第4回宇治固体地球コロキウムを以下のとおり開催します。
-------------- 第4回 宇治固体地球コロキウム -------------
日 時: 2021年10月29日(金) 16:30 – 18:00
場 所: Zoom
講演者: 山下 裕亮
Title: 浅部スロー地震域における海底観測
要旨:
プレート境界浅部域は,東北地方太平洋沖地震以降,その重要性が認識され,海底地震観測・海底地殻変動観測が積極的に行われるようになった.その結果,浅部スロー地震についても様々な沈み込み帯において実体が明らかになりつつある.しかしながら,研究自体は深部スロー地震に比べ10年以上遅れているのが現状で,主に海域で発生するため陸上からの観測が難しく,観測事例が極めて限定的であることがその要因である.浅部スロー地震の理解は,巨大地震に伴う津波発生リスクの評価や,プレートの沈み込みプロセスそのものを理解する上で重要であり,そのためには様々な沈み込み帯における観測研究を行い,比較検討を行って,活動特性の地域性や普遍性を明らかにする事が必要と考えている.2013年以降,私は九州東方の日向灘を主たるフィールドとして海底地震観測を継続しており,国内では南西諸島海溝と熊野灘,国外ではNZ・ヒクランギ海溝とメキシコ・ゲレロギャップにおける観測に携わってきた.本発表では,まず海底観測になじみのない方々に観測手法の説明を行い,2013年以降に私が行ってきた海底観測で明らかになったこと,なりつつあることを紹介する.時間があれば,「テクトニックではない浅部微動」について,最近進めつつある調査研究についても紹介したい.
<次回の予定>
11月19日 西上 欽也
第4回宇治固体地球コロキウムを以下のとおり開催します。
-------------- 第4回 宇治固体地球コロキウム -------------
日 時: 2021年10月29日(金) 16:30 – 18:00
場 所: Zoom
講演者: 山下 裕亮
Title: 浅部スロー地震域における海底観測
要旨:
プレート境界浅部域は,東北地方太平洋沖地震以降,その重要性が認識され,海底地震観測・海底地殻変動観測が積極的に行われるようになった.その結果,浅部スロー地震についても様々な沈み込み帯において実体が明らかになりつつある.しかしながら,研究自体は深部スロー地震に比べ10年以上遅れているのが現状で,主に海域で発生するため陸上からの観測が難しく,観測事例が極めて限定的であることがその要因である.浅部スロー地震の理解は,巨大地震に伴う津波発生リスクの評価や,プレートの沈み込みプロセスそのものを理解する上で重要であり,そのためには様々な沈み込み帯における観測研究を行い,比較検討を行って,活動特性の地域性や普遍性を明らかにする事が必要と考えている.2013年以降,私は九州東方の日向灘を主たるフィールドとして海底地震観測を継続しており,国内では南西諸島海溝と熊野灘,国外ではNZ・ヒクランギ海溝とメキシコ・ゲレロギャップにおける観測に携わってきた.本発表では,まず海底観測になじみのない方々に観測手法の説明を行い,2013年以降に私が行ってきた海底観測で明らかになったこと,なりつつあることを紹介する.時間があれば,「テクトニックではない浅部微動」について,最近進めつつある調査研究についても紹介したい.
<次回の予定>
11月19日 西上 欽也
© Research Center for Earthquake Hazards.
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