**************♦ うなぎセミナーのご案内 ♦**************
日時:4月16日(木)14:00〜
場所:本館E-232D
[担当]:石田寛史
[題目]:津波による漂流および非漂流を考慮した災害瓦礫移動モデルの基礎的検討
A Basic Study of Disaster Debris Modeling Considering Drift and Non-Drift Due to Tsunami
[要旨]:
東日本大震災では、地震や津波により、およそ2000万トンもの災害廃棄物(瓦礫)が発生し、漂流および非漂流の移動形態で移動した.
その結果、被災地に様々な問題を起こし、被害を拡大させた.これまで地震などで発生した質量の大きい瓦礫は津波により運搬されるとは考えられていなかったため、現在のところ非漂流の瓦礫移動モデルは存在しない.そこで本研究では、津波石の移動モデルを移動形態(非漂流)の瓦礫移動モデルとして利用し、漂流および非漂流を考慮した基本的な瓦礫移動モデルを提案した.
そして、この提案した瓦礫移動モデルを、南海トラフで想定されている巨大津波が来襲する神戸市に適用した.
[担当]:伊東優治
[題目]:GNSSデータを用いた2003年十勝沖地震以降の北海道の地殻変動解析
Crustal deformation in Hokkaido after the 2003 Tokachi-oki earthquake using GNSS data
[要旨]:
2003年十勝沖地震(Mw=8.0)は,千島海溝沿いで発生した海溝型地震で,その余効変動はGEONET観測点でGNSS観測されている.余効変動の原因は主に余効すべりと粘弾性緩和であるとされており,余効すべりは本震発生より数日~数年に渡って影響するとされている.一方,粘弾性緩和は余効すべりよりも長い期間影響しつづけるとされていて,本震発生より数年~数十年に渡って影響するとされている.そこで,本研究では2003年十勝沖地震の発生から3〜7年後にGEONET観測点でGNSS観測された地殻変動データを解析し,余効変動に 含まれる粘弾性緩和の影響について評価した.また,余効変動の原因として粘弾性緩和のみを考慮したgrid searchを行い,北海道地方の地下の粘弾性構造の推定を行った.
[担当]:片上智史
[題目]:紀伊半島西部深部低周波微動発生領域の比抵抗構造
Imaging the deep conductivity structure beneath the Kii Peninsula,southwestern Japan
[要旨]:
簡単な自己紹介と卒業研究についてお話します。卒業研究の概要を以下に示します。
西南日本で深部低周波微動(Deep Low Frequency Tremor,以降DLT)が見出された(Obara, 2002).
DLTの原因としては,流体が示唆されていることが地震波の波形から推測されている(Obara, 2002).
よって流体の存在に敏感なmagnetotelluric(MT)法の中でも,深部構造の推定に適しているネットワークMT法(Uyeshima et al., 2001)を用い,これまで十分な解析が進んでいない紀伊半島西部のフィリピン海プレート周辺の構造を明らかにすることを 目的とした。
[担当]:津田寛大
[題目]:ロータリー試験機を用いたAEの震源パラメタ-の累積変位依存性
Dependence of AE source parameters on cumulative shear displacement using rotary shear apparatus
[要旨]:
今回の発表では、自己紹介と学部時代の研究内容の紹介を行います。以下、研究内容概略です。
ロータリー試験機を用いた岩石のすべり実験(飯田, 2013)で得られたAE波形データを解析し、AEの震源パラメタ-(震源半径と応力降下量)を推定した。
その結果、震源半径には累積変位依存性が見られなかったが、応力降下量は累積変位依存性を有するように見えた。
そこから摩擦の微視的素過程が累積変位の増加に伴いどの様に遷移していったのかを考察した。
**************♦ 皆 さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
今後の予定については決まり次第ご連絡させていただきます.
ご意見,ご要望等ございましたら,ご連絡ください.
よろしくお願いいたします.
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日時:4月16日(木)14:00〜
場所:本館E-232D
[担当]:石田寛史
[題目]:津波による漂流および非漂流を考慮した災害瓦礫移動モデルの基礎的検討
A Basic Study of Disaster Debris Modeling Considering Drift and Non-Drift Due to Tsunami
[要旨]:
東日本大震災では、地震や津波により、およそ2000万トンもの災害廃棄物(瓦礫)が発生し、漂流および非漂流の移動形態で移動した.
その結果、被災地に様々な問題を起こし、被害を拡大させた.これまで地震などで発生した質量の大きい瓦礫は津波により運搬されるとは考えられていなかったため、現在のところ非漂流の瓦礫移動モデルは存在しない.そこで本研究では、津波石の移動モデルを移動形態(非漂流)の瓦礫移動モデルとして利用し、漂流および非漂流を考慮した基本的な瓦礫移動モデルを提案した.
そして、この提案した瓦礫移動モデルを、南海トラフで想定されている巨大津波が来襲する神戸市に適用した.
[担当]:伊東優治
[題目]:GNSSデータを用いた2003年十勝沖地震以降の北海道の地殻変動解析
Crustal deformation in Hokkaido after the 2003 Tokachi-oki earthquake using GNSS data
[要旨]:
2003年十勝沖地震(Mw=8.0)は,千島海溝沿いで発生した海溝型地震で,その余効変動はGEONET観測点でGNSS観測されている.余効変動の原因は主に余効すべりと粘弾性緩和であるとされており,余効すべりは本震発生より数日~数年に渡って影響するとされている.一方,粘弾性緩和は余効すべりよりも長い期間影響しつづけるとされていて,本震発生より数年~数十年に渡って影響するとされている.そこで,本研究では2003年十勝沖地震の発生から3〜7年後にGEONET観測点でGNSS観測された地殻変動データを解析し,余効変動に 含まれる粘弾性緩和の影響について評価した.また,余効変動の原因として粘弾性緩和のみを考慮したgrid searchを行い,北海道地方の地下の粘弾性構造の推定を行った.
[担当]:片上智史
[題目]:紀伊半島西部深部低周波微動発生領域の比抵抗構造
Imaging the deep conductivity structure beneath the Kii Peninsula,southwestern Japan
[要旨]:
簡単な自己紹介と卒業研究についてお話します。卒業研究の概要を以下に示します。
西南日本で深部低周波微動(Deep Low Frequency Tremor,以降DLT)が見出された(Obara, 2002).
DLTの原因としては,流体が示唆されていることが地震波の波形から推測されている(Obara, 2002).
よって流体の存在に敏感なmagnetotelluric(MT)法の中でも,深部構造の推定に適しているネットワークMT法(Uyeshima et al., 2001)を用い,これまで十分な解析が進んでいない紀伊半島西部のフィリピン海プレート周辺の構造を明らかにすることを 目的とした。
[担当]:津田寛大
[題目]:ロータリー試験機を用いたAEの震源パラメタ-の累積変位依存性
Dependence of AE source parameters on cumulative shear displacement using rotary shear apparatus
[要旨]:
今回の発表では、自己紹介と学部時代の研究内容の紹介を行います。以下、研究内容概略です。
ロータリー試験機を用いた岩石のすべり実験(飯田, 2013)で得られたAE波形データを解析し、AEの震源パラメタ-(震源半径と応力降下量)を推定した。
その結果、震源半径には累積変位依存性が見られなかったが、応力降下量は累積変位依存性を有するように見えた。
そこから摩擦の微視的素過程が累積変位の増加に伴いどの様に遷移していったのかを考察した。
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今後の予定については決まり次第ご連絡させていただきます.
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よろしくお願いいたします.