下記の通り,6月の地震火山グループ研究会を開催いたします.
今回は,地震災害の中でも地盤材料の非線形特性について意欲的な研究をされている
2名の先生にご講演をお願いしております.
皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.
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●2016年6月 地震・火山グループ研究会
日時:2016年6月24日(金)15:00-17:00
会場:京都大学宇治キャンパス 連携研究棟 301号室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_uji.htm
(構内マップ中の77番の建物です)
1) 肥後陽介先生(京都大学工学研究科都市社会工学専攻 准教授)
タイトル:土構造物の地震時変形解析と不飽和土の破壊メカニズム
要旨:堤防,盛土,斜面などの土構造物の地震時の変形を解析するには,不飽和土の繰り返し力学特性を再現可能なモデル化が必要である.不飽和土はサクションによる土粒子間力の増加により,完全飽和土や気乾土に比べて強度・剛性が大きいが,その反面サクションを失うとより脆性的な破壊挙動を示す.このような不飽和土特有の力学特性は広く知られており,完全飽和土に対して開発されてきた繰り返し弾塑性構成式にサクションの効果を導入した固液気の連成解析法によって現象論的に再現することができる.不飽和盛土の動的遠心模型実験とそのシミュレーションを行った事例を紹介し,現在の解析法のパフォーマンスを示す.さらに,μX線CTを用いて,不飽和土の破壊面における間隙水の挙動を微視的に追跡した結果を示す.不飽和土の破壊面におけるサクションの変化を推定し,不飽和土の破壊のメカニズムに迫る試みを紹介する.
2) 吉田望先生(東北学院大学環境建設工学科 教授)
タイトル:地震応答解析に用いる土の繰返しせん断特性の適用性
要旨:地盤の地震応答解析に関して2つの話題を提供する。1つは,土のせん断特性を求めるための繰返しせん断試験の抱えている問題点である。この分野ではSHAKEと呼ばれるプログラムが支配的で,実験法もこれを想定して作られてきた。しかし,入力地震動が大きくなって,手法は逐次積分による非線形法に移りつつあるが,実験法がそのままであり,姿が捉えられていないのではないかという問題である。もう一つは,従来地震応答解析で良く用いられてきた双曲線モデルやRamberg-Osgoodモデルの適用性と誤差を論じ,それらよりずっと誤差が小さく使い方が簡単な二重双曲線モデルと名付けたモデルを紹介する。最後に,このモデルの適用性を検討している際に発見した新たな問題を紹介する。
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●2016年度 地震・火山グループ研究会 予定
7/29(金)、10/28(金)、11/25(金)、3/31(金)
下記の通り,6月の地震火山グループ研究会を開催いたします.
今回は,地震災害の中でも地盤材料の非線形特性について意欲的な研究をされている
2名の先生にご講演をお願いしております.
皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.
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●2016年6月 地震・火山グループ研究会
日時:2016年6月24日(金)15:00-17:00
会場:京都大学宇治キャンパス 連携研究棟 301号室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_uji.htm
(構内マップ中の77番の建物です)
1) 肥後陽介先生(京都大学工学研究科都市社会工学専攻 准教授)
タイトル:土構造物の地震時変形解析と不飽和土の破壊メカニズム
要旨:堤防,盛土,斜面などの土構造物の地震時の変形を解析するには,不飽和土の繰り返し力学特性を再現可能なモデル化が必要である.不飽和土はサクションによる土粒子間力の増加により,完全飽和土や気乾土に比べて強度・剛性が大きいが,その反面サクションを失うとより脆性的な破壊挙動を示す.このような不飽和土特有の力学特性は広く知られており,完全飽和土に対して開発されてきた繰り返し弾塑性構成式にサクションの効果を導入した固液気の連成解析法によって現象論的に再現することができる.不飽和盛土の動的遠心模型実験とそのシミュレーションを行った事例を紹介し,現在の解析法のパフォーマンスを示す.さらに,μX線CTを用いて,不飽和土の破壊面における間隙水の挙動を微視的に追跡した結果を示す.不飽和土の破壊面におけるサクションの変化を推定し,不飽和土の破壊のメカニズムに迫る試みを紹介する.
2) 吉田望先生(東北学院大学環境建設工学科 教授)
タイトル:地震応答解析に用いる土の繰返しせん断特性の適用性
要旨:地盤の地震応答解析に関して2つの話題を提供する。1つは,土のせん断特性を求めるための繰返しせん断試験の抱えている問題点である。この分野ではSHAKEと呼ばれるプログラムが支配的で,実験法もこれを想定して作られてきた。しかし,入力地震動が大きくなって,手法は逐次積分による非線形法に移りつつあるが,実験法がそのままであり,姿が捉えられていないのではないかという問題である。もう一つは,従来地震応答解析で良く用いられてきた双曲線モデルやRamberg-Osgoodモデルの適用性と誤差を論じ,それらよりずっと誤差が小さく使い方が簡単な二重双曲線モデルと名付けたモデルを紹介する。最後に,このモデルの適用性を検討している際に発見した新たな問題を紹介する。
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●2016年度 地震・火山グループ研究会 予定
7/29(金)、10/28(金)、11/25(金)、3/31(金)
© Research Center for Earthquake Hazards.
© Research Center for Earthquake Hazards.