshi

Title(題目): ゲレロ地震空白域南東部におけるテクトニック微動の震源決定

Abstract(要旨):
 テクトニック微動(微動)は、様々な沈み込み帯で観測されているが、活動が明らかになっていない地域もある。メキシコ、ゲレロ州沖では、大地震が過去100年間発生していないゲレロ地震空白域の存在が指摘されている(e.g., Kostoglodov et al., 2001)。北西部においては、2017年から2018年にかけて実施した海底地震観測により、微動と通常の地震について活動の時空間的特徴が明らかにされた(Plata-Martinez et al., 2021)。しかし、ゲレロ地震空白域南東部では海底地震観測がこれまで行われておらず、微動活動の有無及び時空間的特徴がわかっていない。そこで本研究では、2022年3月から2023年3月にかけてゲレロ地震空白域南東部に設置された8台の海底地震計のデータを用いて、微動と通常の地震活動について調べる。微動の震源決定には改良エンベロープ相関法(Mizuno and Ide, 2019)を用いた。Mizuno and Ide (2019) では西南日本で発生する微動の震源決定を目的として手法開発が行われたが、本研究ではゲレロ地震空白域南東部の観測網に対してこの手法を適用するため、手法の改善を行なった。また、2022年9月と12月には観測網周辺で、M7前後の巨大地震が3回発生している。今回は、これらの巨大地震と検出された微動の活動変化、及び手法の改善点について、得られた結果を発表する。

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Speaker(発表者)2: Takashi Nishizawa

Title(題目): スラブの傾斜は何で決まるのか?

Abstract(要旨):
 沈み込む海洋プレート(スラブ)の形状は、プレートテクトニクスにおける基本的なパラメターである。スラブ形状は地域ごとに異なり、沈み込み帯の様々な現象と密接に関わっている。例えば、スラブの傾斜は巨大海溝型地震の発生の有無や上盤側の応力状態と関係があることが知られている(e.g., Jarrard et al., 1986)。しかし、スラブ形状が何で決まるかは良く分かっていない。Uyeda& Kanamori (1976)は、年齢の若いスラブは軽いため低角に沈み込むと主張した。一方、全世界の沈み込み帯を網羅的に調べると、その相関関係はほとんど無い(Lallemandet al., 2005)ことが報告されている。この理由として、年齢の古いスラブは、負の浮力が大きく曲がり易くなる一方で、厚いために曲がりにくくなる効果が働くためではないかと考えられる。そして、沈み込んだスラブは加熱されるため、その厚さは収束速度に関連して減少することが期待される。加えて、スラブの非弾性変形(降伏)と海溝軸の湾曲も、スラブの傾斜変化に影響を与える可能性がある。海洋プレートは沈み込む際に、海溝付近で大きく曲げられる。この曲がりの弾性変形分は元に戻るが、弾性限界を越えて降伏が生じると変形が保持されスラブは曲がったまま沈み込んでいくこととなる。また、海溝軸に沿ってスラブが湾曲していると、強度が高くなり、曲がりにくくなると考えられる(Mahadevan et al., 2010; like a pizza!)。これらの効果は、これまでほとんど注目されてこなかったが、深さ方向に形状をモニタリングしたり、海溝軸の曲率を求めたりすることでパラメター化可能である。本発表では、観測データから取得した各種パラメターの関係を整理し、これらの関係を検証する。対象領域は地形版の相関フィルターによって自動的に分割したセグメントを用い、これにより拡充したデータを基に重回帰分析の導入までを行う。

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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