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宇治固体地球コロキウム(10月20日)

宇治固体地球コロキウム(10月20日)

セミナー等

SEMINARS

更新日:2023.10.16

Updated: 2023.10.16

第17回宇治固体地球コロキウムを以下のとおり開催します。
講演者は澁谷拓郎さんです。
お気軽にご参加下さい。


-------------- 第17回 宇治固体地球コロキウム -------------

日 時: 2023年10月20日(金) 午後4時半〜6時
場 所: ZoomによるOnline


講演者: 澁谷 拓郎
Title: レシーバ関数解析と地震波走時トモグラフィにより推定された西南日本下のフィリピン海スラブの構造と深部流体
要旨:
これまで紀伊半島で6測線、四国で4測線のリニアアレイ地震観測を行ってきた。これはレシーバ関数解析を念頭においたもので、フィリピン海スラブの形状を推定したい測線に沿って、定常観測点も利用しつつ、観測点間隔が5km程度になるよう臨時観測点を設置するものである。
各測線について、2年の観測期間中に収録された遠地地震の波形を用いてレシーバ関数解析を行い、S波速度不連続面のイメージングを行った。その結果、紀伊半島下ではフィリピン海スラブの形状が潮岬と大阪湾北東部を結ぶ軸を中心として谷になっていることがわかった。また、大陸モホ面はフィリピン海スラブの上方をせり上がるように南東方向に浅くなっていることがわかった。四国下に沈み込むフィリピン海スラブの傾斜は緩く10度程度であることがわかった。
紀伊半島域では地震波走時トモグラフィ解析も行った。その結果、フィリピン海スラブの海洋地殻は低速度であり、中でも深部低周波地震の発生域はとくに低速度であることがわかった。また、和歌山県北部の地震活動域の下の下部地殻は非常に低速度であることがわかった。これらの低速度領域には流体の存在が示唆される。


<今後の予定>
11月17日 深畑 幸俊

第17回宇治固体地球コロキウムを以下のとおり開催します。
講演者は澁谷拓郎さんです。
お気軽にご参加下さい。


-------------- 第17回 宇治固体地球コロキウム -------------

日 時: 2023年10月20日(金) 午後4時半〜6時
場 所: ZoomによるOnline


講演者: 澁谷 拓郎
Title: レシーバ関数解析と地震波走時トモグラフィにより推定された西南日本下のフィリピン海スラブの構造と深部流体
要旨:
これまで紀伊半島で6測線、四国で4測線のリニアアレイ地震観測を行ってきた。これはレシーバ関数解析を念頭においたもので、フィリピン海スラブの形状を推定したい測線に沿って、定常観測点も利用しつつ、観測点間隔が5km程度になるよう臨時観測点を設置するものである。
各測線について、2年の観測期間中に収録された遠地地震の波形を用いてレシーバ関数解析を行い、S波速度不連続面のイメージングを行った。その結果、紀伊半島下ではフィリピン海スラブの形状が潮岬と大阪湾北東部を結ぶ軸を中心として谷になっていることがわかった。また、大陸モホ面はフィリピン海スラブの上方をせり上がるように南東方向に浅くなっていることがわかった。四国下に沈み込むフィリピン海スラブの傾斜は緩く10度程度であることがわかった。
紀伊半島域では地震波走時トモグラフィ解析も行った。その結果、フィリピン海スラブの海洋地殻は低速度であり、中でも深部低周波地震の発生域はとくに低速度であることがわかった。また、和歌山県北部の地震活動域の下の下部地殻は非常に低速度であることがわかった。これらの低速度領域には流体の存在が示唆される。


<今後の予定>
11月17日 深畑 幸俊

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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