応用地球電磁気学ゼミナール（電磁気ゼミ）をご案内いたします。
他分野の方でも興味を持たれた方の参加を広く歓迎いたしますので、皆様ふるってご参加ください。

*・*・*・*・*・*・◆　　　電磁気ゼミのご案内　　　◆・*・*・*・*・*・*

科目：応用地球電磁気ゼミナール（修士・博士）
日時：2022年12月19日（月）　14：00～
場所：オンライン(Zoom)

発表者： 山崎 健一

題目： 地震発生直前の GNSS-TEC 異常検出方法についての報告と批判（論文紹介）

要旨：
地震発生直前の電離層全電子数(TEC: Total Electron Content)の変化は、Heki (2011) によって報告されて以来、その信頼性についての議論が続いている。信頼しうる結果を得る方法として Iwata and Umeno (2016, 2017) により提案・適用されたのが、相関解析(Correlation Analysis) による方法である。彼らは、この方法により東北地方太平洋沖地震および熊本地震の直前の TEC 異常が検出できたと主張している。しかし Ikuta et al. (2021) は、より広範なデータに対する追加解析により、Iwata and Umeno の結論が正しくないと指摘した。ゼミでは、この議論の流れを、各論文を要約することで紹介する。

紹介論文：
・Iwata and Umeno (2016), "Correlation analysis for preseismic total electron content anomalies around the 2011 Tohoku-Oki earthquake", doi:10.1002/2016JA023036
・Iwata and Umeno (2017), "Preseismic ionospheric anomalies detected before the 2016 Kumamoto earthquake", doi:10.1002/2017JA023921
・Ikuta et al. (2021), "Reanalysis of the Ionospheric Total Electron Content Anomalies Around the 2011 Tohoku-Oki and 2016 Kumamoto Earthquakes: Lack of a Clear Precursor of Large Earthquakes", doi:10.1029/2021JA029376
参考論文
・Heki (2011), "Ionospheric electron enhancement preceding the 2011 Tohoku-Oki earthquake", doi:10.1029/2011GL047908.

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※ 今後の予定
12/26 [関連研究集会のため休み]
01/10 [調整中] ※注：火曜日だが月曜授業
01/16 伊藤
01/23 吉村
01/30 乾、石橋（修論発表予行）