更新日:2015.04.16
Updated: 2015.04.16
**************♦ うなぎセミナーのご案内 ♦**************
日時:7月2日(木)14:00~
場所:本館E-232D室
[担当]:石田寛史
[題目]:現在の緊急地震速報の手法と課題の紹介
Introduction of the current earthquake early warning and the future
improvement
[要旨]:2007年に一般市民向けに緊急地震速報が導入され、これ以降緊急地震速報は数々の地震に対して有益な情報を配信してきた。しかしすべての地震に対して機能してきたわけではない。この原因を探り、解決することは今後の地震災害の被害を軽減する上でとても重要である。
そこで発表者は、現在の緊急地震速報の手法について調べ、現在の手法の問題点をまとめた。これをもとに今後の研究方針についても紹介する。
[担当]:津田寛大
[題目]:内陸地震はなぜ起こるのか?
Why are intraplate earthquakes generated?
[要旨]:今回の発表では、飯尾能久著「内陸地震はなぜ起こるのか?」(近未来社,
2009)のレビューと私の修士課程における研究について少し話します。発表の要旨は以下の通りです。内陸地震の発生メカニズムとしてかつて、海洋プレートの沈み込みによって内陸の断層の歪みが増加して起こると漠然と考えられていたが、この考えにはいくつかの問題がある。一つにはそれではプレート境界地震の発生間隔を越えて内陸の断層に応力を増加させられないという問題があり、更にプレート境界近傍よりプレート境界から離れたところで内陸地震が多く発生していることを説明できないという問題がある。それらを解決するために、飯尾先生は内陸の断層直下の下部地殻に局所的に柔らかい領域があり、その領域がゆっくりすべりを起こすことで直上の断層に応力が集中し内陸地震が発生するというモデルを提案した。そのモデルはバネとダッシュポットとスライダーを使った地殻モデルのシミュレーションで定量的にあり得ることが示された。また、鳥取県西部地震(2004)において実際に下部地殻のゆっくりすべりが直上の断層に応力集中を生んでいたことを示すデータも得られた。ここまでが飯尾能久著「内陸地震はなぜ起こるのか?」の概要である。その後、より多点で高精度で観測することで更に内陸地震の発生過程に関する知見が得られないかと始まったのが満点計画であり、私もそのデータを使って内陸地震の発生過程の研究を行いたいと考えています。まだ具体的な研究の構想は出来ていませんが、山陰地方、もしくはニュージーランドの満点地震計のデータを使った研究をしたいと考えておりそれらの観測点のデータからこれまで得られた成果を紹介します。
**************♦ 皆 さまのご来聴をお待ちしています ♦**************
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場所:本館E-232D室
[担当]:石田寛史
[題目]:現在の緊急地震速報の手法と課題の紹介
Introduction of the current earthquake early warning and the future
improvement
[要旨]:2007年に一般市民向けに緊急地震速報が導入され、これ以降緊急地震速報は数々の地震に対して有益な情報を配信してきた。しかしすべての地震に対して機能してきたわけではない。この原因を探り、解決することは今後の地震災害の被害を軽減する上でとても重要である。
そこで発表者は、現在の緊急地震速報の手法について調べ、現在の手法の問題点をまとめた。これをもとに今後の研究方針についても紹介する。
[担当]:津田寛大
[題目]:内陸地震はなぜ起こるのか?
Why are intraplate earthquakes generated?
[要旨]:今回の発表では、飯尾能久著「内陸地震はなぜ起こるのか?」(近未来社,
2009)のレビューと私の修士課程における研究について少し話します。発表の要旨は以下の通りです。内陸地震の発生メカニズムとしてかつて、海洋プレートの沈み込みによって内陸の断層の歪みが増加して起こると漠然と考えられていたが、この考えにはいくつかの問題がある。一つにはそれではプレート境界地震の発生間隔を越えて内陸の断層に応力を増加させられないという問題があり、更にプレート境界近傍よりプレート境界から離れたところで内陸地震が多く発生していることを説明できないという問題がある。それらを解決するために、飯尾先生は内陸の断層直下の下部地殻に局所的に柔らかい領域があり、その領域がゆっくりすべりを起こすことで直上の断層に応力が集中し内陸地震が発生するというモデルを提案した。そのモデルはバネとダッシュポットとスライダーを使った地殻モデルのシミュレーションで定量的にあり得ることが示された。また、鳥取県西部地震(2004)において実際に下部地殻のゆっくりすべりが直上の断層に応力集中を生んでいたことを示すデータも得られた。ここまでが飯尾能久著「内陸地震はなぜ起こるのか?」の概要である。その後、より多点で高精度で観測することで更に内陸地震の発生過程に関する知見が得られないかと始まったのが満点計画であり、私もそのデータを使って内陸地震の発生過程の研究を行いたいと考えています。まだ具体的な研究の構想は出来ていませんが、山陰地方、もしくはニュージーランドの満点地震計のデータを使った研究をしたいと考えておりそれらの観測点のデータからこれまで得られた成果を紹介します。
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© Research Center for Earthquake Hazards.
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