2023年度(令和5年度)第2回の京大防災研 地震・火山グループ研究会開催をお知らせいたします.
今回は神戸大学大学院工学研究科の鍬田泰子教授と 関西大学環境都市工学部建築学科の西川英佑助教にご発表いただきます.
研究会はハイブリッド形式で開催いたします.皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.
Here is information of the 2nd seminar of the Earthquake and Volcano Group Research, DPRI, Kyoto Univerity in FY2023 on July 28.
Two speakers are invited to this seminar. One is Professor Yasuko KUWATA, Graduate School of Engineering, Kobe University.
The other is Assistant Professor Eisuke NISHIKAWA, Department of Architecture, Faculty of Environmental and Urban Engineering, Kansai University.
The seminar is held in a hybrid style.
-------------- 2023年7月 地震・火山グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日 時:2023年7月28日(金)15:00 – 17:10
Date:15:00-17:10 July 28 (Friday), 2023
場 所:京都大学 総合研究実験1号棟 HW 401での対面とZoomによるハイブリッド方式
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-uji
(構内マップ中の29番の建物です。)
Location:In-person, Research Bldg. No.1 HW 401, Uji Campus, Kyoto University, or On-line with Zoom
プログラム(Program)
15:00-16:00
鍬田泰子(神戸大学大学院工学研究科、教授)
Dr. Yasuko Kuwata (Professor, Graduate School of Engineering, Kobe University)
タイトル:地震時スロッシングによる配水池内沈殿物の舞い上がりに関する研究
概要:
水道システムにおいて家庭の蛇口から出る水は配水池から給・配水管を通じて供給されるが,配水池には浄水処理で処理しきれなかったフロックや管路内の汚れが沈殿している.これら沈殿物が地震時にスロッシングによって舞い上がれば,管路に濁水が混入し,安心して飲める水を供給することができなくなる.地震時の液体貯水槽の液面揺動(スロッシング)に関しては古くから研究があるが,スロッシング発生時に液体内部でどのような流動状況になっているのか,沈殿物が存在する場合にどのような挙動を示すのか,についてほとんど検討されていない.本研究では,配水池底部に沈殿物がある状態を想定した水槽で入力振動数や振幅、水槽内条件を様々変えて加振実験を行った.スロッシング発生時の配水池内の水流と沈殿物の舞い上がりメカニズムについて実験で明らかになったことを紹介する.
--------------------------------------------------------
16:10-17:10
西川英佑(関西大学環境都市工学部建築学科、助教)
Dr. Eisuke Nishikawa (Assistant Professor, Faculty of Environmental and Urban Engineering Department of Architecture, Kansai University)
タイトル:地震国における文化遺産保護
概要:
発表者は前職の文化庁で、文化遺産の地震対策に6年間、イタリアに所在する文化遺産保護に関わる国際機関に2年間、従事する機会を得た。これらの経験をもとに日伊の文化遺産の地震対策に関する話題を提供する。両国は世界的に、豊かな文化遺産を持つ国であるとともに、地震国としても知られ、近年の地震でも多くの文化遺産が被災している。先ず、両国における近年の文化遺産の地震被害や、その地震対策の発展過程や考え方・手法を比較し、その違いに両国の社会的背景や文化遺産の構造特性がどのように影響してきたかを分析した結果を紹介する。また近代以前に目を向ければ、地震を何度も経験し改変などが加えられてきた文化遺産が両国には多く存在する。このような事例を通して、地震が文化や建設技術の形成過程に与えてきた影響にも触れ、地震国において文化遺産をどう守るかだけではなく、文化遺産保全におけるミニマムな介入、復旧アプローチ、災害記憶の継承がどう社会に貢献できるかについて考える機会を提供したい。
今後の地震火山グループ研究会予定:
9/29(金):地震災害、10/27(金):火山、12/22(金)地震災害、3/19(火):退職者記念講演
Schedule of forthcoming seminars in FY2023: Sep. 29, Oct. 27, Dec. 22, and Mar 19.
2023年度(令和5年度)第2回の京大防災研 地震・火山グループ研究会開催をお知らせいたします.
今回は神戸大学大学院工学研究科の鍬田泰子教授と 関西大学環境都市工学部建築学科の西川英佑助教にご発表いただきます.
研究会はハイブリッド形式で開催いたします.皆様お誘い合わせの上,是非ご参加いただきますようお願い申し上げます.
Here is information of the 2nd seminar of the Earthquake and Volcano Group Research, DPRI, Kyoto Univerity in FY2023 on July 28.
Two speakers are invited to this seminar. One is Professor Yasuko KUWATA, Graduate School of Engineering, Kobe University.
The other is Assistant Professor Eisuke NISHIKAWA, Department of Architecture, Faculty of Environmental and Urban Engineering, Kansai University.
The seminar is held in a hybrid style.
-------------- 2023年7月 地震・火山グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日 時:2023年7月28日(金)15:00 – 17:10
Date:15:00-17:10 July 28 (Friday), 2023
場 所:京都大学 総合研究実験1号棟 HW 401での対面とZoomによるハイブリッド方式
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r-uji
(構内マップ中の29番の建物です。)
Location:In-person, Research Bldg. No.1 HW 401, Uji Campus, Kyoto University, or On-line with Zoom
プログラム(Program)
15:00-16:00
鍬田泰子(神戸大学大学院工学研究科、教授)
Dr. Yasuko Kuwata (Professor, Graduate School of Engineering, Kobe University)
タイトル:地震時スロッシングによる配水池内沈殿物の舞い上がりに関する研究
概要:
水道システムにおいて家庭の蛇口から出る水は配水池から給・配水管を通じて供給されるが,配水池には浄水処理で処理しきれなかったフロックや管路内の汚れが沈殿している.これら沈殿物が地震時にスロッシングによって舞い上がれば,管路に濁水が混入し,安心して飲める水を供給することができなくなる.地震時の液体貯水槽の液面揺動(スロッシング)に関しては古くから研究があるが,スロッシング発生時に液体内部でどのような流動状況になっているのか,沈殿物が存在する場合にどのような挙動を示すのか,についてほとんど検討されていない.本研究では,配水池底部に沈殿物がある状態を想定した水槽で入力振動数や振幅、水槽内条件を様々変えて加振実験を行った.スロッシング発生時の配水池内の水流と沈殿物の舞い上がりメカニズムについて実験で明らかになったことを紹介する.
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16:10-17:10
西川英佑(関西大学環境都市工学部建築学科、助教)
Dr. Eisuke Nishikawa (Assistant Professor, Faculty of Environmental and Urban Engineering Department of Architecture, Kansai University)
タイトル:地震国における文化遺産保護
概要:
発表者は前職の文化庁で、文化遺産の地震対策に6年間、イタリアに所在する文化遺産保護に関わる国際機関に2年間、従事する機会を得た。これらの経験をもとに日伊の文化遺産の地震対策に関する話題を提供する。両国は世界的に、豊かな文化遺産を持つ国であるとともに、地震国としても知られ、近年の地震でも多くの文化遺産が被災している。先ず、両国における近年の文化遺産の地震被害や、その地震対策の発展過程や考え方・手法を比較し、その違いに両国の社会的背景や文化遺産の構造特性がどのように影響してきたかを分析した結果を紹介する。また近代以前に目を向ければ、地震を何度も経験し改変などが加えられてきた文化遺産が両国には多く存在する。このような事例を通して、地震が文化や建設技術の形成過程に与えてきた影響にも触れ、地震国において文化遺産をどう守るかだけではなく、文化遺産保全におけるミニマムな介入、復旧アプローチ、災害記憶の継承がどう社会に貢献できるかについて考える機会を提供したい。
今後の地震火山グループ研究会予定:
9/29(金):地震災害、10/27(金):火山、12/22(金)地震災害、3/19(火):退職者記念講演
Schedule of forthcoming seminars in FY2023: Sep. 29, Oct. 27, Dec. 22, and Mar 19.
© Research Center for Earthquake Hazards.
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