Topics

Topics

吉岡先生 集中講義(2月12日, 16-17日)

吉岡先生 集中講義(2月12日, 16-17日)

セミナー等

SEMINARS

更新日:2016.02.09

Updated: 2016.02.09

防災研地震予知研究センターにおいて、神戸大の吉岡祥一さんに
下記のとおり集中講義をして頂きます。多数の方のご聴講を歓迎致します。

講師:  吉岡祥一教授(神戸大)
タイトル: マントル対流・滞留スラブの数値シミュレーション
講義場所: 京大宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
日時:
2/12:   13:00-16:00
2/16:   11:00-12:00, 13:30-15:30, 16:00〜(セミナー)
2/17:     9:30-12:00, 13:30-16:00

講義の概要: 
本集中講義では、まず、マントル対流に関する基礎的事項について解説する。
次に、設定条件の違いがマントル対流に及ぼす影響を理解するため、いくつかの数値シミュレーション例を系統的に示す。最後に、上部・下部マントル境界付近に滞留するスラブに関する数値モデリング研究のレビューと研究の現状の 紹介を行う。

 

集中講義に合わせて、神戸大の吉岡さんに以下の要領でセミナーをして頂きます。
お気軽にいらして下さい。

講師: 吉岡祥一教授(神戸大)
日時: 2月16日(火)16:00〜
場所: 京大宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
【タイトル】
「西南日本におけるフィリピン海プレートの沈み込みに伴う温度場・流れ場の3次元数値モデリング」
【要旨】
西南日本では、フィリピン海プレートが南海トラフから大陸プレートの下に沈み込んでいる。本講演では、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う温度場とマントルウェッジの流れ場に関する3次元モデリングを行ったので、その成果について報告する。沈み込んだフィリピン海プレートは3次元的に複雑な形状をしているが、本研究では我々がこれまで開発してきたガイドを用いてその形状を表現した。トラフ軸方向に移動可能なガイドを新たに導入することで、南海トラフに沿ったプレートの年齢の時空間変化や過去の沈み込み史を反映したモデルの構築を可能にした。ボアホール、ヒート・プローブ、BSR、Hi-netの観測井などの陸域・海域における大量の地殻熱流量のデータを用いてモデルを拘束し、データによく合致する温度構造モデルを試行錯誤的に求めた。その結果、九州下などプレートが高角で沈み込んでいる地域では、マントルウェッジで典型的なコーナーフローが見られた。また、四国西部や紀伊半島下のプレート内部で低温域が現れ、大陸モホの深さでは、四国東部下のプレート内部との温度差は200℃程度となり、水平方向の温度の不均質性が大きいことが明らかになった。この深さで、プレート上面付近における水平方向の温度勾配を求めたところ、0℃/km~7.5℃/kmと温度勾配についても不均質性が見られた。本講演では、このような温度構造とLFEやSSEとの関連性についても触れる予定である。

防災研地震予知研究センターにおいて、神戸大の吉岡祥一さんに
下記のとおり集中講義をして頂きます。多数の方のご聴講を歓迎致します。

講師:  吉岡祥一教授(神戸大)
タイトル: マントル対流・滞留スラブの数値シミュレーション
講義場所: 京大宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
日時:
2/12:   13:00-16:00
2/16:   11:00-12:00, 13:30-15:30, 16:00〜(セミナー)
2/17:     9:30-12:00, 13:30-16:00

講義の概要: 
本集中講義では、まず、マントル対流に関する基礎的事項について解説する。
次に、設定条件の違いがマントル対流に及ぼす影響を理解するため、いくつかの数値シミュレーション例を系統的に示す。最後に、上部・下部マントル境界付近に滞留するスラブに関する数値モデリング研究のレビューと研究の現状の 紹介を行う。

 

集中講義に合わせて、神戸大の吉岡さんに以下の要領でセミナーをして頂きます。
お気軽にいらして下さい。

講師: 吉岡祥一教授(神戸大)
日時: 2月16日(火)16:00〜
場所: 京大宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
【タイトル】
「西南日本におけるフィリピン海プレートの沈み込みに伴う温度場・流れ場の3次元数値モデリング」
【要旨】
西南日本では、フィリピン海プレートが南海トラフから大陸プレートの下に沈み込んでいる。本講演では、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う温度場とマントルウェッジの流れ場に関する3次元モデリングを行ったので、その成果について報告する。沈み込んだフィリピン海プレートは3次元的に複雑な形状をしているが、本研究では我々がこれまで開発してきたガイドを用いてその形状を表現した。トラフ軸方向に移動可能なガイドを新たに導入することで、南海トラフに沿ったプレートの年齢の時空間変化や過去の沈み込み史を反映したモデルの構築を可能にした。ボアホール、ヒート・プローブ、BSR、Hi-netの観測井などの陸域・海域における大量の地殻熱流量のデータを用いてモデルを拘束し、データによく合致する温度構造モデルを試行錯誤的に求めた。その結果、九州下などプレートが高角で沈み込んでいる地域では、マントルウェッジで典型的なコーナーフローが見られた。また、四国西部や紀伊半島下のプレート内部で低温域が現れ、大陸モホの深さでは、四国東部下のプレート内部との温度差は200℃程度となり、水平方向の温度の不均質性が大きいことが明らかになった。この深さで、プレート上面付近における水平方向の温度勾配を求めたところ、0℃/km~7.5℃/kmと温度勾配についても不均質性が見られた。本講演では、このような温度構造とLFEやSSEとの関連性についても触れる予定である。

トピック一覧に戻る

Back to Topic List

© Research Center for Earthquake Hazards.

© Research Center for Earthquake Hazards.