2022年度(令和4年度)第2回の京大防災研 地震・火山グループ研究会開催をお知らせいたします。
今回は、地震工学の若手研究者お二方に話題提供していただきます。
研究会はハイブリッド形式で開催いたしますが、感染症対策のため現地での参加は原則防災研究所の教職員・学生に限らせていただきます。所外の方は、オンラインでの参加をお願いいたします。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。
-------------- 2022年6月 地震・火山グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日 時:2022年6月24日(金)15:00 – 17:10(予定)
場 所:京都大学防災研究所 連携研究棟3階301号室(大セミナー室)での対面とZoom(事前登録)によるハイブリッド方式
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-uji
(構内マップ中の77番の建物です。)
友部 遼(東京工業大学大学院環境・社会理工学院 助教)
タイトル:3次元有限要素解析と常時微動観測に基づく老朽ため池のせん断波速度推定へ向けて
要旨:我が国では,約16万基もの農業用ため池が存在するが,その多くは,江戸期以前に築堤されたため,堤体材料や築堤方法が明らかでない.近年,強震動や豪雨によりため池が損傷ないし決壊する事故が相次ぐ中で,農業用ため池の非破壊かつ迅速な物性評価法が求められている.
本研究では,古文献に基づく各地のため池の来歴・構造調査と,3次元有限要素法による振動モード解析を併用することで,我が国に現存する177基の農業用ため池について,ため池堤体の固有振動数および固有モードを網羅的に解析したデータセットを構築した.その結果,せん断波速度100m/sから350m/sに渡る条件のもとで,ため池の種別に応じた振動モードが推定され,その1次固有振動数は概ね0.5 Hz程度から5.0 Hz程度であることが示唆された.以上の成果に加え,本データセットと常時微動観測に基づき,ため池堤体の平均的なせん断波速度を非破壊かつ迅速に推定する技術の開発状況についても紹介する.
地元孝輔(香川大学創造工学部 准教授)
タイトル:関東平野において蓄積された強震記録の解析による深部地盤構造の推定と長周期地震動の伝播特性に関する研究
要旨:関東平野ではこれまで膨大な強震観測記録が蓄積されてきた。本研究ではそれを用いた新たなデータ処理による深部地盤構造の推定と、最新の強震観測によって観測された長周期地震動の伝播特性について検討する。深部地盤構造の推定においては、古典的なレシーバー関数に加え最新のP波自己相関関数及びS波自己相関関数を強震記録へ適用し、その同時解析により、深部地盤のP波及びS波速度構造の推定を試みる。また、最新の連続地震観測によって記録された、関東平野の深部地盤に起因する盆地端部生成表面波の特性について分析し、シミュレーションによる波動伝播に関する考察を行う。
今年度の地震火山グループ研究会予定:
4/22(金)地震予知・地震防災(理学系)
6/24(金):地震災害
7/29(金):地震予知・地震防災(理学系)
9/30(金):地震防災(工学系)
11/25(金):地震予知・地震防災(理学系)
12/23(金):火山
3/17(金)or 19(月)or 22(水):退職者講演
2022年度(令和4年度)第2回の京大防災研 地震・火山グループ研究会開催をお知らせいたします。
今回は、地震工学の若手研究者お二方に話題提供していただきます。
研究会はハイブリッド形式で開催いたしますが、感染症対策のため現地での参加は原則防災研究所の教職員・学生に限らせていただきます。所外の方は、オンラインでの参加をお願いいたします。
皆様お誘い合わせの上、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。
-------------- 2022年6月 地震・火山グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日 時:2022年6月24日(金)15:00 – 17:10(予定)
場 所:京都大学防災研究所 連携研究棟3階301号室(大セミナー室)での対面とZoom(事前登録)によるハイブリッド方式
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-uji
(構内マップ中の77番の建物です。)
友部 遼(東京工業大学大学院環境・社会理工学院 助教)
タイトル:3次元有限要素解析と常時微動観測に基づく老朽ため池のせん断波速度推定へ向けて
要旨:我が国では,約16万基もの農業用ため池が存在するが,その多くは,江戸期以前に築堤されたため,堤体材料や築堤方法が明らかでない.近年,強震動や豪雨によりため池が損傷ないし決壊する事故が相次ぐ中で,農業用ため池の非破壊かつ迅速な物性評価法が求められている.
本研究では,古文献に基づく各地のため池の来歴・構造調査と,3次元有限要素法による振動モード解析を併用することで,我が国に現存する177基の農業用ため池について,ため池堤体の固有振動数および固有モードを網羅的に解析したデータセットを構築した.その結果,せん断波速度100m/sから350m/sに渡る条件のもとで,ため池の種別に応じた振動モードが推定され,その1次固有振動数は概ね0.5 Hz程度から5.0 Hz程度であることが示唆された.以上の成果に加え,本データセットと常時微動観測に基づき,ため池堤体の平均的なせん断波速度を非破壊かつ迅速に推定する技術の開発状況についても紹介する.
地元孝輔(香川大学創造工学部 准教授)
タイトル:関東平野において蓄積された強震記録の解析による深部地盤構造の推定と長周期地震動の伝播特性に関する研究
要旨:関東平野ではこれまで膨大な強震観測記録が蓄積されてきた。本研究ではそれを用いた新たなデータ処理による深部地盤構造の推定と、最新の強震観測によって観測された長周期地震動の伝播特性について検討する。深部地盤構造の推定においては、古典的なレシーバー関数に加え最新のP波自己相関関数及びS波自己相関関数を強震記録へ適用し、その同時解析により、深部地盤のP波及びS波速度構造の推定を試みる。また、最新の連続地震観測によって記録された、関東平野の深部地盤に起因する盆地端部生成表面波の特性について分析し、シミュレーションによる波動伝播に関する考察を行う。
今年度の地震火山グループ研究会予定:
4/22(金)地震予知・地震防災(理学系)
6/24(金):地震災害
7/29(金):地震予知・地震防災(理学系)
9/30(金):地震防災(工学系)
11/25(金):地震予知・地震防災(理学系)
12/23(金):火山
3/17(金)or 19(月)or 22(水):退職者講演
© Research Center for Earthquake Hazards.
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