更新日:2018.04.07
Updated: 2018.04.07
今週のセミナーについて連絡いたします。
**************♦ うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) ♦**************
日時: 6月28日(木)14:00~16:00
場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: 28th June, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
====
[発表者 (Presenter)]
三宅雄紀 (Yuki Miyake)
[題目 (Title)]
深部で地震活動がなくなる原因はなぜ?
Why does seismicity disappear at depth?
[要旨 (Abstract)]
地殻浅部では地震性領域が、深部では非地震性領域があることが知られている。また、このような遷移領域ではSSEが起こると考えられている。地震性から非地震性に挙動を変化させる原因として、2つの可能性が考えられる。一つは、断層面での摩擦特性の変化、もう一つは、媒質の粘弾性の変化である。摩擦特性の変化による地震性非地震性の遷移ではSSEが起こることが数値シミュレーションによって分かっている。しかし、粘弾性の変化については十分に調べられていない。
したがって、本研究では、粘弾性の変化による地震性非地震性の遷移でSSEが起こるかどうかを調べるため、弾性体での地震サイクルシミュレーション手法の一つであるLapusta et al. [2000]に粘弾性による応力緩和効果を実装した。
粘弾性を表す緩和時間と、摩擦特性パラメータの一つを独立に変化させた2次元のパラメータ空間の各点でシミュレーションを行い、地震の種類を分類する2次元相図を描いた。
その結果、地震性非地震性遷移にも様々な種類が存在し、SSEを伴うものや伴わないものがあった。特に、本研究で注目している粘弾性の変化によって起こる遷移の中では、SSEを伴うものも存在するが、その条件は非常に限定的であり、SSEを伴うほとんどの遷移は、摩擦特性の変化によって生じていた。
つまり、実際の、SSEを伴う地震性非地震性遷移が起きる原因を考える上で、断層面での摩擦特性の変化が持つ役割が重要であるという結論に至った。
今回の発表では、最新の研究内容を紹介し、結果と(現段階での)解釈を述べる。
====
[発表者 (Presenter)]
安富達就 (Tatsunari Yasutomi)
[題目 (Title)]
南アフリカ金鉱山高密度地震観測網を用いた高周波源の推定
High frequency wave source of M5.5 Orkney earthquake
[要旨 (Abstract)]
20世紀初頭ヨハネスブルグの農地で偶然金が発見されて以降、今日まで金採掘は南アフリカの根幹を支える大産業であり続けている。この国に多くの富をもたらした金だが、その採掘過程で地中の応力を変化させ地震を誘発するとゆう問題も抱えている。各鉱山には安全採掘のため地震計の設置が義務づけられており、地震の至近距離観測、地震発生域の直接応力測定とゆう科学的側面からも興味深い場所である。
2014年8月5日オークニー市のモアプ鉱山直下で南ア金採掘史上最大規模のM5.5の地震が発生した。一般的に鉱山で誘発される地震は正断層型の地震だが、M5.5はCMT解は95%の横ずれだった。
今回の発表では地震計27台を用いたバックプロジェクション解析について議論する。
**************♦ 皆さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
-------------------今後の予定(Schedule)----------------------
7/5 水戸川,津田
7/12 井上,佐脇
7/19 原,藤田
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場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: 28th June, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
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[発表者 (Presenter)]
三宅雄紀 (Yuki Miyake)
[題目 (Title)]
深部で地震活動がなくなる原因はなぜ?
Why does seismicity disappear at depth?
[要旨 (Abstract)]
地殻浅部では地震性領域が、深部では非地震性領域があることが知られている。また、このような遷移領域ではSSEが起こると考えられている。地震性から非地震性に挙動を変化させる原因として、2つの可能性が考えられる。一つは、断層面での摩擦特性の変化、もう一つは、媒質の粘弾性の変化である。摩擦特性の変化による地震性非地震性の遷移ではSSEが起こることが数値シミュレーションによって分かっている。しかし、粘弾性の変化については十分に調べられていない。
したがって、本研究では、粘弾性の変化による地震性非地震性の遷移でSSEが起こるかどうかを調べるため、弾性体での地震サイクルシミュレーション手法の一つであるLapusta et al. [2000]に粘弾性による応力緩和効果を実装した。
粘弾性を表す緩和時間と、摩擦特性パラメータの一つを独立に変化させた2次元のパラメータ空間の各点でシミュレーションを行い、地震の種類を分類する2次元相図を描いた。
その結果、地震性非地震性遷移にも様々な種類が存在し、SSEを伴うものや伴わないものがあった。特に、本研究で注目している粘弾性の変化によって起こる遷移の中では、SSEを伴うものも存在するが、その条件は非常に限定的であり、SSEを伴うほとんどの遷移は、摩擦特性の変化によって生じていた。
つまり、実際の、SSEを伴う地震性非地震性遷移が起きる原因を考える上で、断層面での摩擦特性の変化が持つ役割が重要であるという結論に至った。
今回の発表では、最新の研究内容を紹介し、結果と(現段階での)解釈を述べる。
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[発表者 (Presenter)]
安富達就 (Tatsunari Yasutomi)
[題目 (Title)]
南アフリカ金鉱山高密度地震観測網を用いた高周波源の推定
High frequency wave source of M5.5 Orkney earthquake
[要旨 (Abstract)]
20世紀初頭ヨハネスブルグの農地で偶然金が発見されて以降、今日まで金採掘は南アフリカの根幹を支える大産業であり続けている。この国に多くの富をもたらした金だが、その採掘過程で地中の応力を変化させ地震を誘発するとゆう問題も抱えている。各鉱山には安全採掘のため地震計の設置が義務づけられており、地震の至近距離観測、地震発生域の直接応力測定とゆう科学的側面からも興味深い場所である。
2014年8月5日オークニー市のモアプ鉱山直下で南ア金採掘史上最大規模のM5.5の地震が発生した。一般的に鉱山で誘発される地震は正断層型の地震だが、M5.5はCMT解は95%の横ずれだった。
今回の発表では地震計27台を用いたバックプロジェクション解析について議論する。
**************♦ 皆さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
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7/5 水戸川,津田
7/12 井上,佐脇
7/19 原,藤田
© Research Center for Earthquake Hazards.
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