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うなぎセミナー 6/24

うなぎセミナー 6/24

セミナー等

SEMINARS

更新日:2021.04.08

Updated: 2021.04.08

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • 開催日時:2021年6月24日(木) 14時00分~
  • Date and Time: 2021年6月24日(木) 14時00分~

今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(June 24).

************** Seminar on Seismology IV A,C /地震学ゼミナールIVA,C (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV A, C / Seminar on Seismology IV A, C(修士・博士)
日時:2021年 06月 24日 (木) 14:00~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2021-06-24, 14:00~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

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Presenter 1 (発表者 1):
 大野遼太(Ryota Ono)
Title (題目):
 大阪北部地域で発生する地震の深さ依存性について
Abstract (要旨):
 内陸地震の余震分布は2004年の新潟県中越地震(M6.8)の例(Iio et al., 2008)のように深さ15kmほどから地表付近まで段々と広がっていくような、おわん型をしているものが多い。これは、余震域の中央部では深くなるほど応力が集中し、深くなるにつれ断層強度が強くなるようなモデルで説明することが可能である。しかし、2018年の大阪府北部の地震(M6.1)では余震分布が深さ10km~15kmの範囲に集中しており、他の地震では浅部で余震が広い範囲で発生しているのに対し、ほとんど発生していない。
 本発表では、浅部と深部の断層強度の関係に着目し、大阪府北部周辺で発生する地震のb値の深さ変化についての考察と、今後の研究計画について発表する。
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Presenter 2 (発表者 2):
 佐脇泰典 (Yasunori Sawaki)
Title (題目):
 Sensor orientation estimation of ocean bottom seismometers deployed off the Hyuga-nada region from FY2014 to FY2019
 日向灘海域で展開されてきた海底地震計の水平動成分センサー方位推定
Abstract (要旨):
 海底地震計は海水中を自由落下して海底面に着底するため,水平二成分のセンサー方位は南北・東西方向を向いていない.レシーバ関数解析や偏向異方性解析のような水平動成分方位が重要となる研究解析を行うには,水平動センサー方位を精度良く推定することが不可欠である.スロー地震活動が検出されている日向灘海域では,「南海広域プロジェクト」や「新学術領域スロー地震学」によって,広帯域または短周期(1 秒)の海底地震計を用いた地震観測が継続して行われてきた.レシーバ関数解析によってプレート境界周辺の構造を検出するために,遠地地震レイリー波を用いた水平動センサー方位決定を行った.主に通過帯域20-40秒(または15-25秒)のフィルタをかけた波形に対し,水平動成分を0.25°ずつ回転したradial成分とヒルベルト変換した上下動成分の相関をとり,相関係数が最も大きい方位を選定した.統計処理によって最適なセンサー方位を推定したところ,広帯域計の方位推定誤差は大半が6°未満だったが,短周期計の推定誤差は3-12°と大きく,うまく方位が決まらない地震計も存在した.短周期地震計の推定誤差と設置水深の関係を調べたところ,3000 m以深の地震計は誤差7°未満で決まっていたが,水深2500 m以浅では推定誤差が急激に大きくなっていることが分かった.これらの推定誤差の水深依存性について議論したい.

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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(June 24).

************** Seminar on Seismology IV A,C /地震学ゼミナールIVA,C (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV A, C / Seminar on Seismology IV A, C(修士・博士)
日時:2021年 06月 24日 (木) 14:00~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2021-06-24, 14:00~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

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Presenter 1 (発表者 1):
 大野遼太(Ryota Ono)
Title (題目):
 大阪北部地域で発生する地震の深さ依存性について
Abstract (要旨):
 内陸地震の余震分布は2004年の新潟県中越地震(M6.8)の例(Iio et al., 2008)のように深さ15kmほどから地表付近まで段々と広がっていくような、おわん型をしているものが多い。これは、余震域の中央部では深くなるほど応力が集中し、深くなるにつれ断層強度が強くなるようなモデルで説明することが可能である。しかし、2018年の大阪府北部の地震(M6.1)では余震分布が深さ10km~15kmの範囲に集中しており、他の地震では浅部で余震が広い範囲で発生しているのに対し、ほとんど発生していない。
 本発表では、浅部と深部の断層強度の関係に着目し、大阪府北部周辺で発生する地震のb値の深さ変化についての考察と、今後の研究計画について発表する。
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Presenter 2 (発表者 2):
 佐脇泰典 (Yasunori Sawaki)
Title (題目):
 Sensor orientation estimation of ocean bottom seismometers deployed off the Hyuga-nada region from FY2014 to FY2019
 日向灘海域で展開されてきた海底地震計の水平動成分センサー方位推定
Abstract (要旨):
 海底地震計は海水中を自由落下して海底面に着底するため,水平二成分のセンサー方位は南北・東西方向を向いていない.レシーバ関数解析や偏向異方性解析のような水平動成分方位が重要となる研究解析を行うには,水平動センサー方位を精度良く推定することが不可欠である.スロー地震活動が検出されている日向灘海域では,「南海広域プロジェクト」や「新学術領域スロー地震学」によって,広帯域または短周期(1 秒)の海底地震計を用いた地震観測が継続して行われてきた.レシーバ関数解析によってプレート境界周辺の構造を検出するために,遠地地震レイリー波を用いた水平動センサー方位決定を行った.主に通過帯域20-40秒(または15-25秒)のフィルタをかけた波形に対し,水平動成分を0.25°ずつ回転したradial成分とヒルベルト変換した上下動成分の相関をとり,相関係数が最も大きい方位を選定した.統計処理によって最適なセンサー方位を推定したところ,広帯域計の方位推定誤差は大半が6°未満だったが,短周期計の推定誤差は3-12°と大きく,うまく方位が決まらない地震計も存在した.短周期地震計の推定誤差と設置水深の関係を調べたところ,3000 m以深の地震計は誤差7°未満で決まっていたが,水深2500 m以浅では推定誤差が急激に大きくなっていることが分かった.これらの推定誤差の水深依存性について議論したい.

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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