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うなぎセミナー 7/5

うなぎセミナー 7/5

セミナー等

SEMINARS

更新日:2018.04.07

Updated: 2018.04.07

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D
  • 開催日時:2018年7月5日(木) 14時00分~
  • Date and Time: 2018年7月5日(木) 14時00分~

今週のセミナーについて連絡いたします。

 

**************♦ うなぎセミナーのご案内 (Unagi-seminar) ♦**************

日時: 7月5日(木)14:00~16:00
場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
   (地震予知研究センター本館セミナー室)

Date and time: 5th July, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html

====

[発表者 (Presenter)]
水戸川司(Tsukasa Mitogawa)

[題目 (Title)]
内陸地震とプレート間地震の相互関係―西南日本の内陸地震活動期のモデリング―
Interaction of interplate earthquake and inland earthquake; Modeling of inland earthquakes active phase

[要旨 (Abstract)]
 西南日本の内陸大地震は、南海トラフ巨大地震の約50年前から10年後にかけて増加する(以降この傾向を「活動期」とする)ことが知られている (e.g., Hori and Oike, 1996; 図4)。活動期を定量的に評価するために、モデル計算によって内陸活断層の?CFF(Coulomb Failure Function)の時間変化を評価する研究がいくつか行われきた (e.g., 橋本 2002; Hyodo and Hirahara, 2004; Shikakura et al., 2014)。しかし、先行研究のモデリングは、西南日本全体の地震活動を説明したものはない。また、地震活動の再現にのみ主眼が置かれていて、GNSS観測による地殻変動場の情報は用いられていない。地震活動だけでなく実際の地殻変動場を再現することはモデルの妥当性を判断する上で必要不可欠な要素であるが、そのような視点が先行研究では欠けている。そこで本研究は、西南日本におけるプレート間地震と内陸地震との相互関係を、GNSS観測による地殻変動から見ても矛盾のない数値モデルを構築する。
 長期的な応力変化と地殻変動を再現するためには、粘弾性緩和の影響を考慮する必要がある。これらの計算にはFukahata and Matsu'ura (2006)による弾性?粘弾性層からなる水平2層構造内でのディスロケーションによる弾性・粘弾性変形の解を用いる。?CFFのソースとなる変動源は、フィリピン海プレート沈み込みに伴う境界面での固着と滑りの影響のほかに、内陸断層深部延長での定常すべりを考慮する。
 本発表では、GNSSデータによる地殻変動の再現には至っていないため、研究計画とともに、予備的な解析結果を提示する。

====

[発表者 (Presenter)]
津田寛大(Hiroo Tsuda)

[題目 (Title)]
山陰地方の地震帯直下下部地殻における地震波速度構造
Seismic velocity structure in lower crust beneath seismic belt in San-in district

[要旨 (Abstract)]
 山陰地方では、日本海沿岸に沿って長大な帯状の地震分布(山陰地方の地震帯)が見られる。なぜ、プレート境界から離れた山陰地方に地震分布が局在するのか? この問題は、Iio et al. (2002, 2004)で提案されている、以下に示す内陸地震の発生過程モデルによって説明できるのではないかと考えた。下部地殻に局所的に周囲より低粘性の領域(weak zone)が存在し、その直上に歪・応力が集中することで内陸地震が発生するというモデルである。そこで本研究では、地震帯直下の下部地殻にweak zoneが存在するかを検証するために、地震波走時トモグラフィーにより山陰地方の下部地殻における詳細な地震波速度構造を推定した。
 その結果、山陰地方の地震帯直下の下部地殻に低速度域が存在することが分かった。岩石が低速度異常を示す要因として、高温であることや岩石中に水が存在することなどが考えられるため、地震帯直下の下部地殻が低粘性(weak zone)であることが示唆される。すなわち、本研究の結果は、Iio et al. (2002, 2004)で提案されているモデルを支持する結果であったといえる。さらに、地震帯直下下部地殻が低速度異常を示す要因について考察した。


**************♦ 皆さまのご来聴をお待ちしています ♦**************

-------------------今後の予定(Schedule)----------------------

7/12 井上,佐脇
7/19 原,藤田

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日時: 7月5日(木)14:00~16:00
場所: 宇治キャンパス本館E棟2階E-232D
   (地震予知研究センター本館セミナー室)

Date and time: 5th July, 14:00 ~ 16:00
Room: E-232D @ Main building
Map: http://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/map.html

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[発表者 (Presenter)]
水戸川司(Tsukasa Mitogawa)

[題目 (Title)]
内陸地震とプレート間地震の相互関係―西南日本の内陸地震活動期のモデリング―
Interaction of interplate earthquake and inland earthquake; Modeling of inland earthquakes active phase

[要旨 (Abstract)]
 西南日本の内陸大地震は、南海トラフ巨大地震の約50年前から10年後にかけて増加する(以降この傾向を「活動期」とする)ことが知られている (e.g., Hori and Oike, 1996; 図4)。活動期を定量的に評価するために、モデル計算によって内陸活断層の?CFF(Coulomb Failure Function)の時間変化を評価する研究がいくつか行われきた (e.g., 橋本 2002; Hyodo and Hirahara, 2004; Shikakura et al., 2014)。しかし、先行研究のモデリングは、西南日本全体の地震活動を説明したものはない。また、地震活動の再現にのみ主眼が置かれていて、GNSS観測による地殻変動場の情報は用いられていない。地震活動だけでなく実際の地殻変動場を再現することはモデルの妥当性を判断する上で必要不可欠な要素であるが、そのような視点が先行研究では欠けている。そこで本研究は、西南日本におけるプレート間地震と内陸地震との相互関係を、GNSS観測による地殻変動から見ても矛盾のない数値モデルを構築する。
 長期的な応力変化と地殻変動を再現するためには、粘弾性緩和の影響を考慮する必要がある。これらの計算にはFukahata and Matsu'ura (2006)による弾性?粘弾性層からなる水平2層構造内でのディスロケーションによる弾性・粘弾性変形の解を用いる。?CFFのソースとなる変動源は、フィリピン海プレート沈み込みに伴う境界面での固着と滑りの影響のほかに、内陸断層深部延長での定常すべりを考慮する。
 本発表では、GNSSデータによる地殻変動の再現には至っていないため、研究計画とともに、予備的な解析結果を提示する。

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[発表者 (Presenter)]
津田寛大(Hiroo Tsuda)

[題目 (Title)]
山陰地方の地震帯直下下部地殻における地震波速度構造
Seismic velocity structure in lower crust beneath seismic belt in San-in district

[要旨 (Abstract)]
 山陰地方では、日本海沿岸に沿って長大な帯状の地震分布(山陰地方の地震帯)が見られる。なぜ、プレート境界から離れた山陰地方に地震分布が局在するのか? この問題は、Iio et al. (2002, 2004)で提案されている、以下に示す内陸地震の発生過程モデルによって説明できるのではないかと考えた。下部地殻に局所的に周囲より低粘性の領域(weak zone)が存在し、その直上に歪・応力が集中することで内陸地震が発生するというモデルである。そこで本研究では、地震帯直下の下部地殻にweak zoneが存在するかを検証するために、地震波走時トモグラフィーにより山陰地方の下部地殻における詳細な地震波速度構造を推定した。
 その結果、山陰地方の地震帯直下の下部地殻に低速度域が存在することが分かった。岩石が低速度異常を示す要因として、高温であることや岩石中に水が存在することなどが考えられるため、地震帯直下の下部地殻が低粘性(weak zone)であることが示唆される。すなわち、本研究の結果は、Iio et al. (2002, 2004)で提案されているモデルを支持する結果であったといえる。さらに、地震帯直下下部地殻が低速度異常を示す要因について考察した。


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© Research Center for Earthquake Hazards.

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