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地震・火山研究グループ研究会(10月24日)

Seismic and Volcanic Hazards Mitigation Research Group Workshop (October 24, 2014)

セミナー等

SEMINARS

更新日:2014.09.25

Updated: 2014.09.25

下記の通り,10月の防災研究所地震・火山グループ研究会を開催いたします.

そこで,火山活動研究センターの山本先生と地球物理学教室の風間先生に講演をお願いしました.

皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.

  

 

10月地震・火山グループ研究会

日時:2014年10月24日(金)14:00 – 16:00
会場:京都大学防災研究所 大会議室 (本館S棟5階S-519D)

 

時間:14:00-15:00

講演者:山本圭吾助教(京都大学防災研究所火山活動研究センター)

タイトル:水準測量によって測定された最近の桜島火山および姶良カルデラ周辺域の地盤変動

要旨:

 桜島火山周辺においては、桜島の火山活動に伴う地盤変動を調査するための水準測量が繰返されてきた(Yoshikawa, 1961;江頭・他,1997)。1973・74年以降の活発な山頂噴火活動によりマグマの放出量が増え、桜島の北東部から内部に かけての地盤の沈降が継続していたが、1990年代以降の噴火活動静穏化に伴って桜島北部の地盤が隆起に転じた事が確認された(江頭・他,1997)。

 本講演では、2007年以降、桜島火山および姶良カルデラ周辺域において繰返し実施している水準測量によって得られた最新の地盤変動について紹介する。測量の結果、姶良カルデラを中心とした地盤の隆起が継続していることが確認され た。一方で、桜島中央部付近ではしばしば地盤沈降が確認された。茂木モデルに基づく圧力源解析の結果、昭和火口における噴火活動が活発化している現在の状況下においても、姶良カルデラ地下のマグマ溜りにおいてマグマの貯留が継続し て進行していることが示される。一方で、桜島直下のマグマ溜りにおいてはマグマの放出量が増大する傾向であることが示唆され、近年の昭和火口における噴火活動の活発化を反映したものであると考えられる。 

 

 

時間:15:00-16:00

講演者:風間卓仁助教(京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻地球物理学教室)

タイトル:重力連続観測で明らかになった陸水とマグマの動き:浅間火山を例に

要旨:

 重力観測は火山内部の質量分布やその時間変化を把握するのに有効な方法の1つである。しかしながら、重力は降水・積雪・地下水流動といった陸水変動にも敏感であるため、火山活動起源の重力シグナルを検出するには陸水起源の重力擾 乱を適切に補正しなければならない。

   そこで本研究では、2004年浅間山噴火で観測された重力データから、火山活動に伴う重力変化の検出を試みた。具体的には、まず浅間山内部の陸水流動を独自のソフトウェアで再現し、陸水変動に伴う重力変化量(すなわち陸水擾乱)を見 積もった。この陸水擾乱を重力観測データから差し引くことで、火山活動に伴う重力変化を抽出した。得られた重力変化は、B型地震の日積算数やSO2放出量の時間変化と良く一致していることから、浅間山火道内部のマグマ質量移動を反映し ていると考えられる。

 本発表では、浅間山における事例と共に、桜島火山で行っている新たな重力連続観測についても紹介する。

下記の通り,10月の防災研究所地震・火山グループ研究会を開催いたします.

そこで,火山活動研究センターの山本先生と地球物理学教室の風間先生に講演をお願いしました.

皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.

  

 

10月地震・火山グループ研究会

日時:2014年10月24日(金)14:00 – 16:00
会場:京都大学防災研究所 大会議室 (本館S棟5階S-519D)

 

時間:14:00-15:00

講演者:山本圭吾助教(京都大学防災研究所火山活動研究センター)

タイトル:水準測量によって測定された最近の桜島火山および姶良カルデラ周辺域の地盤変動

要旨:

 桜島火山周辺においては、桜島の火山活動に伴う地盤変動を調査するための水準測量が繰返されてきた(Yoshikawa, 1961;江頭・他,1997)。1973・74年以降の活発な山頂噴火活動によりマグマの放出量が増え、桜島の北東部から内部に かけての地盤の沈降が継続していたが、1990年代以降の噴火活動静穏化に伴って桜島北部の地盤が隆起に転じた事が確認された(江頭・他,1997)。

 本講演では、2007年以降、桜島火山および姶良カルデラ周辺域において繰返し実施している水準測量によって得られた最新の地盤変動について紹介する。測量の結果、姶良カルデラを中心とした地盤の隆起が継続していることが確認され た。一方で、桜島中央部付近ではしばしば地盤沈降が確認された。茂木モデルに基づく圧力源解析の結果、昭和火口における噴火活動が活発化している現在の状況下においても、姶良カルデラ地下のマグマ溜りにおいてマグマの貯留が継続し て進行していることが示される。一方で、桜島直下のマグマ溜りにおいてはマグマの放出量が増大する傾向であることが示唆され、近年の昭和火口における噴火活動の活発化を反映したものであると考えられる。 

 

 

時間:15:00-16:00

講演者:風間卓仁助教(京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻地球物理学教室)

タイトル:重力連続観測で明らかになった陸水とマグマの動き:浅間火山を例に

要旨:

 重力観測は火山内部の質量分布やその時間変化を把握するのに有効な方法の1つである。しかしながら、重力は降水・積雪・地下水流動といった陸水変動にも敏感であるため、火山活動起源の重力シグナルを検出するには陸水起源の重力擾 乱を適切に補正しなければならない。

   そこで本研究では、2004年浅間山噴火で観測された重力データから、火山活動に伴う重力変化の検出を試みた。具体的には、まず浅間山内部の陸水流動を独自のソフトウェアで再現し、陸水変動に伴う重力変化量(すなわち陸水擾乱)を見 積もった。この陸水擾乱を重力観測データから差し引くことで、火山活動に伴う重力変化を抽出した。得られた重力変化は、B型地震の日積算数やSO2放出量の時間変化と良く一致していることから、浅間山火道内部のマグマ質量移動を反映し ていると考えられる。

 本発表では、浅間山における事例と共に、桜島火山で行っている新たな重力連続観測についても紹介する。

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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