更新日:2020.05.07
Updated: 2020.05.07
今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
創立記念日は例年ですと授業を行わないのですが、4月にセミナーが開催されなかった影響でコマ数が足りず、今年に限り2020年度全学標準学年歴(修正版)に則り、休講等による振替授業等実施可能日として予定を組みました。
Here is information of the Unagi-seminar(June 18).
June 18th is the anniversary of the founding of Kyoto University.
We will have a seminar even on that day because the schedule this semester is very tight.
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV A, C / Seminar on Seismology IV A, C(修士・博士)
日時:2020年6月18日(木)14:00~
場所:オンライン(Zoom)
Date and time:June 18 (Thursday), 14:00~
Site:Online by Zoom
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*[発表者 (Presenter)]*:
水戸川 司(Tsukasa Mitogawa)
*[題目 (title)]*:
西南日本のメガスラスト地震サイクルにおける内陸断層のΔCFSに基づく地震発生シミュレーション
*[要旨 (Abstract)]*:
西南日本では世界的に類のない豊富な地震履歴によって,南海トラフ沿いのメガスラスト巨大地震が約100-200年周期で発生し,この地震の50年前から10年後にかけて内陸大地震が活発化する傾向が明らかとなっている.このような傾向はメガスラスト地震が内陸部に応力変化をもたらすことで内陸断層の破壊時期を調整しているという仮説のもと,∆CFS(Coulomb Failure Stress)によって説明する数値モデルが提案されてきた.しかし,先行研究のモデルは近年GNSS(Global Navigation Satellite System)観測によって明らかとなった地殻変動は再現できていない.本研究では新たに地殻変動を考慮するためにGNSSデータから推定されたブロック間断層の形状とすべり速度(Nishimura et al., 2018)を組み込んだ.そして,内陸断層間での応力変化も考慮した∆CFSを用いてメガスラスト地震サイクル中の内陸地震発生シミュレーションを行う.より具体的には,Slip-Predictable model (Shimazaki & Nakata, 1980)に従って,内陸断層の地震間にはバックスリップ,∆CFSが閾値に達した時には地震時滑りを与え,各内陸断層の準静的な∆CFSの時間変化をシミュレートする.そして,メガスラスト地震の固着域やメガスラスト地震サイクルの周期,内陸断層の計算ポイントの設定によって引き起こされる違いについて調べる.本発表では,これらのパラメータースタディーの結果を紹介するとともに,メガスラスト地震サイクル中の内陸地震の活動時期について一般的な傾向を議論する.
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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。
創立記念日は例年ですと授業を行わないのですが、4月にセミナーが開催されなかった影響でコマ数が足りず、今年に限り2020年度全学標準学年歴(修正版)に則り、休講等による振替授業等実施可能日として予定を組みました。
Here is information of the Unagi-seminar(June 18).
June 18th is the anniversary of the founding of Kyoto University.
We will have a seminar even on that day because the schedule this semester is very tight.
************** うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) **************
科目:地震学ゼミナールIV A, C / Seminar on Seismology IV A, C(修士・博士)
日時:2020年6月18日(木)14:00~
場所:オンライン(Zoom)
Date and time:June 18 (Thursday), 14:00~
Site:Online by Zoom
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*[発表者 (Presenter)]*:
水戸川 司(Tsukasa Mitogawa)
*[題目 (title)]*:
西南日本のメガスラスト地震サイクルにおける内陸断層のΔCFSに基づく地震発生シミュレーション
*[要旨 (Abstract)]*:
西南日本では世界的に類のない豊富な地震履歴によって,南海トラフ沿いのメガスラスト巨大地震が約100-200年周期で発生し,この地震の50年前から10年後にかけて内陸大地震が活発化する傾向が明らかとなっている.このような傾向はメガスラスト地震が内陸部に応力変化をもたらすことで内陸断層の破壊時期を調整しているという仮説のもと,∆CFS(Coulomb Failure Stress)によって説明する数値モデルが提案されてきた.しかし,先行研究のモデルは近年GNSS(Global Navigation Satellite System)観測によって明らかとなった地殻変動は再現できていない.本研究では新たに地殻変動を考慮するためにGNSSデータから推定されたブロック間断層の形状とすべり速度(Nishimura et al., 2018)を組み込んだ.そして,内陸断層間での応力変化も考慮した∆CFSを用いてメガスラスト地震サイクル中の内陸地震発生シミュレーションを行う.より具体的には,Slip-Predictable model (Shimazaki & Nakata, 1980)に従って,内陸断層の地震間にはバックスリップ,∆CFSが閾値に達した時には地震時滑りを与え,各内陸断層の準静的な∆CFSの時間変化をシミュレートする.そして,メガスラスト地震の固着域やメガスラスト地震サイクルの周期,内陸断層の計算ポイントの設定によって引き起こされる違いについて調べる.本発表では,これらのパラメータースタディーの結果を紹介するとともに,メガスラスト地震サイクル中の内陸地震の活動時期について一般的な傾向を議論する.
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© Research Center for Earthquake Hazards.
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