2022年度(令和4年度)第1回の京大防災研 地震・火山グループ研究会開催をお知らせいたします。
今回は能登半島の群発地震に関する研究速報と4月から学振PDとして地震予知研究センターで研究をおこなっている上田研究員が発表を行います。
研究会はハイブリッド形式で開催いたしますが、感染症対策のため現地での参加は原則防災研究所の教職員・学生に限らせていただきます。所外の方は、オンラインでの参加をお願いいたします。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。
-------------- 2022年4月 地震・火山グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日 時:2022年4月22日(金)14:00 – 16:00
場 所:京都大学防災研究所 連携研究棟301号室(大セミナー室)での対面とZoomによるハイブリッド方式
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-uji
(構内マップ中の77番の建物です。)
プログラム
14:00-15:00 研究速報 能登半島群発地震
能登半島先端部では2020年12月より群発地震が続いている。2022年3月には1ヶ月あたりの有感地震回数が22回とこれまでで最高を記録しており、今後の推移が懸念されている。ここでは能登半島の群発地震について、地震活動、地下構造、地殻変動などに関する観測・研究結果の速報的な報告をおこなうとともに及び群発地震のメカニズムに関する議論を行う。
話題提供者
宮澤理稔(地震予知研究センター地球計測研究領域准教授)、吉村令慧(地震防災研究部門地震テクトニクス研究分野教授)、西村卓也(地震予知研究センター海溝型地震研究領域准教授)
15:00-16:00 統計モデルに基づく地震活動解析と応力変動との関連性 (上田 拓:地震予知研究センター学振特別研究員)
要旨:
地震活動解析は古くから行われており、G-R則、大森―宇津則、宇津―関則というような法則が明らかにされてきた。これらの法則に基づいた時空間ETASモデルは様々な地震活動をよく説明するが、時空間に定常なパラメータを仮定していることから時空間に非定常な現象を説明できない。地震活動をより理解するためには、既存のモデルで説明できない現象を物理メカニズムとともに明らかにすることが重要である。本研究では、非定常な地震活動の物理メカニズムの理解のため、HIST-ETASモデルを用いて地震活動の統計解析を行い、測地データと比較して応力変動との関係性を評価した。日本全国の地殻内地震活動を対象とした研究では、余震を除いた背景地震活動度の空間分布が最大せん断ひずみ速度と相関することがわかった。また断層強度の低い地域において背景地震活動度がより大きくなることを示唆する結果が得られた。
今年度の地震火山グループ研究会予定:4/22(金)地震予知・地震防災(理学系)、6/24(金):地震災害、7/29(金):地震予知・地震防災(理学系)、9/30(金):地震防災(工学系)、11/25
(金):地震予知・地震防災(理学系)、12/23(金):火山、3/17(金)or 19(月)or 22(水):退職者講演
2022年度(令和4年度)第1回の京大防災研 地震・火山グループ研究会開催をお知らせいたします。
今回は能登半島の群発地震に関する研究速報と4月から学振PDとして地震予知研究センターで研究をおこなっている上田研究員が発表を行います。
研究会はハイブリッド形式で開催いたしますが、感染症対策のため現地での参加は原則防災研究所の教職員・学生に限らせていただきます。所外の方は、オンラインでの参加をお願いいたします。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。
-------------- 2022年4月 地震・火山グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日 時:2022年4月22日(金)14:00 – 16:00
場 所:京都大学防災研究所 連携研究棟301号室(大セミナー室)での対面とZoomによるハイブリッド方式
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-uji
(構内マップ中の77番の建物です。)
プログラム
14:00-15:00 研究速報 能登半島群発地震
能登半島先端部では2020年12月より群発地震が続いている。2022年3月には1ヶ月あたりの有感地震回数が22回とこれまでで最高を記録しており、今後の推移が懸念されている。ここでは能登半島の群発地震について、地震活動、地下構造、地殻変動などに関する観測・研究結果の速報的な報告をおこなうとともに及び群発地震のメカニズムに関する議論を行う。
話題提供者
宮澤理稔(地震予知研究センター地球計測研究領域准教授)、吉村令慧(地震防災研究部門地震テクトニクス研究分野教授)、西村卓也(地震予知研究センター海溝型地震研究領域准教授)
15:00-16:00 統計モデルに基づく地震活動解析と応力変動との関連性 (上田 拓:地震予知研究センター学振特別研究員)
要旨:
地震活動解析は古くから行われており、G-R則、大森―宇津則、宇津―関則というような法則が明らかにされてきた。これらの法則に基づいた時空間ETASモデルは様々な地震活動をよく説明するが、時空間に定常なパラメータを仮定していることから時空間に非定常な現象を説明できない。地震活動をより理解するためには、既存のモデルで説明できない現象を物理メカニズムとともに明らかにすることが重要である。本研究では、非定常な地震活動の物理メカニズムの理解のため、HIST-ETASモデルを用いて地震活動の統計解析を行い、測地データと比較して応力変動との関係性を評価した。日本全国の地殻内地震活動を対象とした研究では、余震を除いた背景地震活動度の空間分布が最大せん断ひずみ速度と相関することがわかった。また断層強度の低い地域において背景地震活動度がより大きくなることを示唆する結果が得られた。
今年度の地震火山グループ研究会予定:4/22(金)地震予知・地震防災(理学系)、6/24(金):地震災害、7/29(金):地震予知・地震防災(理学系)、9/30(金):地震防災(工学系)、11/25
(金):地震予知・地震防災(理学系)、12/23(金):火山、3/17(金)or 19(月)or 22(水):退職者講演
© Research Center for Earthquake Hazards.
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