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うなぎセミナー 7/6

うなぎセミナー 7/6

セミナー等

SEMINARS

更新日:2023.04.12

Updated: 2023.04.12

  • 開催場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • Place: 京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)
  • 開催日時:2023年7月6日(木) 13時15分~
  • Date and Time: 2023年7月6日(木) 13時15分~

今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(July, 6).

************** Seminar on Seismology IV A, C /地震学ゼミナールIV A, C (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV A, C / Seminar on Seismology IV A, C(修士・博士)
日時:2023年 7月 6日 (木) 13:15~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2023-07-06, 13:15~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

   Please join the seminar on-site, especially students who need credit.

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Presenter(発表者)1: 高山 朗文

Title(題目): レシーバ関数を用いたスロー地震発生域を含む日本の3次元不均質地震構造の推定

Abstract:
 規模に対して低周波成分が卓越する地震をスロー地震と呼ぶ. スロー地震発生域における地震学的構造の推定や, スロー地震の有無による地震学的構造の違いは, スロー地震の発生メカニズム, さらにはスロー地震と巨大地震の関係の理解を促進する.
 スロー地震発生域における地震学的構造について, 浅部スロー地震発生域では沈みこむ海山の影響が指摘されている. 例えば,Kodaira et al. (2004) では, 海山の影響によりクラックが生成される可能性を示した. このクラックを通して流体が上昇し, 間隙流体圧が高くなった場所でスロー地震が発生すると結論づけた. また, Sun et al. (2020) では, 前弧におけるスロー地震発生域において, 水文学と力学的プロセスを融合した数値シミュレーションを行った. その結果, 海山の前弧側で空隙率が上昇することで, スロー地震の発生が促進されると結論づけた.
 一方で, 深部スロー地震発生域における海山の影響については完全には明らかにされていない. Ide (2010) では, 深部スロー地震の震源が2方向の線上分布を示すことを発見した. 異なる方向の線上分布を示す原因として, 沈みこむ海山の影響で深部スロー地震の震源分布が変化するモデルを提唱した. しかし, 海山やその影響のイメージングまでは至っていない. また, スロー地震の発生域と非発生域の地震学的構造の違いについての研究は少ない. したがって, 深部スロー地震発生域における詳細な地震学的構造の推定, およびスロー地震の有無による地震学的構造の議論は, スロー地震を理解するために有用である.
 私は, 深部スロー地震発生域およびスロー地震の有無による地震学的構造の違いを検討するため, レシーバ関数を使用した詳細な構造推定を行う予定である. レシーバ関数は, 変換波の抽出を通して地震波速度不連続面の検出に優れる. また, 近年は従来の手法と比べて広帯域でのレシーバ関数計算 (Sawaki et al., 2021) など, 新しいレシーバ関数計算法が提案されている. 修士課程では, 近年提案されたレシーバ関数計算法を用いて, 3次元不均質構造を考慮した詳細な地震学的構造イメージングを行う予定である. イメージング結果の解釈により, スロー地震発生域における地震学的構造の推定や, スロー地震の有無による地震学的構造の違いを議論したい.

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Presenter(発表者)2: Ketzallina Flores

Title(題目): Study of source of earthquakes near the Mexican subduction zone

Abstract(要旨):
 We select the events with deficient in high-frequency radiation along the Mexican subduction zone. Also, we show the comparisons of MS, mb, MW and the scaled energy to determine if these events share common characteristics with tsunami earthquakes. It was previously suggested in a study using bathymetric data (Geersen et al, 2019) that lower-plate topography and sediment thickness may be related to the risk of a tsunami earthquake. Therefore, we will also compare the location of the possible tsunami earthquake events with residual gravity values in the surrounding area to help understand any possible correlation between the source of the events and the geological structure.

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今週のうなぎセミナーについてお知らせいたします。

Here is information of the Unagi-seminar(July, 6).

************** Seminar on Seismology IV A, C /地震学ゼミナールIV A, C (Unagi Seminar) **************

科目:地震学ゼミナールIV A, C / Seminar on Seismology IV A, C(修士・博士)
日時:2023年 7月 6日 (木) 13:15~
場所:京都大学 防災研究所 本館E-232D または オンライン(Zoom)

Date and Time:2023-07-06, 13:15~
Place:Uji Campus Main Building E232D or Zoom (Hybrid)

   Please join the seminar on-site, especially students who need credit.

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Presenter(発表者)1: 高山 朗文

Title(題目): レシーバ関数を用いたスロー地震発生域を含む日本の3次元不均質地震構造の推定

Abstract:
 規模に対して低周波成分が卓越する地震をスロー地震と呼ぶ. スロー地震発生域における地震学的構造の推定や, スロー地震の有無による地震学的構造の違いは, スロー地震の発生メカニズム, さらにはスロー地震と巨大地震の関係の理解を促進する.
 スロー地震発生域における地震学的構造について, 浅部スロー地震発生域では沈みこむ海山の影響が指摘されている. 例えば,Kodaira et al. (2004) では, 海山の影響によりクラックが生成される可能性を示した. このクラックを通して流体が上昇し, 間隙流体圧が高くなった場所でスロー地震が発生すると結論づけた. また, Sun et al. (2020) では, 前弧におけるスロー地震発生域において, 水文学と力学的プロセスを融合した数値シミュレーションを行った. その結果, 海山の前弧側で空隙率が上昇することで, スロー地震の発生が促進されると結論づけた.
 一方で, 深部スロー地震発生域における海山の影響については完全には明らかにされていない. Ide (2010) では, 深部スロー地震の震源が2方向の線上分布を示すことを発見した. 異なる方向の線上分布を示す原因として, 沈みこむ海山の影響で深部スロー地震の震源分布が変化するモデルを提唱した. しかし, 海山やその影響のイメージングまでは至っていない. また, スロー地震の発生域と非発生域の地震学的構造の違いについての研究は少ない. したがって, 深部スロー地震発生域における詳細な地震学的構造の推定, およびスロー地震の有無による地震学的構造の議論は, スロー地震を理解するために有用である.
 私は, 深部スロー地震発生域およびスロー地震の有無による地震学的構造の違いを検討するため, レシーバ関数を使用した詳細な構造推定を行う予定である. レシーバ関数は, 変換波の抽出を通して地震波速度不連続面の検出に優れる. また, 近年は従来の手法と比べて広帯域でのレシーバ関数計算 (Sawaki et al., 2021) など, 新しいレシーバ関数計算法が提案されている. 修士課程では, 近年提案されたレシーバ関数計算法を用いて, 3次元不均質構造を考慮した詳細な地震学的構造イメージングを行う予定である. イメージング結果の解釈により, スロー地震発生域における地震学的構造の推定や, スロー地震の有無による地震学的構造の違いを議論したい.

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Presenter(発表者)2: Ketzallina Flores

Title(題目): Study of source of earthquakes near the Mexican subduction zone

Abstract(要旨):
 We select the events with deficient in high-frequency radiation along the Mexican subduction zone. Also, we show the comparisons of MS, mb, MW and the scaled energy to determine if these events share common characteristics with tsunami earthquakes. It was previously suggested in a study using bathymetric data (Geersen et al, 2019) that lower-plate topography and sediment thickness may be related to the risk of a tsunami earthquake. Therefore, we will also compare the location of the possible tsunami earthquake events with residual gravity values in the surrounding area to help understand any possible correlation between the source of the events and the geological structure.

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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