下記の通り,2014年度最初の防災研究所地震・火山グループ研究会を開催いたします.
今回は,昨年9月に着任された防災研地震予知研究センターの伊藤先生と産業技術総合研究所の北島さんに海溝型地震・スロー地震に関連する講演をお願いしました.
皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.
4月地震・火山グループ研究会
日時:2014年4月25日(金)13:30 - 15:30
会場:京都大学宇治キャンパスおおばくプラザセミナー室4・5
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_uji.htm
(構内マップ中の3番の建物です)
プログラム:
・13:30-14:30 伊藤喜宏准教授(京都大学防災研究所地震予知研究センター)
「2011年東北地方太平洋沖地震前のスロースリップと巨大地震時すべりとの関連」
2011年東北地方太平洋沖地震の発生前に本震時すべり域内において,2回のスロースリッ プが観測された.
2008年および2011年のスロースリップによる地殻変動は,直上に設置された海底圧力計 および陸上の体積歪計で確認された.2008年と2011年のスロースリップは,スロースリップ域の深部延長部で,それぞれM6またはM7のプレート境界型地震を誘発した.海底観測および陸上体積歪計によると,2008年と2011年のスロースリップの違いは,スロースリップにより誘発されたプレート境界型地震の発生前までスロースリップが継続していたか否かにある.すなわち,2008年のスロースリップは誘発された地震の発生前にほぼ停止していたのに対して,2011年は本震発生直前まで継続していた.本セミナーではスロースリップと本震時の地震時すべりの関係について,疑似断層物質を用いた岩石実験結果を含めて考察する.
・14:30-15:30 北島弘子研究員(産業技術総合研究所)
「南海トラフ付加体の応力・間隙水圧推定」
海溝型地震の発生メカニズムおよびプレート境界での多様なすべり現象を解明するためには,地下深部のプレート境界にかかる応力・間隙水圧の推定が必要不可欠である.紀伊半島沖の南海トラフではプレート境界断層近傍でP波速度の遅い領域が観測されており(Bangs et al., 2009, Park et al., 2010; Kamei et al., 2012),テクトニックな応力場の影響により間隙水圧が高い状態にあることが明らかになった(Kitajima and Saffer, 2012). 今回の発表では,付加体全体に拡張した結果を報告する.
下記の通り,2014年度最初の防災研究所地震・火山グループ研究会を開催いたします.
今回は,昨年9月に着任された防災研地震予知研究センターの伊藤先生と産業技術総合研究所の北島さんに海溝型地震・スロー地震に関連する講演をお願いしました.
皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.
4月地震・火山グループ研究会
日時:2014年4月25日(金)13:30 - 15:30
会場:京都大学宇治キャンパスおおばくプラザセミナー室4・5
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_uji.htm
(構内マップ中の3番の建物です)
プログラム:
・13:30-14:30 伊藤喜宏准教授(京都大学防災研究所地震予知研究センター)
「2011年東北地方太平洋沖地震前のスロースリップと巨大地震時すべりとの関連」
2011年東北地方太平洋沖地震の発生前に本震時すべり域内において,2回のスロースリッ プが観測された.
2008年および2011年のスロースリップによる地殻変動は,直上に設置された海底圧力計 および陸上の体積歪計で確認された.2008年と2011年のスロースリップは,スロースリップ域の深部延長部で,それぞれM6またはM7のプレート境界型地震を誘発した.海底観測および陸上体積歪計によると,2008年と2011年のスロースリップの違いは,スロースリップにより誘発されたプレート境界型地震の発生前までスロースリップが継続していたか否かにある.すなわち,2008年のスロースリップは誘発された地震の発生前にほぼ停止していたのに対して,2011年は本震発生直前まで継続していた.本セミナーではスロースリップと本震時の地震時すべりの関係について,疑似断層物質を用いた岩石実験結果を含めて考察する.
・14:30-15:30 北島弘子研究員(産業技術総合研究所)
「南海トラフ付加体の応力・間隙水圧推定」
海溝型地震の発生メカニズムおよびプレート境界での多様なすべり現象を解明するためには,地下深部のプレート境界にかかる応力・間隙水圧の推定が必要不可欠である.紀伊半島沖の南海トラフではプレート境界断層近傍でP波速度の遅い領域が観測されており(Bangs et al., 2009, Park et al., 2010; Kamei et al., 2012),テクトニックな応力場の影響により間隙水圧が高い状態にあることが明らかになった(Kitajima and Saffer, 2012). 今回の発表では,付加体全体に拡張した結果を報告する.
© Research Center for Earthquake Hazards.
© Research Center for Earthquake Hazards.