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地殻変動論ゼミ 11/19

地殻変動論ゼミ 11/19

セミナー等

SEMINARS

更新日:2015.09.28

Updated: 2015.09.28

  • 開催場所:防災研究所 本館2階E-232D
  • Place: 防災研究所 本館2階E-232D
  • 開催日時:2015年11月19日(木) 10時~12時
  • Date and Time: 2015年11月19日(木) 10時~12時
今週の地殻変動論ゼミナールのご案内です。

日時:2015年11月19日(木) 10時~12時
場所:本館2階E-232D
発表者:伊東優治
発表内容:研究発表

タイトル:
2003年十勝沖地震の余効変動に含まれる余効すべりと粘弾性緩和の影響のGNSS データを用いた推定

概要:
2003年十勝沖地震(Mw8.0)は千島海溝沿いで発生したプレート境界型地震である.この地震は
余効変動を伴い,その様子はGNSSにより詳細に観測されている.余効変動の主な原因は余効すべりと
粘弾性緩和で,このうち余効すべり分布を正確に推定することはプレート間の固着の回復過程を
調べる上で重要である.しかしその際粘弾性緩和が系統誤差となるため,観測値に含まれる
粘弾性緩和の影響を評価,除去することが必要となる.そこで本研究では,十勝沖地震の1~7年後の
余効変動に含まれる余効すべりと粘弾性緩和の影響を同時に評価し,余効すべりの時定数と
粘弾性構造の推定を行った.
その結果,推定された粘弾性構造は先行研究で推定された東北地方の地下構造と調和的であった.
本研究の対象地域は東北地方と同じプレート境界にあることから、本研究の推定結果も妥当なものと
考えられる.また,粘弾性緩和の影響は1年後では余効すべりに比べてかなり小さかったが,
7年後になると震源の遠方では余効すべりと同程度であった.震源付近では7年後でも依然として
余効すべりの影響が卓越していた.
本発表では,現在までの研究経過の報告に加えて,今後の研究予定も紹介する.

今週の地殻変動論ゼミナールのご案内です。

日時:2015年11月19日(木) 10時~12時
場所:本館2階E-232D
発表者:伊東優治
発表内容:研究発表

タイトル:
2003年十勝沖地震の余効変動に含まれる余効すべりと粘弾性緩和の影響のGNSS データを用いた推定

概要:
2003年十勝沖地震(Mw8.0)は千島海溝沿いで発生したプレート境界型地震である.この地震は
余効変動を伴い,その様子はGNSSにより詳細に観測されている.余効変動の主な原因は余効すべりと
粘弾性緩和で,このうち余効すべり分布を正確に推定することはプレート間の固着の回復過程を
調べる上で重要である.しかしその際粘弾性緩和が系統誤差となるため,観測値に含まれる
粘弾性緩和の影響を評価,除去することが必要となる.そこで本研究では,十勝沖地震の1~7年後の
余効変動に含まれる余効すべりと粘弾性緩和の影響を同時に評価し,余効すべりの時定数と
粘弾性構造の推定を行った.
その結果,推定された粘弾性構造は先行研究で推定された東北地方の地下構造と調和的であった.
本研究の対象地域は東北地方と同じプレート境界にあることから、本研究の推定結果も妥当なものと
考えられる.また,粘弾性緩和の影響は1年後では余効すべりに比べてかなり小さかったが,
7年後になると震源の遠方では余効すべりと同程度であった.震源付近では7年後でも依然として
余効すべりの影響が卓越していた.
本発表では,現在までの研究経過の報告に加えて,今後の研究予定も紹介する.

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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