更新日:2017.03.27
Updated: 2017.03.27
以下のとおり集中講義を行いますので、 興味のある方はお気軽にお越し下さい。
講師名: 吉岡祥一(神戸大学自然科学系先端融合研究環・教授)
講義日: 3月27日(月)、29日(水)、30日(木)
講義時間: 3/27 13:00 - 16:30 3/29 13:30 - 15:30, 16:00 - 17:30 (セミナー) 3/30 9:30 - 12:00, 13:30 - 15:00
講義場所: 京都大学宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
講義のタイトル: 沈み込む海洋プレートのダイナミクス
講義の概要: 沈み込む海洋プレートに関連した温度構造、流れ場、応力場 に関する基礎的事項を解説する。また、深さ660km付近で滞留するスラブの 生成・崩落過程に関するモデリング研究の紹介を行う。
吉岡先生のセミナーについては、以下のとおり開催します。
セミナーだけの参加ももちろん歓迎です。
皆さま、よろしくご参集下さい。
講師名: 吉岡祥一(神戸大学自然科学系先端融合研究環・教授)
講義日: 3月29日(水)16:00 - 17:30
場所: 京都大学宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
【タイトル】
東北地方太平洋沖地震に先立つプレート境界における固着・
非地震性すべりの時空間分布の推定
【要旨】
東北地方太平洋沖地震に先立つ7年間のGEONETの電子基準点で得られた時系列データを用いて、プレート運動によるテクトニックな水平・上下変動を推定した。
本研究では、多項式を用いてテクトニックな変動を高精度で求めることを可能にし、最適の多項式の次数はAICの値を最小にすることで決定した。地震時とアンテナ交換に伴うステップを除去した後、水平成分において、顕著な余効変動がみられた2003年十勝沖地震(M8.0)、2005年宮城県沖地震(M7.2)、2008年岩手・宮城内陸地震(M7.2)について、余効変動を対数関数で近似することでその影響を取り除いた。
さらに、解析に使用した全観測点の時系列データから求めた共通誤差成分と、年周・半年周成分を取り除くことでテクトニックな変動を抽出した。その結果、水平変動に関しては、宮城県と岩手県の太平洋側で比較的大きな西向きの変動が見られる、福島県の太平洋側で2008年から2011年にかけて、また茨城県で2008〜2009年の期間、西向きの変動が小さくなっている、といったことがわかった。
このようにして得られたテクトニックな地殻変動をもとにYoshioka et al.(2015)の手法を用いてインヴァージョン解析を行い、東北地方の太平洋プレート上面におけるプレート間の固着状態とすべりの時空間分布を推定した。
その結果、宮城県沖の震源を含む領域で2004年から2011年にかけて約9.1cm/年の固着が継続してみられる、2009年〜2011年の期間、震源を含む領域の南側の三陸沖中部における固着が約4cm/年の割合で小さくなっている、という傾向が見られた。
以下のとおり集中講義を行いますので、 興味のある方はお気軽にお越し下さい。
講師名: 吉岡祥一(神戸大学自然科学系先端融合研究環・教授)
講義日: 3月27日(月)、29日(水)、30日(木)
講義時間: 3/27 13:00 - 16:30 3/29 13:30 - 15:30, 16:00 - 17:30 (セミナー) 3/30 9:30 - 12:00, 13:30 - 15:00
講義場所: 京都大学宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
講義のタイトル: 沈み込む海洋プレートのダイナミクス
講義の概要: 沈み込む海洋プレートに関連した温度構造、流れ場、応力場 に関する基礎的事項を解説する。また、深さ660km付近で滞留するスラブの 生成・崩落過程に関するモデリング研究の紹介を行う。
吉岡先生のセミナーについては、以下のとおり開催します。
セミナーだけの参加ももちろん歓迎です。
皆さま、よろしくご参集下さい。
講師名: 吉岡祥一(神戸大学自然科学系先端融合研究環・教授)
講義日: 3月29日(水)16:00 - 17:30
場所: 京都大学宇治キャンパス地震予知センター新館C200号室
【タイトル】
東北地方太平洋沖地震に先立つプレート境界における固着・
非地震性すべりの時空間分布の推定
【要旨】
東北地方太平洋沖地震に先立つ7年間のGEONETの電子基準点で得られた時系列データを用いて、プレート運動によるテクトニックな水平・上下変動を推定した。
本研究では、多項式を用いてテクトニックな変動を高精度で求めることを可能にし、最適の多項式の次数はAICの値を最小にすることで決定した。地震時とアンテナ交換に伴うステップを除去した後、水平成分において、顕著な余効変動がみられた2003年十勝沖地震(M8.0)、2005年宮城県沖地震(M7.2)、2008年岩手・宮城内陸地震(M7.2)について、余効変動を対数関数で近似することでその影響を取り除いた。
さらに、解析に使用した全観測点の時系列データから求めた共通誤差成分と、年周・半年周成分を取り除くことでテクトニックな変動を抽出した。その結果、水平変動に関しては、宮城県と岩手県の太平洋側で比較的大きな西向きの変動が見られる、福島県の太平洋側で2008年から2011年にかけて、また茨城県で2008〜2009年の期間、西向きの変動が小さくなっている、といったことがわかった。
このようにして得られたテクトニックな地殻変動をもとにYoshioka et al.(2015)の手法を用いてインヴァージョン解析を行い、東北地方の太平洋プレート上面におけるプレート間の固着状態とすべりの時空間分布を推定した。
その結果、宮城県沖の震源を含む領域で2004年から2011年にかけて約9.1cm/年の固着が継続してみられる、2009年〜2011年の期間、震源を含む領域の南側の三陸沖中部における固着が約4cm/年の割合で小さくなっている、という傾向が見られた。
© Research Center for Earthquake Hazards.
© Research Center for Earthquake Hazards.