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地震・火山研究グループ研究会(6月28日)

Seismic and Volcanic Hazards Mitigation Research Group Workshop (June 28, 2013)

セミナー等

SEMINARS

更新日:2013.06.03

Updated: 2013.06.03

下記の通り、6月の防災研地震火山グループ研究会を開催いたします。

今月は建築構造分野より、二人のスピーカーに講演をお願いしています。前半は5月まで日本建築学会の会長を務められました東京工業大学名誉教授の和田章先生、後半は防災研究所の中島正愛先生に、地震学と耐震工学の関係性を軸にお話を伺います。

皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

6月地震・火山グループ研究会

日時:2013年6月28日(金)14:00 - 16:45
会場:京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/contents/tatemono_j.html
(地図中の5番の建物です)

スピーカー(前半14:00 - 15:30):和田 章 名誉教授(東京工業大学)
表題: 「分からないことの多い地震動と構造物の耐震設計」
主旨: 構造物の設計は、供用中に作用する外力を想定し、これが構造物に作用したときの応答を求め、この応答が人々や社会が受容する範囲に入っていることを確認することによって行われる。建築物の耐震設計のためには建設地に供用期間中に起こると考える地震動を把握しなければならないが、地球の問題であり自然現象であるから簡単なことではない。この分からない地震動に対して構造物の耐震設計を精緻に行おうとする傾向があるが、これにはほとんど意味はなく、地震動を受ける構造物は可能な限り地震動の性質に対して鈍感なほど良いといえる。建築構造物の耐震設計法の変遷と具体的な設計を通し防災研究所の先生方と議論を進めたい。


スピーカー(後半15:45 - 16:45):中島 正愛 教授(京都大学防災研究所)
表題: 「地震学と耐震工学を分かつ壁-この壁をどう乗り越えるか」
主旨: 建築工学の世界では、古来、「Design(設計)」対「Analysis(解析)」という二つの流派がにらみ合いながら、 自らの技術の切磋琢磨に努めてきた。耐震工学においてもしかり、建物が地震を受けたときにどう揺れてどう損傷するかを調べる人種(解析)と、こんな地震に対しても壊れないように建物 をどう組み立てるかを工夫する人種(設計)は、ときとして対立する。解析派が 目新し さや新規性に飛びつきたがるのに対して、経験を重視する設計派は伝統にしがみつく性癖があることが対立の原点にある。地震学と耐震工学の会話がときとして弾まない理由を、地震調査研究推進本部:政策委員会委員長としての体験も踏まえつつ、「設計と解析の対立」という構図から探ってみたい。

下記の通り、6月の防災研地震火山グループ研究会を開催いたします。

今月は建築構造分野より、二人のスピーカーに講演をお願いしています。前半は5月まで日本建築学会の会長を務められました東京工業大学名誉教授の和田章先生、後半は防災研究所の中島正愛先生に、地震学と耐震工学の関係性を軸にお話を伺います。

皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。

 

6月地震・火山グループ研究会

日時:2013年6月28日(金)14:00 - 16:45
会場:京都大学防災研究所 連携研究棟 3階 大セミナー室
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/web_j/contents/tatemono_j.html
(地図中の5番の建物です)

スピーカー(前半14:00 - 15:30):和田 章 名誉教授(東京工業大学)
表題: 「分からないことの多い地震動と構造物の耐震設計」
主旨: 構造物の設計は、供用中に作用する外力を想定し、これが構造物に作用したときの応答を求め、この応答が人々や社会が受容する範囲に入っていることを確認することによって行われる。建築物の耐震設計のためには建設地に供用期間中に起こると考える地震動を把握しなければならないが、地球の問題であり自然現象であるから簡単なことではない。この分からない地震動に対して構造物の耐震設計を精緻に行おうとする傾向があるが、これにはほとんど意味はなく、地震動を受ける構造物は可能な限り地震動の性質に対して鈍感なほど良いといえる。建築構造物の耐震設計法の変遷と具体的な設計を通し防災研究所の先生方と議論を進めたい。


スピーカー(後半15:45 - 16:45):中島 正愛 教授(京都大学防災研究所)
表題: 「地震学と耐震工学を分かつ壁-この壁をどう乗り越えるか」
主旨: 建築工学の世界では、古来、「Design(設計)」対「Analysis(解析)」という二つの流派がにらみ合いながら、 自らの技術の切磋琢磨に努めてきた。耐震工学においてもしかり、建物が地震を受けたときにどう揺れてどう損傷するかを調べる人種(解析)と、こんな地震に対しても壊れないように建物 をどう組み立てるかを工夫する人種(設計)は、ときとして対立する。解析派が 目新し さや新規性に飛びつきたがるのに対して、経験を重視する設計派は伝統にしがみつく性癖があることが対立の原点にある。地震学と耐震工学の会話がときとして弾まない理由を、地震調査研究推進本部:政策委員会委員長としての体験も踏まえつつ、「設計と解析の対立」という構図から探ってみたい。

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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