更新日:2015.09.29
Updated: 2015.09.29
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします.
**************♦ うなぎセミナーのご案内 ♦**************
日時:1月21日(木)14:00~
場所:本館E-232D室
[担当]:石田寛史
[題目]:地震波検知手法の改良:kurtosis(尖度)を利用したリアルタイムP波検知
Improvement of a picking algorithm:real-time P-wave detection by kurtosis
[要旨]:現在の緊急地震速報では、主にSTA/LTA(Allen,1978)を用いてP波検知を行っているが、ノイズに強くロバストな検知方法として、kurtosisを用いたP波ピッキングが近年提案された(Saragiotis et al,2002)。この手法は、オフラインでの処理を想定しており、緊急地震速報に利用するにはリアルタイム処理が必要である。そこで本手法を工夫してリアルタイム処理を可能にし、使用するデータ長やノイズ除去について検討を行った。また2011年4月11日から2015年7月30日までの期間において震度5強以上を記録した地震(計30個)の中から、震源距離が100km以内の観測点の記録(計948波形)に対して、STA/LTA(Allen,1978)とkurtosis(Baillard et al,2014)とkurtosis(realtime)の3つの方法によるP波検知を行った。こうして得られた各アルゴリズムのP波到達時刻とトリガ時刻を、波形を目で見て手動で決定したP波到達時刻と比較し、kurtosis(realtime)の性能を検証した。
[担当]:伊東優治
[題目]:2003 年十勝沖地震の余効変動の特徴と粘弾性構造の推定
The characteristics of postseismic deformation following the 2003 Tokachi-oki earthquake and estimation of the viscoelastic structure in Hokkaido, northern Japan
[要旨]:2003年十勝沖地震(Mw8.0)は千島海溝で発生したプレート境界型地震で,余効変動を伴っていることが報告されてきた.余効変動の原因は主に余効すべりと粘弾性緩和である.余効すべりは,本震のすべり域とその周囲で発生する非地震性すべりで,本震で解放されたプレート間固着の回復過程を調べるための手掛かりとなる.そのため余効すべり分布を正確に推定することは重要である.
しかし,観測される余効変動には粘弾性緩和の影響が含まれており,余効すべりを推定する上で系統誤差となるため,粘弾性緩和の影響を評価して除去する必要がある.そこで,本研究では本震発生後2年目~7年目の余効変動に含まれ る余効すべりと粘弾性緩和の影響を同時に評価し,粘弾性構造の推定を行った.
発表では粘弾性構造の推定結果と,そこから得られた余効変動の特徴を紹介する.
**************♦ 皆 さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
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日時:1月21日(木)14:00~
場所:本館E-232D室
[担当]:石田寛史
[題目]:地震波検知手法の改良:kurtosis(尖度)を利用したリアルタイムP波検知
Improvement of a picking algorithm:real-time P-wave detection by kurtosis
[要旨]:現在の緊急地震速報では、主にSTA/LTA(Allen,1978)を用いてP波検知を行っているが、ノイズに強くロバストな検知方法として、kurtosisを用いたP波ピッキングが近年提案された(Saragiotis et al,2002)。この手法は、オフラインでの処理を想定しており、緊急地震速報に利用するにはリアルタイム処理が必要である。そこで本手法を工夫してリアルタイム処理を可能にし、使用するデータ長やノイズ除去について検討を行った。また2011年4月11日から2015年7月30日までの期間において震度5強以上を記録した地震(計30個)の中から、震源距離が100km以内の観測点の記録(計948波形)に対して、STA/LTA(Allen,1978)とkurtosis(Baillard et al,2014)とkurtosis(realtime)の3つの方法によるP波検知を行った。こうして得られた各アルゴリズムのP波到達時刻とトリガ時刻を、波形を目で見て手動で決定したP波到達時刻と比較し、kurtosis(realtime)の性能を検証した。
[担当]:伊東優治
[題目]:2003 年十勝沖地震の余効変動の特徴と粘弾性構造の推定
The characteristics of postseismic deformation following the 2003 Tokachi-oki earthquake and estimation of the viscoelastic structure in Hokkaido, northern Japan
[要旨]:2003年十勝沖地震(Mw8.0)は千島海溝で発生したプレート境界型地震で,余効変動を伴っていることが報告されてきた.余効変動の原因は主に余効すべりと粘弾性緩和である.余効すべりは,本震のすべり域とその周囲で発生する非地震性すべりで,本震で解放されたプレート間固着の回復過程を調べるための手掛かりとなる.そのため余効すべり分布を正確に推定することは重要である.
しかし,観測される余効変動には粘弾性緩和の影響が含まれており,余効すべりを推定する上で系統誤差となるため,粘弾性緩和の影響を評価して除去する必要がある.そこで,本研究では本震発生後2年目~7年目の余効変動に含まれ る余効すべりと粘弾性緩和の影響を同時に評価し,粘弾性構造の推定を行った.
発表では粘弾性構造の推定結果と,そこから得られた余効変動の特徴を紹介する.
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© Research Center for Earthquake Hazards.
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