Topics

Topics

森重先生 臨時セミナー(3月9日)

森重先生 臨時セミナー(3月9日)

セミナー等

SEMINARS

更新日:2015.02.25

Updated: 2015.02.25

昨年10月から別府にある京都大学地球熱学研究施設の研究員になられた森重さんによるセミナーを下記のとおり開催します。
現在活躍中の若手のポスドクです。
皆様、よろしくご参集下さい。

 

なお、同様の内容のセミナーが、その翌日(3/10)に吉田でも開かれる予定です。

 

<臨時セミナー>
講演者: 森重 学 (京都大学理学研究科地球熱学研究施設 研究員)
日時: 3月9日(月) 15:00〜
場所: 京都大学 宇治キャンパス 地震予知研究センター研究棟 C200
題目: 「新たな3次元温度構造モデルによる東北地方火山分布の説明」
要旨:
東北地方の火山分布は約1400万年前から徐々にグループを形成し始め、その現在の平均的な波長は80 km程度である。これはマントルウェッジ内の温度構造の時間・空間変化を反映していると考えられる。そのような温度構造の変化を説明するために、これまで2種類のマントルウェッジ内3次元小規模対流モデルが提唱されてきた。本発表では、新たな種類の3次元小規模対流モデルを提唱する。このモデルでは、沈み込むスラブ直上に薄い低粘性層を置くだけでその周囲で小規模対流が発生し、弧に沿った方向の温度変化を作り出す。ここで仮定した低粘性層は、マントルとスラブの運動をデカップリングさせ東北地方前弧領域で観測される低地殻熱流量・低地震波減衰を説明するために必要であることが知られている。また小規模対流の開始時間と平均的な波長は、仮定する低粘性層の粘性率とその広がりに依存することが分かった。観測された火山分布の時間・空間変化を説明するためには、低粘性層の粘性率は1020 Pa.sより小さく、低粘性層の厚さは8 kmより薄い必要がある。この新たな3次元小規模対流モデルは、従来のモデルに比べてより単純でより観測から制約された仮定の下で東北地方の火山分布を説明できるという点で優れていると考えられる。

昨年10月から別府にある京都大学地球熱学研究施設の研究員になられた森重さんによるセミナーを下記のとおり開催します。
現在活躍中の若手のポスドクです。
皆様、よろしくご参集下さい。

 

なお、同様の内容のセミナーが、その翌日(3/10)に吉田でも開かれる予定です。

 

<臨時セミナー>
講演者: 森重 学 (京都大学理学研究科地球熱学研究施設 研究員)
日時: 3月9日(月) 15:00〜
場所: 京都大学 宇治キャンパス 地震予知研究センター研究棟 C200
題目: 「新たな3次元温度構造モデルによる東北地方火山分布の説明」
要旨:
東北地方の火山分布は約1400万年前から徐々にグループを形成し始め、その現在の平均的な波長は80 km程度である。これはマントルウェッジ内の温度構造の時間・空間変化を反映していると考えられる。そのような温度構造の変化を説明するために、これまで2種類のマントルウェッジ内3次元小規模対流モデルが提唱されてきた。本発表では、新たな種類の3次元小規模対流モデルを提唱する。このモデルでは、沈み込むスラブ直上に薄い低粘性層を置くだけでその周囲で小規模対流が発生し、弧に沿った方向の温度変化を作り出す。ここで仮定した低粘性層は、マントルとスラブの運動をデカップリングさせ東北地方前弧領域で観測される低地殻熱流量・低地震波減衰を説明するために必要であることが知られている。また小規模対流の開始時間と平均的な波長は、仮定する低粘性層の粘性率とその広がりに依存することが分かった。観測された火山分布の時間・空間変化を説明するためには、低粘性層の粘性率は1020 Pa.sより小さく、低粘性層の厚さは8 kmより薄い必要がある。この新たな3次元小規模対流モデルは、従来のモデルに比べてより単純でより観測から制約された仮定の下で東北地方の火山分布を説明できるという点で優れていると考えられる。

トピック一覧に戻る

Back to Topic List

© Research Center for Earthquake Hazards.

© Research Center for Earthquake Hazards.