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電磁気ゼミ 7/6

電磁気ゼミ 7/6

セミナー等

SEMINARS

更新日:2020.05.15

Updated: 2020.05.15

  • 開催場所:オンライン(Zoom)
  • Place: オンライン(Zoom)
  • 開催日時:2020年7月6日(月)
  • Date and Time: 2020年7月6日(月)

応用地球電磁気学ゼミナール(電磁気ゼミ)をご案内いたします。
奮ってご参加ください。

*・*・*・*・*・*・◆   電磁気ゼミのご案内   ◆・*・*・*・*・*・*

科目:応用地球電磁気ゼミナール(修士・博士)
日時:2020年7月6日 14:00~
場所:オンライン(Zoom)

発表者: 山下凪(兵庫県立大学)
タイトル:
MT応答関数の空間分布特性と、これに着目したスタティックシフト補正方法の提案
要旨:
 MT法では、周波数に伴って変化する見掛け比抵抗や位相(MT応答関数、MTレスポンス)の特徴に基づいて、地下の比抵抗構造の推定を行ってきた。特に近年では、地表付近の小スケール不均質による影響(スタティック・ディストーション)を低減するために、インピーダンスの回転不変量(Zssq)に基づいた地下比抵抗構造の解析が進められつつある。
 しかしながら、Zssqの空間分布の特性、特に水平方向の分布特性については、議論されていない。
 そこで本研究では、2次元的な比抵抗構造を仮定して、数値計算よって得られたMTレスポンス(Zssq)の空間的な分布を求め、これらの分布の特徴を定量化した。ここでは地球統計学的手法のうちのヴァリオグラムを用いて、MTレスポンスの空間相関性を調査した。ヴァリオグラムモデルから得られる「レンジ」と空間分布の波長を予め比較したところ、空間波長の約1.5~4.5倍がレンジと一致する傾向がみられたので、MTレスポンスの空間分布のヴァリオグラムから特徴的な空間波長を算出することができる。本研究では合計4種類の地下構造モデルを想定し、3種類の異なる周波数に対して、それぞれのZssqの見掛け比抵抗分布や位相分布について空間波長を算出し、比較を試みた。
 その結果、見掛け比抵抗と位相の空間的な波長には、緩やかな正の相関性がみられた。このような見掛け比抵抗と位相の空間分布の類似性に着目すると、実際のMT探査によくみられるスタティックシフトの度合いについて、議論ができる可能性がある。本研究では、熊本県益城町でえられたAMT探査データを用いて、Zssqの空間分布特性を調査し、スタティックシフト量の推定とその補正を試みたので、これについても報告する。

 

今後の予定
7月13日 休み(JpGU)
7月20日 林智恒

 

*・*・*・◆*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*◆・*・*・*

応用地球電磁気学ゼミナール(電磁気ゼミ)をご案内いたします。
奮ってご参加ください。

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科目:応用地球電磁気ゼミナール(修士・博士)
日時:2020年7月6日 14:00~
場所:オンライン(Zoom)

発表者: 山下凪(兵庫県立大学)
タイトル:
MT応答関数の空間分布特性と、これに着目したスタティックシフト補正方法の提案
要旨:
 MT法では、周波数に伴って変化する見掛け比抵抗や位相(MT応答関数、MTレスポンス)の特徴に基づいて、地下の比抵抗構造の推定を行ってきた。特に近年では、地表付近の小スケール不均質による影響(スタティック・ディストーション)を低減するために、インピーダンスの回転不変量(Zssq)に基づいた地下比抵抗構造の解析が進められつつある。
 しかしながら、Zssqの空間分布の特性、特に水平方向の分布特性については、議論されていない。
 そこで本研究では、2次元的な比抵抗構造を仮定して、数値計算よって得られたMTレスポンス(Zssq)の空間的な分布を求め、これらの分布の特徴を定量化した。ここでは地球統計学的手法のうちのヴァリオグラムを用いて、MTレスポンスの空間相関性を調査した。ヴァリオグラムモデルから得られる「レンジ」と空間分布の波長を予め比較したところ、空間波長の約1.5~4.5倍がレンジと一致する傾向がみられたので、MTレスポンスの空間分布のヴァリオグラムから特徴的な空間波長を算出することができる。本研究では合計4種類の地下構造モデルを想定し、3種類の異なる周波数に対して、それぞれのZssqの見掛け比抵抗分布や位相分布について空間波長を算出し、比較を試みた。
 その結果、見掛け比抵抗と位相の空間的な波長には、緩やかな正の相関性がみられた。このような見掛け比抵抗と位相の空間分布の類似性に着目すると、実際のMT探査によくみられるスタティックシフトの度合いについて、議論ができる可能性がある。本研究では、熊本県益城町でえられたAMT探査データを用いて、Zssqの空間分布特性を調査し、スタティックシフト量の推定とその補正を試みたので、これについても報告する。

 

今後の予定
7月13日 休み(JpGU)
7月20日 林智恒

 

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© Research Center for Earthquake Hazards.

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