更新日:2018.04.09
Updated: 2018.04.09
今週の地殻変動論ゼミは、下記の通り行います。
地殻変動論ゼミ
日時:6月14日(木)10時00分~
場所:本館E232-D
担当:西川友章
【タイトル】
ヒクランギ海溝、琉球海溝、日本海溝の群発地震分布と地殻変動の比較
【要旨】
最近の研究により沈み込み帯で発生する群発地震の中には、プレート境界のスロースリップイベント(SSE)によって誘発されるものがあることがわかってきた。群発地震は流体の移動によっても誘発されることがある(Wate & Smith, 2002)ので必ずしもスロースリップに一対一で対応するものではないものの、群発地震活動の精査によってこれまで検出されていないスロースリップを見つけることができるかもしれない。本発表では、ニュージーランド・ヒクランギ海溝、日向灘-種子島沖、日本海溝(Nishikawa & Ide, in revision)の群発地震活動の検出し、既存のSSEカタログ(Wallace & Beavan, 2010; Nishimura, 2014; 2016)やGNSSデータと比較を行った。これまでに得られた、暫定的な結果をまとめると以下の通りである。
・ヒクランギ海溝浅部で発生するスロースリップはその都度、群発地震を誘発していた。
・日向灘-種子島沖でのスロースリップは、群発地震をともなわないことが多いが、2013年9月の屋久島沖のSSEには群発地震が伴った。
・日本海溝房総はるか沖の太平洋プレート上で発生するスロースリップ(Nishimura, 2016, JpGU)に伴い、1995年10月と2004年5月に群発地震が発生していた。これはフィリピン海プレート上で発生する房総沖SSE(Ozawa et al., 2003)とは異なるので注意。
今週の地殻変動論ゼミは、下記の通り行います。
地殻変動論ゼミ
日時:6月14日(木)10時00分~
場所:本館E232-D
担当:西川友章
【タイトル】
ヒクランギ海溝、琉球海溝、日本海溝の群発地震分布と地殻変動の比較
【要旨】
最近の研究により沈み込み帯で発生する群発地震の中には、プレート境界のスロースリップイベント(SSE)によって誘発されるものがあることがわかってきた。群発地震は流体の移動によっても誘発されることがある(Wate & Smith, 2002)ので必ずしもスロースリップに一対一で対応するものではないものの、群発地震活動の精査によってこれまで検出されていないスロースリップを見つけることができるかもしれない。本発表では、ニュージーランド・ヒクランギ海溝、日向灘-種子島沖、日本海溝(Nishikawa & Ide, in revision)の群発地震活動の検出し、既存のSSEカタログ(Wallace & Beavan, 2010; Nishimura, 2014; 2016)やGNSSデータと比較を行った。これまでに得られた、暫定的な結果をまとめると以下の通りである。
・ヒクランギ海溝浅部で発生するスロースリップはその都度、群発地震を誘発していた。
・日向灘-種子島沖でのスロースリップは、群発地震をともなわないことが多いが、2013年9月の屋久島沖のSSEには群発地震が伴った。
・日本海溝房総はるか沖の太平洋プレート上で発生するスロースリップ(Nishimura, 2016, JpGU)に伴い、1995年10月と2004年5月に群発地震が発生していた。これはフィリピン海プレート上で発生する房総沖SSE(Ozawa et al., 2003)とは異なるので注意。
© Research Center for Earthquake Hazards.
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