更新日:2018.04.06
Updated: 2018.04.06
応用地球電磁気学ゼミナール(電磁気ゼミ)をご案内いたします。
奮ってご参加ください。
*・*・*・*・*・*・◆ 電磁気ゼミのご案内 ◆・*・*・*・*・*・*
科目:応用地球電磁気学ゼミナール
日時:1月7日14:00~
場所:宇治キャンパス 防災研究所 本館 E-232D
発表者: 鈴木健士
タイトル:絶対湿度変化に伴う乾燥岩石表面の接触抵抗変化
要旨:
野外電磁気探査によって得られる比抵抗構造の解釈を目的に、実験室スケールでの電気トモグラフィー測定が実施されている(たとえば、Borsic et al., 2005; Stacey, 2006)。しかし、先行研究の殆どが液体で飽和された状態での結果であり、水分飽和度が低い状態では測定が実現されていない。その主たる原因は、電極と試料間に存在する非常に高い接触抵抗である。また、測定の難しさから、それら接触抵抗が詳細に調べられた例も殆どない。このような背景を受け、本研究では実験室の絶対湿度変化を考慮した接触抵抗の繰り返し測定を行った。その結果、絶対湿度の増加に対する接触抵抗の低下が確認され、絶対湿度と接触抵抗の間には明確な関係が存在することが明らかになった。接触抵抗低下の原因は、接触面に存在する微小間隙内の水膜厚さ変化に起因する接触状況の良化で説明された。本研究の結果から、乾燥岩石試料に対する電気トモグラフィーを実現させるには、高い内部抵抗を持った測定機器の使用と実験室の湿度・温度管理が重要であることが示唆された。
リモート参加される方は、以下URLにアクセスください。
*・*・*・◆ みなさまのご来聴をお待ちしています。 ◆・*・*・*
今後の予定
01月14日 休み
01月21日 休み
01月28日 山崎健一
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科目:応用地球電磁気学ゼミナール
日時:1月7日14:00~
場所:宇治キャンパス 防災研究所 本館 E-232D
発表者: 鈴木健士
タイトル:絶対湿度変化に伴う乾燥岩石表面の接触抵抗変化
要旨:
野外電磁気探査によって得られる比抵抗構造の解釈を目的に、実験室スケールでの電気トモグラフィー測定が実施されている(たとえば、Borsic et al., 2005; Stacey, 2006)。しかし、先行研究の殆どが液体で飽和された状態での結果であり、水分飽和度が低い状態では測定が実現されていない。その主たる原因は、電極と試料間に存在する非常に高い接触抵抗である。また、測定の難しさから、それら接触抵抗が詳細に調べられた例も殆どない。このような背景を受け、本研究では実験室の絶対湿度変化を考慮した接触抵抗の繰り返し測定を行った。その結果、絶対湿度の増加に対する接触抵抗の低下が確認され、絶対湿度と接触抵抗の間には明確な関係が存在することが明らかになった。接触抵抗低下の原因は、接触面に存在する微小間隙内の水膜厚さ変化に起因する接触状況の良化で説明された。本研究の結果から、乾燥岩石試料に対する電気トモグラフィーを実現させるには、高い内部抵抗を持った測定機器の使用と実験室の湿度・温度管理が重要であることが示唆された。
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© Research Center for Earthquake Hazards.
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