更新日:2018.04.07
Updated: 2018.04.07
今週のセミナーについて連絡いたします。
**************♦ うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) ♦**************
日時: 7月12日(木)14:00~16:00
場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: 12th July, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
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[発表者 (Presenter)]
井上智裕(Tomohiro INOUE)
[題目 (Title)]
熊野灘における海底圧力計(OBP)解析とこれからの研究方針
Analyses of Ocean bottom pressure in Kumano Troughs and future research plans
[要旨 (Abstract)]
海底圧力計(OBP)は海底の上下動成分を解像度良く記録することができるが、デメリットとして海洋起源のノイズ(潮汐性、非潮汐性)を含んでしまう点がある。潮汐成分はプログラムBaytap-Gを用いて、比較的容易に除去できるが、非潮汐成分は取り除くのが困難である。私の先輩である村本さんは海洋物理学モデル(Inazu et al. 2012)を導入し、非潮汐性海洋変動による圧力変化を評価した。その後、確立した手法でヒクランギ沈み込み帯に適用した。そこで、私は海洋物理学モデルを用いて、熊野灘周辺のOBPに記録された圧力変化を解析し、Araki et al., (2017)によって熊野灘周辺で発見されたSSEをOBP解析で確認できるかどうか試みた。また、OBPデータ解析において、機器固有の特性(機器ドリフト)を除去する方法も重要であり、ドリフト補正の現状とそれに対する試みを説明する。最後にこれからの私の研究方針を説明する。
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[発表者 (Presenter)]
佐脇 泰典 (Yasunori SAWAKI)
[題目 (Title)]
スロー地震発生域周辺の地震学的構造解明に向けて -プレート境界の摩擦特性・構造変化-
Seismological structure around regions with slow earthquakes: Frictional and structural changes around plate interface
[要旨 (Abstract)]
プレート間地震を引き起こす固着域と深部安定すべり領域間の遷移帯において,多くのスロー地震現象が確認されている. Dragert et al. (2001) などは, Cascadia沈み込み帯において深部低周波地震(DLFE)や微動がスロースリップイベント(SSE)と同期して発生していることを明らかにし,これらはETS(Episodic Tremor and Slip)と呼ばれている.これらのDLFEや微動はSSEによる応力擾乱を受ける際,不均一な摩擦構造によって励起される(e.g., Shelly et al., 2006)ことなどが分かっている.またETSのmigrationや伝播に際して,摩擦特性が時空間的に変化している可能性が示唆されている(e.g., Obara et al., 2016). しかし摩擦特性・プレート構造の空間分布・時間変化は詳しく調べられておらず, スロー地震現象並びにプレート間巨大地震を理解する上で重要である.そこで本研究では, 1)レシーバ関数解析 2) S波偏向異方性の検出 3)岩石試料のすべり実験 を行い,プレート境界の地震学的構造を明らかにしたいと考えている.
現在は初期解析の段階にあるため,本発表では, 今後の研究方針の内容を中心としたい.
**************♦ 皆さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
-------------------今後の予定(Schedule)----------------------
7/19 原,藤田
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(地震予知研究センター本館セミナー室)
Date and time: 12th July, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html
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[発表者 (Presenter)]
井上智裕(Tomohiro INOUE)
[題目 (Title)]
熊野灘における海底圧力計(OBP)解析とこれからの研究方針
Analyses of Ocean bottom pressure in Kumano Troughs and future research plans
[要旨 (Abstract)]
海底圧力計(OBP)は海底の上下動成分を解像度良く記録することができるが、デメリットとして海洋起源のノイズ(潮汐性、非潮汐性)を含んでしまう点がある。潮汐成分はプログラムBaytap-Gを用いて、比較的容易に除去できるが、非潮汐成分は取り除くのが困難である。私の先輩である村本さんは海洋物理学モデル(Inazu et al. 2012)を導入し、非潮汐性海洋変動による圧力変化を評価した。その後、確立した手法でヒクランギ沈み込み帯に適用した。そこで、私は海洋物理学モデルを用いて、熊野灘周辺のOBPに記録された圧力変化を解析し、Araki et al., (2017)によって熊野灘周辺で発見されたSSEをOBP解析で確認できるかどうか試みた。また、OBPデータ解析において、機器固有の特性(機器ドリフト)を除去する方法も重要であり、ドリフト補正の現状とそれに対する試みを説明する。最後にこれからの私の研究方針を説明する。
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[発表者 (Presenter)]
佐脇 泰典 (Yasunori SAWAKI)
[題目 (Title)]
スロー地震発生域周辺の地震学的構造解明に向けて -プレート境界の摩擦特性・構造変化-
Seismological structure around regions with slow earthquakes: Frictional and structural changes around plate interface
[要旨 (Abstract)]
プレート間地震を引き起こす固着域と深部安定すべり領域間の遷移帯において,多くのスロー地震現象が確認されている. Dragert et al. (2001) などは, Cascadia沈み込み帯において深部低周波地震(DLFE)や微動がスロースリップイベント(SSE)と同期して発生していることを明らかにし,これらはETS(Episodic Tremor and Slip)と呼ばれている.これらのDLFEや微動はSSEによる応力擾乱を受ける際,不均一な摩擦構造によって励起される(e.g., Shelly et al., 2006)ことなどが分かっている.またETSのmigrationや伝播に際して,摩擦特性が時空間的に変化している可能性が示唆されている(e.g., Obara et al., 2016). しかし摩擦特性・プレート構造の空間分布・時間変化は詳しく調べられておらず, スロー地震現象並びにプレート間巨大地震を理解する上で重要である.そこで本研究では, 1)レシーバ関数解析 2) S波偏向異方性の検出 3)岩石試料のすべり実験 を行い,プレート境界の地震学的構造を明らかにしたいと考えている.
現在は初期解析の段階にあるため,本発表では, 今後の研究方針の内容を中心としたい.
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7/19 原,藤田
© Research Center for Earthquake Hazards.
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