2024年度(令和6年度)第3回の京大防災研 地震・火山研究グループ研究会開催をお知らせいたします。
研究会はハイブリッド形式で開催いたします。皆様お誘い合わせの上、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。
理化学研究所の岡崎智久先生と、京都大学生存圏研究所の五十田博先生にご発表いただきます。
Here is information of the 3rd seminar of the Earthquake and Volcano Group Research, DPRI, Kyoto Univerity in FY2024 on September 27.
Dr.Tomohisa Okazaki of RIKEN and Dr. Hiroshi Isoda of the Research Institute for Sustainable Humanosphere, Kyoto University, will give presentations.
The seminar is held in a hybrid style.
-------------- 2024年9月 地震・火山研究グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日時:2024年9月27日(金)15:00 – 17:15
Date:15:00-17:15 September 27 (Friday), 2024
場所:京都大学宇治キャンパス 防災研究所本館5階 S-519DおよびZoomによるハイブリッド開催
Location: In-person, Room S-519D, 5th floor, Main Bldg, DPRI, Uji Campus, Kyoto University On-line with Zoom
プログラム(Program)
15:00-16:00
発表者:岡崎 智久(おかざき ともひさ)
理化学研究所革新知能統合研究センター
Speaker: Tomohisa Okazaki, RIKEN Center for Advanced Intelligence Project(AIP)
題目:データ駆動型機械学習による広帯域地震動予測
Title: Data-driven machine learning for broadband ground motion predictions
概要:
広帯域地震動予測は想定地震による地震動の時刻歴波形を広範囲の周波数帯域にわたって予測する技術であり、構造物の設計指針や防災計画による地震リスク低減のために重要である。物理シミュレーション(PBS)による長周期波形と統計的手法による短周期波形を合成するハイブリッド法が広く用いられるが、独立な計算法を組み合わせるため接合周波数付近で不整合が生じうるという課題がある。2010年代末より、過去の強震記録の統計的学習により、PBS長周期波形から現実的な広帯域波形を生成する機械学習アプローチが試みられており、講演者の研究を中心に紹介する。まず、従来法では短周期波形がPBS長周期波形の経時特性を十分に反映していないという課題を解決するために、地震波形の距離指標に最適輸送理論のWasserstein距離を用いる手法を提案した。埋込みによる機械学習と組み合わせることで、現実の地震動特性を備えた短周期地震動を合成した。また、物理量を連続変数として扱い無限次元の関係を直接モデル化しようとする作用素学習が、自然現象を深層学習により解析するscientificmachine learning (SciML)の潮流において活発に研究されている。講演では作用素学習による広帯域地震動予測の初期的検討を紹介する。
16:15-17:15
発表者:五十田 博(いそだ ひろし)
生存圏研究所 生存圏開発創成研究系 教授
Speaker: Hiroshi Isoda, RISH, Kyoto University
題目:木造建築の耐震性能
Title: Seismic performance of timber constructions
概要:
木造建築の倒壊を含む地震被害は、1995年兵庫県南部地震や本年1月の能登半島地震をはじめ数多くの地震で発生している。甚大な被害は主に旧耐震と呼ばれる1981年以前に建設された住宅である。1981年以降に建設のものも兵庫県南部地震で倒壊被害がなかったわけではなく、基準法上設計者の裁量に任されている規定において、想定していない仕様のものが倒壊していた。そこで2000年には設計の確実性を担保するために、規定の明確化が図られている。2000年以降に建設された建物は2016年に熊本地震などで倒壊はしているものもあるが、それらも設計の不備などが指摘されたものであり、大多数は倒壊を免れている。また、近年、省エネ、脱炭素などの社会
的な動向を背景に国をあげて木材利用を図っており、2階建ての住宅レベルを超えた中高層の木造建築がわが国、さらに海外において建てられている。本講演ではそれら木造住宅、さらに中高層木造の耐震性能について振動台実験などを交えながら概説する。
今後の地震火山グループ研究会予定:11/22 or 29(金):地震災害、12/20 or 27(金)all,3/21(金):退職者記念講演
Schedule of forthcoming seminars in FY2024: Nov. 22 or 29, Dec. 20 or 27, and Mar 21.
2024年度(令和6年度)第3回の京大防災研 地震・火山研究グループ研究会開催をお知らせいたします。
研究会はハイブリッド形式で開催いたします。皆様お誘い合わせの上、是非ご参加いただきますようお願い申し上げます。
理化学研究所の岡崎智久先生と、京都大学生存圏研究所の五十田博先生にご発表いただきます。
Here is information of the 3rd seminar of the Earthquake and Volcano Group Research, DPRI, Kyoto Univerity in FY2024 on September 27.
Dr.Tomohisa Okazaki of RIKEN and Dr. Hiroshi Isoda of the Research Institute for Sustainable Humanosphere, Kyoto University, will give presentations.
The seminar is held in a hybrid style.
-------------- 2024年9月 地震・火山研究グループ研究会 -------------
-------------- Colloquium of Earthquake and Volcano Hazard Group --------------
日時:2024年9月27日(金)15:00 – 17:15
Date:15:00-17:15 September 27 (Friday), 2024
場所:京都大学宇治キャンパス 防災研究所本館5階 S-519DおよびZoomによるハイブリッド開催
Location: In-person, Room S-519D, 5th floor, Main Bldg, DPRI, Uji Campus, Kyoto University On-line with Zoom
プログラム(Program)
15:00-16:00
発表者:岡崎 智久(おかざき ともひさ)
理化学研究所革新知能統合研究センター
Speaker: Tomohisa Okazaki, RIKEN Center for Advanced Intelligence Project(AIP)
題目:データ駆動型機械学習による広帯域地震動予測
Title: Data-driven machine learning for broadband ground motion predictions
概要:
広帯域地震動予測は想定地震による地震動の時刻歴波形を広範囲の周波数帯域にわたって予測する技術であり、構造物の設計指針や防災計画による地震リスク低減のために重要である。物理シミュレーション(PBS)による長周期波形と統計的手法による短周期波形を合成するハイブリッド法が広く用いられるが、独立な計算法を組み合わせるため接合周波数付近で不整合が生じうるという課題がある。2010年代末より、過去の強震記録の統計的学習により、PBS長周期波形から現実的な広帯域波形を生成する機械学習アプローチが試みられており、講演者の研究を中心に紹介する。まず、従来法では短周期波形がPBS長周期波形の経時特性を十分に反映していないという課題を解決するために、地震波形の距離指標に最適輸送理論のWasserstein距離を用いる手法を提案した。埋込みによる機械学習と組み合わせることで、現実の地震動特性を備えた短周期地震動を合成した。また、物理量を連続変数として扱い無限次元の関係を直接モデル化しようとする作用素学習が、自然現象を深層学習により解析するscientificmachine learning (SciML)の潮流において活発に研究されている。講演では作用素学習による広帯域地震動予測の初期的検討を紹介する。
16:15-17:15
発表者:五十田 博(いそだ ひろし)
生存圏研究所 生存圏開発創成研究系 教授
Speaker: Hiroshi Isoda, RISH, Kyoto University
題目:木造建築の耐震性能
Title: Seismic performance of timber constructions
概要:
木造建築の倒壊を含む地震被害は、1995年兵庫県南部地震や本年1月の能登半島地震をはじめ数多くの地震で発生している。甚大な被害は主に旧耐震と呼ばれる1981年以前に建設された住宅である。1981年以降に建設のものも兵庫県南部地震で倒壊被害がなかったわけではなく、基準法上設計者の裁量に任されている規定において、想定していない仕様のものが倒壊していた。そこで2000年には設計の確実性を担保するために、規定の明確化が図られている。2000年以降に建設された建物は2016年に熊本地震などで倒壊はしているものもあるが、それらも設計の不備などが指摘されたものであり、大多数は倒壊を免れている。また、近年、省エネ、脱炭素などの社会
的な動向を背景に国をあげて木材利用を図っており、2階建ての住宅レベルを超えた中高層の木造建築がわが国、さらに海外において建てられている。本講演ではそれら木造住宅、さらに中高層木造の耐震性能について振動台実験などを交えながら概説する。
今後の地震火山グループ研究会予定:11/22 or 29(金):地震災害、12/20 or 27(金)all,3/21(金):退職者記念講演
Schedule of forthcoming seminars in FY2024: Nov. 22 or 29, Dec. 20 or 27, and Mar 21.
© Research Center for Earthquake Hazards.
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