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うなぎセミナー 5/10

うなぎセミナー 5/10

セミナー等

SEMINARS

更新日:2018.04.07

Updated: 2018.04.07

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D
  • 開催日時:2018年5月10日(木) 14時00分~
  • Date and Time: 2018年5月10日(木) 14時00分~

今週のセミナーについて連絡いたします。

**************♦ うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) ♦**************

日時: 5月10日(木)14:00~16:00
場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
   (地震予知研究センター本館セミナー室)

Date and time: 10th May, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html

====

[発表者 (Presenter)]
大柳修慧(Shukei OHYANAGI)

[題目 (Title)]
Practical method to determine relative orientation of horizontal components of ocean bottom seismometer in an array
水平動成分の相対方位を決定する実用的手法 OBS波形記録に対して

[要旨 (Abstract)]
日本海溝においては、2011年東北地方太平洋沖地震のような高速滑り現象から低周波微動(NVT) [Ito et al., 2015]・超低周波地震 [Matsuzawa et al., 2015]のような低速滑り現象まで様々な地震活動が観測されている。それら諸現象はもっぱら海底下で起きている為、高精度な観測の為には海底地震計(OBS)を用いる事が必須である。この為、2016年9月から2017年10月にかけて福島県沖の海溝軸近傍で3つのOBSアレイを設置して観測を行った。発表者の目的は、アレイ解析(ビームフォーミング)を通して、得られたデータからNVTを検出する事である。NVTはS波が卓越していると考えられるので、水平動成分の解析を行う事が理想的である。しかしOBSは自由落下式の設置なので、各OBSの水平動成分の方位が未知という問題がある。この方位がアレイ中で全て同じでないとアレイ解析を行うことが出来ないので、方位を決定した上で波形記録を補正する必要があった。先行研究では遠地地震等のパーティクル・モーションを使って絶対方位を決定する手法[e.g., Scholz et al, 2016]などが一般的であるが、今回発表者はアレイを構成するOBSの、水平動成分の相互相関を取る事で相対方位を決定した。また、相対方位を揃えたアレイでビームフォーミングを行なった。今発表では、方位決定の詳細に加えてビームフォーミングで見えた現象についても報告を行う。

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[発表者 (Presenter)]
伊東優治(Yuji ITOH)

[題目 (Title)]

千島海溝南部における地形発達に寄与する永年変動成分のモデル化と地震間のプレート間相互作用の時空間変化の推定に向けて
Toward modeling of persistent deformation contributing tectonic evolution and estimation of spatiotemporal interseismic coupling along the southern Kurile trench.

[要旨 (Abstract)]
千島海溝南部では太平洋プレートがオホーツクプレートの下へ斜めに沈み込んでいる,それに伴うスリバー運動により千島弧の前弧側が南西に移動して東北日本弧と衝突することで日高衝突帯を形成し,日高山脈の発達に寄与してきた(例えばKimura, 1986).スリバー運動に伴う衝突は現在も続いていることが構造探査(例えばIwasaki et al., 2004; Kato et al., 2004)や,三辺・三角測量(例えば多田・木村, 1987; 橋本・多田, 1988)から知られてきており,GNSS観測された2003年十勝沖地震(Mw 8.0)の前数年間の地殻変動にもスリバー運動に伴う地殻変動とみられる成分が確認された.
発表者はこれまで 主にGNSSデータを用いて2003年十勝沖地震の余効変動のモデル化に取り組んできており(Itoh & Nishimura, 2016; Itoh et al., 2017, AGU),その次の段階としてGNSS観測時代の以前を含む約120年間の測地学的データからプレート間相互作用の時空間変化の推定を行いたいと考えている.そうした長期間の地殻変動をモデル化する上では,上述のスリバー運動やそれに伴う衝突に起因する地形発達の永年変動成分を考慮してプレート間相互作用を推定する必要があると考えられる.そこで発表者は現在,三辺・三角測量と比べて時空間的に高密度で高品質な2003年十勝沖地震前後のGNSSデータから,Meneses-Gutierrez & Sagiya (2016)の手順を参考にスリバー運動と衝突に伴う地殻変動成分を検出し,その影響をモデルに組み込んで地震前のプレート間固着を推定することを目指している.本発表ではデータ解析の結果とスリバー運動と衝突のモデルの案,プレート間固着の推定の方針を紹介する.また,併せて2003年十勝沖地震の余効変動のモデル化の紹介も行う.


**************♦ 皆さまのご来聴をお待ちしています ♦**************

-------------------今後の予定(Schedule)----------------------

5/17 JpGU予行練習
5/31 Qwana、坂上
6/7 (教員枠)
6/14 植村、片上
6/21 加藤、山村
6/28 三宅、安富
7/5 水戸川、津田
7/12 M1×2
7/19 M1×2

今週のセミナーについて連絡いたします。

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日時: 5月10日(木)14:00~16:00
場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
   (地震予知研究センター本館セミナー室)

Date and time: 10th May, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html

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[発表者 (Presenter)]
大柳修慧(Shukei OHYANAGI)

[題目 (Title)]
Practical method to determine relative orientation of horizontal components of ocean bottom seismometer in an array
水平動成分の相対方位を決定する実用的手法 OBS波形記録に対して

[要旨 (Abstract)]
日本海溝においては、2011年東北地方太平洋沖地震のような高速滑り現象から低周波微動(NVT) [Ito et al., 2015]・超低周波地震 [Matsuzawa et al., 2015]のような低速滑り現象まで様々な地震活動が観測されている。それら諸現象はもっぱら海底下で起きている為、高精度な観測の為には海底地震計(OBS)を用いる事が必須である。この為、2016年9月から2017年10月にかけて福島県沖の海溝軸近傍で3つのOBSアレイを設置して観測を行った。発表者の目的は、アレイ解析(ビームフォーミング)を通して、得られたデータからNVTを検出する事である。NVTはS波が卓越していると考えられるので、水平動成分の解析を行う事が理想的である。しかしOBSは自由落下式の設置なので、各OBSの水平動成分の方位が未知という問題がある。この方位がアレイ中で全て同じでないとアレイ解析を行うことが出来ないので、方位を決定した上で波形記録を補正する必要があった。先行研究では遠地地震等のパーティクル・モーションを使って絶対方位を決定する手法[e.g., Scholz et al, 2016]などが一般的であるが、今回発表者はアレイを構成するOBSの、水平動成分の相互相関を取る事で相対方位を決定した。また、相対方位を揃えたアレイでビームフォーミングを行なった。今発表では、方位決定の詳細に加えてビームフォーミングで見えた現象についても報告を行う。

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[発表者 (Presenter)]
伊東優治(Yuji ITOH)

[題目 (Title)]

千島海溝南部における地形発達に寄与する永年変動成分のモデル化と地震間のプレート間相互作用の時空間変化の推定に向けて
Toward modeling of persistent deformation contributing tectonic evolution and estimation of spatiotemporal interseismic coupling along the southern Kurile trench.

[要旨 (Abstract)]
千島海溝南部では太平洋プレートがオホーツクプレートの下へ斜めに沈み込んでいる,それに伴うスリバー運動により千島弧の前弧側が南西に移動して東北日本弧と衝突することで日高衝突帯を形成し,日高山脈の発達に寄与してきた(例えばKimura, 1986).スリバー運動に伴う衝突は現在も続いていることが構造探査(例えばIwasaki et al., 2004; Kato et al., 2004)や,三辺・三角測量(例えば多田・木村, 1987; 橋本・多田, 1988)から知られてきており,GNSS観測された2003年十勝沖地震(Mw 8.0)の前数年間の地殻変動にもスリバー運動に伴う地殻変動とみられる成分が確認された.
発表者はこれまで 主にGNSSデータを用いて2003年十勝沖地震の余効変動のモデル化に取り組んできており(Itoh & Nishimura, 2016; Itoh et al., 2017, AGU),その次の段階としてGNSS観測時代の以前を含む約120年間の測地学的データからプレート間相互作用の時空間変化の推定を行いたいと考えている.そうした長期間の地殻変動をモデル化する上では,上述のスリバー運動やそれに伴う衝突に起因する地形発達の永年変動成分を考慮してプレート間相互作用を推定する必要があると考えられる.そこで発表者は現在,三辺・三角測量と比べて時空間的に高密度で高品質な2003年十勝沖地震前後のGNSSデータから,Meneses-Gutierrez & Sagiya (2016)の手順を参考にスリバー運動と衝突に伴う地殻変動成分を検出し,その影響をモデルに組み込んで地震前のプレート間固着を推定することを目指している.本発表ではデータ解析の結果とスリバー運動と衝突のモデルの案,プレート間固着の推定の方針を紹介する.また,併せて2003年十勝沖地震の余効変動のモデル化の紹介も行う.


**************♦ 皆さまのご来聴をお待ちしています ♦**************

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5/17 JpGU予行練習
5/31 Qwana、坂上
6/7 (教員枠)
6/14 植村、片上
6/21 加藤、山村
6/28 三宅、安富
7/5 水戸川、津田
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© Research Center for Earthquake Hazards.

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